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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『ここは楽園荘2』 概要

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©1995 FOSTER
ここは楽園荘2 (FOSTER)

・1995年10月20日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年10月20日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、美女達の暮らすマンションを舞台にしたアダルトアドベンチャー。『ここは楽園荘』(1994年)の続編。

前作で騒動の末、従妹の「美紗」と結ばれた主人公「圭吾」だったが、美紗は留学してから音信不通になってしまった。楽園荘は普通のマンションになり、入居者は半数が新しい顔ぶれとなっていた。あれからおもちゃ会社に就職した圭吾は、開発部のエースとしてバリバリと仕事をこなし、楽園荘のセフレや会社の女の子から熱烈に求められる充実した日々を送っていていたが、手がけている企画の情報がライバル会社に漏れているという噂が立ち、不審な出来事が相次いで…?

ゲームシステムは選択肢型のADVだが、分岐やゲームオーバーのない一本道である。2~3択の選択肢や移動先が選べることがあるものの、正解以外は主人公がほとんど拒否するので、見かけより自由のないシンプルな構造となっている。

シナリオはモテモテの主人公が、女性達から誘惑されておいしい目に合いつつ、情報漏えいの妨害を乗り越えて、企画を完遂を目指す流れとなっている。ギャグ作品ではないが、雰囲気は楽天的で明るい。前作に続き、セックスに貪欲な女性像が特徴的で、女性の方から直接的に迫ってくるケースが多い。

女の子は前作からの学園生、水商売のお姉さんの他、会社の同僚の3人、会社の上司、喫茶店のアルバイトの7人である。Hシーンは一人あたり1~2箇所で、一部に屋外や社内でのスリルセックス、女王様による調教プレイ、放尿などの特殊なプレイを含んでいた。

さらなる続編として『ここは楽園荘3』(1998年)が続いている。

個人的な印象としては、エロと手軽さに特化したシリーズで、ゲーム性はほとんどない。シナリオも短めでアダルト重視だが、ミステリー風の筋立てがそれなりに楽しい。レベルの高い流行のビジュアル、積極的な女の子による大胆なプレイが好みに合えば、実用性は高かったことだろう。

 
調査担当

『遺作』 概要

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©1995 ELF
遺作 (エルフ)

・1995年08月25日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 3.5インチFD版
・1997年05月30日 Windows95用 CD-ROM版
・1999年02月26日 Windows95/98用 CD-ROM 『リニューアル版
・2000年03月31日 Mac用 CD-ROM版
・2008年05月21日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃のアダルトゲームで、古びた旧校舎からの脱出を描くサスペンス系のアドベンチャー。

主人公「健太」はぶっきらぼうな性格ながら、逆境に強く、お人よしな面のある学生である。夏休みの登校日にラブレターを受け取った健太は、期待を胸に旧校舎の5階へ向かうが、それは彼をおびき出す為の罠だった。そこに集まったのは、脅迫やタレコミなど様々な文面の手紙で呼び出された、学園の生徒7人と教師1人、いずれも不気味な用務員「遺作」と因縁を持つ人物たち。旧校舎に閉じ込められてしまった彼らは、一向に姿を現さない遺作に怯えつつ、遺作の用意した仕掛けを解いて鍵を手に入れるため、廃墟の中をさまよっていく…。

ゲームシステムは移動先に自由があるタイプの探索ADVで、移動シーンは古いRPGのように3D視点のダンジョンを歩き回る形式である。80年代に流行した形式だが、当時は廃れていて珍しい。一方、部屋に入った際や何か見つけた際は『ELLE』(1991)のような、マウスカーソルを使ったコマンド型で、気になる部分や人物の口をクリックしていく。

舞台となる木造校舎は5階建てで、それぞれの階の下に通じる階段に鍵がかけられているため、鍵を求めて謎のメッセージの暗号を解いたり、不自然な場所に置かれたアイテムを拾ったり、道具を組み合わせて仕掛けを解除していくミステリー風の流れである。プレイヤー自身が謎を解かなければならない本格派で、行き先や試せるコマンドが膨大なため総当りが通じにくく、選択肢分岐もあり、難易度は非常に高い。

