title01

古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『超昂神騎エクシール』 概要

ixseal00ixseal01
ixseal02
ixseal03
ixseal04

©2017 ALICESOFT
超昂神騎エクシール (アリスソフト)

・2017年07月28日 Windows用 DVD-ROM版 【Amazon】【Getchu】【駿河屋
・2017年07月28日 ダウンロード版 【DMM

10年代後半の作品で、正義の変身ヒロインをテーマにしたアダルト育成ゲーム。『超昂天使エスカレイヤー』(2002年)、『超昂閃忍 ハルカ』(2008年)の流れを汲む、超昂シリーズの3作目。

舞台は現代の日本。主人公「継彦」は、エロゲライター志望の学生で、エロに情熱を燃やすオープンなオタクである。魔王の生まれ変わりを自称しているため、周囲から浮いているが、実は本当に魔王だった。配下の悪魔「ベゼル」の導きで、誕生日に魔王の力を復活させる儀式に臨んだ継彦は、ベゼルの裏切りにあい、力のほとんどを奪われ、大事な後輩「キリカ」が瀕死になってしまう。一方、魔王を討つべく天界から派遣された天使「エクシール」は、哀れなキリカを救って力を失ってしまい、窮地に陥る。

新たに魔王となったベゼルから世界を守るため、継彦と一時的な協力関係になったエクシールは、継彦に残る色欲の魔力を得るため、導魔と名付けたエッチな行為を繰り返し、超昂戦士に姿を変えてベゼルの配下と対決していく。

ゲームシステムは、シリーズの流れを受け継ぎ、簡素なターン制の育成SLGとコマンドバトルの組み合わせである。定期的に回復する主人公の魔力をやりくりして、昼間はHでパラメータを育成し、夜はマップ上の敵の占領地を選択し、ザコ敵をコマンドバトルで倒し、解放していく。期限内に最奥の魔将(ボスキャラ)との戦闘に勝利すれば、次の章に移る仕組みである。

シナリオは、美少女ゲームにおける変身ヒロインの王道、といった感じで、普段は正体を隠し、一般人に紛れて学生生活を送りつつ、敵の怪人と対決し、Hなピンチを乗り越えて、最後に勝利するバトルヒロイン物である。

ヒロインがボスキャラに敗れた際、陵辱Hが起こるのがシリーズの伝統であり、本作品の目玉といえるだろう。何度敗れても、どこに監禁されてもアイテムで救い出せるものの、発動に時間がかかるため、その間にさんざん犯されてしまう、という設定である。ちなみに、陵辱をこなすと大幅なパワーアップが見込めるため、積極的にこなした方が育成は楽だが、度が過ぎると即座に堕落系のバッドエンドとなる。

陵辱Hはヒロイン1人につき2段階あるので、ボスキャラ1人あたり合計4つとなる。魔将が直接襲うケース、魔将に唆された一般人や動物、魔獣に犯されるケース、人質を取られて脅迫に屈するケースなど形は様々である。

一方、導魔(主人公とのH)では、ノーマルな和姦に始まり、フェラやパイズリなどに慣れ、やがてアナル開発、レズ、屋外でのセックス、見せびらかしセックスと過激化していく。更に、ヒロインの好感度によって純愛系のHが開放されたり、主人公の鬼畜度によって鬼畜なプレイが開放されたりと、育て方によって選べるプレイが異なっていく。

育成したパラメータや選択肢により、6種類の結末を迎えるマルチエンドとなっていた。

個人的には、お約束の塊といった印象で、アニメーションする変身シーン、なぜか敵や一般人にバレない変身前の素顔、快楽に屈してだらしなく乱れるビッチ感など、このジャンルの型を悉く押さえ、昔懐かしい雰囲気を醸し出している。また、ハードなSMやスカトロを除き、あらゆる定番プレイを網羅している印象で、獣姦、触手姦、蟲姦、寝取らせ、腹ボテ、おねショタなど、マニアックで幅広い需要に応えるアダルト重視な作風といえる。陵辱系が好みに合えば、実用性は高いであろう。


公式HP
http://www.alicesoft.com/ixseal/





調査担当

『TRIGGER2』 概要

trigger2_00trigger2_01
trigger2_02trigger2_05
©1995 Zyx
TRIGGER2 (ZyX)

・1995年08月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1996年11月22日 PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、オムニバス形式のアニメーションアダルトゲーム。『TRIGGER』(1994年)に続くシリーズ2作目。

ストーリーは、地獄の番犬ケルベロスと女の子のコンビが婦女連続暴行事件に挑む『FILE #4 闇の番犬』、現代の普通の女の子が異世界に召還され、Hな儀式で伝説のロボット兵器のエネルギーを充填していく『FILE #5 淫力機神リュード』、西部開拓時代を舞台に、女ガンマンが賞金首に挑む『FILE #6 She's Wild!』の3本となっている。

システムは移動先に自由がないタイプのコマンド選択型で、「見る」「話す」「考える」などのコマンドを総当りすることで進展していく。ゲームオーバーはないが、淫力機神リュード以外は一箇所で分岐があり、それぞれ別のセックスシーンとエンディングが用意されていた。

シナリオは1話完結の読み切り漫画のような雰囲気で、いずれも短く、アダルト重視な作風である。セックスは陵辱系のハードなプレイがほとんどで、魔物による異種姦、触手姦、悪漢たちによる輪姦、鞭やろうそく、三角木馬を使ったSMプレイなどの表現を含んでいた。

前作に続き、アニメ調の大きな動きのあるアニメーションと音声がついているのが売りとなっていて、特にセックスシーンでは、服が破かれる瞬間や愛撫による乳房の変形、ピストン、フェラチオなど、ほとんどのシーンに何らかの動きが施されている。音声があてられているのはごく一部で、主に女の子の悲鳴や嬌声だが、銃声や爆発音、服の破ける音、鞭の当たった音などの効果音も施されているのが印象的だった。


調査担当

『ネクロノミコン』 概要

Necronomicon01.png Necronomicon02.png
Necronomicon03.png Necronomicon05.png
©1994 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
ネクロノミコン (フェアリーテール・ハードカバー)

・1994年06月24日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 DOS/V用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年11月22日 Windows3.1/95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、クトゥルー神話を題材にしたホラーアドベンチャー。フェアリーテール内のホラー専門ブランド『ハードカバー』のデビュー作である。

舞台は20世紀序盤のイギリス。ロンドンで新聞記者をしていた主人公ジョナサンは、休暇と取材旅行を兼ねて、自分の家系のルーツとなる寒村アーカムを訪れる。つり橋一本で外界と結ばれたアーカムは陰気で閉鎖的な村だった。特に取材のあてが無かったジョナサンは、宿で知り合った大学教授のガードナー、怪しい男トマスに連れられ、不気味な遺跡の調査に協力する。しかし、調べれば調べるほど事態は意外な方向へ転がり、やがて彼らは村人が隠す狂気じみた秘密に引き寄せられていく…。

システムは移動先に自由があるタイプの探索ADVである。操作は『DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~』の流れを汲み、マウスカーソルを使って画面内の気になる部分をクリックしていく形式だが、コマンドの種類の選択が無くなったため、より簡便になった。敵の急所にカーソルを合わせて撃つ銃撃シーンも受け継いでいる。

シナリオは全体的に重苦しい雰囲気のホラーになっていて、アダルト要素は低めである。手がかりとなる鍵や人物を探して村中を巡回することになるが、作中にヒントが多く、ゲームオーバーもないため、難易度はそれほど高くない。基本的に一本道の展開だが、ラスト付近でグッドエンド、バッドエンドに分岐する仕様となっていた。

高名なフィクション群『クトゥルフ神話』が土台になっているようだが、原作に忠実という訳ではなく、ラヴクラフトの小説や固有名詞を題材にして様々なアレンジが加えられているようである。

アダルト要素はヒロインの女性、宿の未亡人、娼館の女性達との間に和姦シーンがある他、一部にグロテスクな怪物たちによる異種姦を含んでいた。流血や手足の切断、内臓露出、ミイラ化といった陰惨なシーンも所々に登場する。