シナリオは終始、重くシリアスな雰囲気で、登場人物たちも互いに仲が悪く、いくつかのグループに分かれて行動してしまうことが多い。女の子が単独行動を取ろうとするイベントを放置すると、その女の子が遺作に捕まってしまい、1人、また1人と仲間が消えていくサイコホラー風の展開となっていた。

ハッピーエンドを迎えるためには、誰一人遺作に捕まらずに脱出する必要があるが、その際のアダルト要素はパンチラ、用便中のトイレを開けてしまった、といった程度のもので、和姦要素はほとんどない。主なアダルト要素は遺作による陵辱シーンで、各女の子1人につき1つ、女の子が消えた後に現れるビデオテープを、主人公がデッキで再生してしまう、という形を取っている。言葉責め、縛り、ロウソク、剃毛といったSM要素や、放尿、アナルといったプレイの他、珍しく男が男を辱める男色シーンも一部に含んでいる。

ファンディスクとしてサブヒロイン達とのハッピーエンドやパロディを収録した『盗作』が通信販売されている。続編に『臭作』(1998年)、『鬼作』(2001年)があり、後に「伊頭家シリーズ」「おやぢシリーズ」と呼ばれ、この時代を代表する人気シリーズとなった。派生作品としてOVA版小説版がある。

個人的な印象としては、ビジュアルも音楽も雰囲気にマッチしていて、なかなかの緊迫感が楽しめる作品である。難しい謎解きが人を選びそうだが、理不尽さはそれほどでもないので、マメさと根気があれば自力攻略できたかもしれない。ホラー系の陵辱モノながら行為自体はソフトなことが多く、極端な暴力描写やグロ要素がないのも印象的だった。


調査担当

『野々村病院の人々』 概要

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©1994 Silky's
野々村病院の人々 (シルキーズ)

・1994年06月30日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1用 CD-ROM版
・1996年04月26日 セガサターン版 (X指定18歳以上)
・1996年09月01日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2008年05月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃の作品で、破天荒な探偵が病院内で起こった殺人事件の謎に迫る、ミステリー物のアダルトアドベンチャー。

主人公「海原 琢麻呂」は自称天才の私立探偵。たびたび珍事件を引き起こし、週刊誌を賑わせる有名人である。バイク事故で足を骨折した海原は、たまたま入院した野々村病院で、妖艶な院長夫人から事件の捜査を依頼される。一週間前に起こった院長「野々村 作治」の死亡が、自殺ではなく他殺だったことを証明して欲しいというのだ。興味を引かれた海原は、知人の雑誌記者の力を借りつつ、院内の人々の隠す秘密に迫っていく…。

ゲームシステムは『河原崎家の一族』 (1993)の流れを汲んだ選択肢型である。複雑に分岐と合流を繰り返すのが特徴で、例えば「屋上を調べる」「看護婦から事情を聞く」といった移動先の選択、「院長が注射したのはシアン化合物だ」「濃硫酸だ」といったクイズ形式の推理、「(ヒロインの)身体をいただいてしまう」「そんな事をしている場合ではない」といった行動の分岐など、数多くの選択肢が出現し、辿った経路により10種類以上のエンディングを迎える。

エンディングのほとんどはバッドエンドで、中にはヒロインが陵辱されるシーンや、主人公が妖婦に犯されながら死んでいくパターンなど、特殊なアダルト描写を含む場合があった。バッドエンド後には登場人物の一人が登場し、舞台裏のヒントコーナーとして、バッドエンドを迎えた理由をほのめかしてくれる仕組みになっていた。このため、分岐は膨大で複雑だが、難易度は控えめである。

シナリオは主人公が看護婦や入院患者、院長夫人に探りを入れ、病院内施設の探索の中で手がかりを見つけていく流れである。プロローグやタイトルイメージは『河原崎家の一族』と同じくおどろおどろしいが、とぼけた言動を繰り返す主人公のおかげで日常風景はコミカルである。ヒロインは看護婦達とライバルの探偵の計3人で、ラスト付近でそれぞれとのグッドエンドに分岐する仕様となっていた。