個人的な印象として、ストーリーに重点を置いた本格ホラーといった感じである。CGもBGMも重厚さがあり、シナリオもよく出来ていて、価格以上の緊迫感を楽しめる。ただしアダルトゲームとして購入した場合は物足りなさを感じたかもしれない。後半へかけて盛り上がった割に、結末はあっさりな辺りはB級ホラーのお約束か。

調査担当

『TRIGGER』 概要

trigger01.pngtrigger02
trigger04.pngtrigger06.png
©1994 ZyX
TRIGGER (ZyX)

・1994年06月17日 PC-9801 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、オムニバス形式のアダルトアドベンチャー。動きの大きなアニメーションや音声付きのシーンがセールスポイントとなっていた。ZyX(ジックス)の二作目。

シナリオは家電製品好きの女性が不思議なビデオデッキに出会い、ビデオの世界に入り込んでしまう『トラブルビデオ』、女探偵が誘拐事件に挑み、犯人に捕まって陵辱される『D・ガール』、男勝りな女海賊が敵対する宇宙海賊に捕まり、隙を突いて脱出するまでの冒険を描いた『Let's! パイレーツ』の三本である。

システムはコマンド選択型で、一部にバッドエンドとなる分岐も存在するが、大抵の場面で一通り選択するだけで進行するため、ゲーム性は低い。

ソニアの『VIPER』シリーズと同じく、全画面での動きの大きなアニメーションが見所となっていて、全シーンとまではいかないが、特にセックスシーンではピストン運動など多数のアニメーションが施されている。また、ヒロインの台詞の一部が音声で再生される仕様で、時代的に早めである(HDへのインストール必須)。更に、車のエンジン音や愛撫による水音といった効果音も所々に挿入されており、臨場感を高めている。

セックスシーンは一部に和姦のレズシーンがあるものの、触手による異種姦、悪漢達による強姦、緊縛、SMプレイなどサディスティックな描写がメインとなっている。

続編として『TRIGGER2』(1995年)が続いている。また、本作のショートストーリーの内の一つ『Let's! パイレーツ』が後にWindows95/98用ソフトとしてリメイクされている。

個人的な印象としては、ビジュアル面でもアニメーションの質でも先行した『VIPER』シリーズに見劣りするものの、音声や効果音が入っている点が大きなアドバンテージといえる。音声入りのアダルトゲームはそれまでもあったが、音質は割れて聞き取りづらく、演技力も素人くさいものだった。本作も低容量とサウンドカードの制約で多少のノイズが残るが、ボイス入りの作品が一般化するのはCD-ROMの時代になってからで、数年ほど時代を先取りした形となった。

調査担当

『妖獣戦記 -A.D.2048-』 概要

yoju2048_00.jpg yoju2048_04.jpg
yoju2048_01.jpg yoju2048_03.jpg
©1993 D.O.
妖獣戦記 -A.D.2048- (D.O.)

・1993年09月17日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9801用 CD-ROM版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年03月14日 Windows95用 CD-ROM版
・2006年02月24日 Windows用 CD-ROM 『妖獣戦記A.D.2048 -真・説・序・章-』(リメイク)
・2008年09月19日 ダウンロード版『真・説・序・章』 【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu】【DMM

90年代序盤の作品で、近未来を舞台に異形のモンスターを退治していくシミュレーションRPG。『妖獣戦記』シリーズの一作目。

「The Third」と呼ばれる核戦争で荒廃した世界。流出した生物兵器と残留放射能から生まれた新生物「妖獣」は、人間の女性を母体に繁殖し、人類を追い詰めていた。城塞都市ソフィアポリスは、これに対抗するため特殊警察「A.S.S.P.」を組織し、高い戦闘力を持った女性型の人工生命体、「バイオソルジャー」を配備する。心理学者の主人公(男)は、なぜかASSPの戦闘隊長に抜擢され、バイオソルジャー達を指揮して、重要施設を占拠している妖獣を駆逐し、次第に彼女達の信頼を得ていく。

システムはシミュレーションRPGである。レベルアップはあるが、クラスチェンジや装備品の変更、回復アイテムのない簡素な仕様となっている。ステージ毎に8人の女性の中から6人を選び、マップ内の妖獣の全滅を目指していく。ステージは病院、空港、女子校の3つで、それぞれ3面あるので、合計9つのマップを攻略すればクリアとなる。Mac OS風のウィンドウとスクロールバーを使ったマップ表示が印象的である。

味方は数で圧倒的に劣る上、全ての敵がスタート時から味方に向かって殺到してくるのが特徴で、ボヤボヤしていると包囲されてしまうため、狭い地形や壁役、射程の長さを上手く活用できるかが戦術要素となっていた。

アダルト要素は、「祖体」と呼ばれる強めの妖獣に攻撃を仕掛けた際に起こり、触手に犯される一般人のCGが1体につき2枚表示される。各マップに祖体は2~3体いるので、陵辱CGは合計42枚と、かなりのボリュームである。それぞれ詳細なタッチの全画面表示で、一枚一枚に触手や舌先が妖しく蠢く部分的なアニメーションが施されていた。また、戦闘で隊員のレベルを3つ上げれば、幕間に休暇を一緒に過ごす個別イベントが発生し、デートとセックスのシーンがそれぞれ一枚表示される和姦要素も備えていた。

続編として『続・妖獣戦記 ~砂塵の黙示録~』(1993年)、『妖獣戦記2 -黎明の戦士たち-』(1995年)が続き、00年代になって『妖獣戦記A.D.2048 -真・説・序・章-』(2006年)としてリメイクされている。『妖獣戦記カスタム』(1994年)に本作品のCGが流用されているが、こちらはSLGなしの安価な神経衰弱ゲームだったようだ。派生作品に小説版がある。

妖獣クラブ』(1990年)の流れを汲むタイトルで、淫獣ファンからもSLG好きにも人気が高かった作品である。個人的な印象として、SLGとしてシンプルながらよく出来ており、触手嫌いの当調査員も夢中で遊んでしまった。それだけにストーリーの短さが残念。目玉となる陵辱CGの力の入れようを考えるとやむなしか。

調査担当

『うろつき童子』 概要

urotsukidoji00urotsukidoji01
urotsukidoji04urotsukidoji05
©1990 FAIRYTALE
うろつき童子 (フェアリーテール)

・1990年04月21日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

90年代初頭の作品で、同名の成人漫画『うろつき童子』(1986年)をゲーム化したホラー系ファンタジーのアダルトアドベンチャー。

主人公「天邪鬼」は獣人界、魔界でも名の知られた獣人の実力者である。新世界を創造するといわれる存在「超神」に興味をもつ彼は、超神の力をもった人間を500年も捜し続け、ついに現代日本の「盟神学園」で濃厚な気配を嗅ぎつけたのだった。超神の候補はバスケ部の尾崎、生徒会長の宮沢、テニス部の坂本の3人で、いずれも女性から熱い視線をうける色男たち。主人公は転校生「天野一」として学園に潜り込み、子分の「黒子」と共に一人一人を調査していく。

システムは当時一般的だった移動先に自由があるタイプの探索アドベンチャーである。主に学園内が舞台で、教室や体育館、保健室、宿直室などを巡り、遭遇した人物との会話の中で情報をあつめ、物語を進行させていく。

シナリオは硬派な主人公が"超神"の正体を突き止めるため、当たりをつけた人物の動向を探っていくうちに妖魔達の企みを知り、超神や人間達を守るために対決していく展開である。一部にグロテスクな惨殺シーン、アニメーションやエフェクトを用いたアクションシーンを含み、見所となっていた。

原作漫画は"淫獣"や"触手"を使った異種姦物のアダルトアニメの原点となった作品だが、本作品でのアダルト描写は、主人公が女子の着替えやカップルのセックス、乱交、レイプを目撃するといったケースが多く、妖魔による異種姦はさほど比重がない。主人公自身は直接関わらないのも大きな特徴といえる。

キャラクターデザインは、漫画ともアニメ版とも大きく異なり、ゲーム独自の大胆な改変がなされている。シナリオもゲーム用にアレンジが加えられ、かなりマイルドな印象になってしまったものの、軟派な作風の多かった当時のアダルトADVには珍しい、妖しくシリアスな雰囲気と熱血の入り混じった、異色の作品に仕上がっている。

調査担当

『妖獣クラブ2』 概要

youjuuclub46.png youjuuclub43.png
youjuuclub41.png youjuuclub48.png
©1990 D.O.
妖獣クラブ2 (ディーオー(D.O.))