アダルト要素は1ヒロインに1箇所ずつ和姦シーンがある他は、上記の陵辱シーン、過去の回想などが少し描かれるのみで、比重は控えめである。

派生商品にアダルトOVA版実写AV版、DVD-PG版、小説版などがある。家庭用ゲーム機では性描写が薄められたものの、X指定(成人向)として発売された。また、『エルフオールスターズ脱衣雀 2』(2001)に本作のヒロイン達が登場している。

個人的な印象として、ストーリー自体は非常に短いが、数多くの分岐のおかげで毎回違った展開を楽しめる仕組みで、難易度も推理要素も適度にあって楽しい。Ctrlキーの長押しで選択肢までスキップできる操作性も親切である。また、バッドエンド後のヒントコーナーは画期的で、後世でも難易度の高いADVでは見かける仕様である。自信は無いがひょっとしたら元祖かもしれない。

調査担当

『河原崎家の一族』 概要

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©1993 SILKY'S
河原崎家の一族 (シルキーズ)

・1993年12月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年12月25日 DOS/V用 FD版
・1995年12月18日 Windows3.1/MacOS用 CD-ROM版
・1997年10月01日 Windows95用 CD-ROM 256色版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2007年04月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、平凡な主人公が豪邸に暮らす人々の狂気に巻き込まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。

大学生の「六郎」は、高額な報酬につられ、夏休みの一ヶ月間を大富豪「河原崎家」の使用人として過ごすことになった。屋敷に住むのは人使いの荒い夫人、高慢な長女、明るく奔放な次女、極端に無口な長男、狡猾そうな運転手、二人の美しいメイド、そして姿を見せない屋敷の主人…。彼らの奇妙な行動に振り回され、垣間見える狂態に好奇心をくすぐられる内、六郎は河原崎家に隠された秘密に共犯として巻き込まれていく。

システムは選択肢のみのADVである。複雑に分岐・合流を繰り返すマルチシナリオが特徴的で、例えば「免許を持っている」「持っていない」という選択肢により長女を迎えに行くか、長男の部屋を掃除するか、といった展開に分岐し、それぞれ別のアダルトCGを鑑賞した後、夜には合流する。

辿った経路により、4日目に20種類近い結末を迎えるマルチエンドとなっていた。そのほとんどはバッドエンドで、ハッピーエンドを迎える僅かな経路や、未回収のシーンを見つけ出す点がゲーム要素である。一周あたりのボリューム感は少ないが、分岐が非常に複雑なため奥行きがあり、難易度は高い。

シナリオは終始シリアスな雰囲気で、主人公は常識人ながら暗め、選択肢によっては陰湿でサディスティックな性格にもなるのが特徴的である。前半は屋敷の使用人としてこき使われる中、奇妙な仕事をさせられたり、屋敷内で繰り広げられる痴態を目撃したり、ルートによっては住人から誘われてセックスをこなしていく。後半は住人達の罠にはまった主人公が、ピンチをくぐり抜けて意中のヒロインと逃亡するまでのサイコホラー風の展開である。

アダルト要素は多めで、同じシチュエーションでも複数のパターンとCGがある凝った作りになっている。強姦、剃毛、緊縛、放尿、三角木馬などアブノーマルな描写が多いが、ハッピーエンドのルートでは幸せなセックスシーンも用意されていた。

続編として『河原崎家の一族2』(2003年)が続いた他、派生商品にアダルトOVA実写アダルトビデオ、DVD-PG版、小説版、サントラ、原画+攻略本などがある。

操作がコマンド無し、選択肢のみでマルチシナリオを備えたアダルトゲームは『シンデレラペルデュー』(1986年)の頃からあり、特に全流通のゲームでは伝統的だったが、80年代は一般的にならなかった。この作品や『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(1993年)の辺りから広く流行し始め、次第に主流になっていったようだ。一般ゲームだが、『弟切草』(1992年)のようなサウンドノベルのヒットも大きかったかもしれない。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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