・1991年08月23日 X68000用 FD版
・2002年08月30日 Windows用 CD-ROM 『D.O.Classics Vol.3 「妖獣クラブ 2」』(リメイク)
・2006年02月24日 Windows用 DL販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代はじめ頃の作品で、"妖獣"をテーマに扱った陣取りパズルアクションゲーム。『妖獣クラブ』の続編。

ゲームシステムは、ほぼ前作と同じで、クイックス風の陣取りゲームにアダルト要素を付加したものである。プレイヤーである怪物の武器は、敵陣地を縦断・横断した際に描く軌道が閉じたとき、密閉された図形が自陣地になる点で、妨害してくる女の子を閉じ込めたりしながら、画面の80%を手に入れればクリアである。

女の子1人につき2ステージあり、10人なので合計20ステージとなる。面が進むごとに敵の動きは速くなっていく。CGは1人あたり3枚で、着衣状態に始まり、ストーリーを感じさせる段階的な異種姦シーンが描かれている。

相変わらずゲーム難易度は高いが、設定でEASY、NORMAL、HARDの三種類からモードを選ぶことができ、残機も調整できるなど、前作に比べるとやや緩和されている。また、到達したステージまでのCG閲覧も可能で、前作のディスクがあれば、妖獣クラブ1のCGも見ることができるなど、オマケ機能が充実をみせている。

PC-9801移植版として『妖獣倶楽部カスタム』があり、CGは妖獣クラブ1、2から流用されたものの、ゲームは神経衰弱となった。また、「妖獣」を扱った作品としてシミュレーションRPG『妖獣戦記』(1993)が続き、D.O.を代表する人気シリーズとなっている。

調査担当

『妖獣クラブ』 概要

youjuuclub01.png youjuuclub02.png
youjuuclub13.png youjuuclub28.png
©1990 D.O.
妖獣クラブ (D.O.(ディーオー))

・1990年06月29日 X68000用 FD版
・2002年03月15日 Windows用 CD-ROM 『D.O.Classics Vol.2 「妖獣クラブ」』(リメイク)
・2006年02月24日 Windows用 DL販売開始 【DMM】【DL.getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代初頭の作品で、妖獣に襲われる女の子をテーマにした陣取りパズルアクションゲーム。アダルトゲームとしては"淫獣"による陵辱をメインテーマに扱った最古の作品である。

ゲームシステムはタイトーの人気アーケードゲーム、『QIX(クイックス)』(1981年)にアダルト要素を加えたような、パズルアクションゲームである。ゲームの背景画面がご褒美CGを兼ねた絵柄となっており、自機を操作して、敵陣地を四角く切り取る事で自分の陣地を広げ、下敷きの画像を露出させていく。プレイヤーは一匹のモンスターとなり、境界線上を追いかけてくる天使、敵陣地内を跳ね回る女の子達を避けながら画像を切り取り、80%を占有すればクリアとなった。

CGは女の子一人あたり3枚用意されていて、それが三層に積み重なっている演出となっているため、最後まで見るにはコンテニュー無しで2連続クリアする必要がある。女の子の数は10人なので、ステージは合計20面である。敵の動きが速く、アクションゲームとしては非常に難易度が高かった。

アダルトCGは、女の子の背後に異形のモンスターが現れる場面に始まり、服を破かれる第二枚目、陵辱される第三枚目、とストーリー性を感じさせる構成になっている。巨大なモンスターによる拘束、長い舌や触手、レズビアンによる陵辱の表現などを含み、異種姦を強調する点が特徴的である。

続編として、同じX68000用に『妖獣クラブ2』が続いた。PC-9801用に『妖獣倶楽部カスタム』が発売されたが、こちらはCGを妖獣クラブ1・2から流用しているものの、ゲームは神経衰弱となっていた。2000年代に入ってから再び陣取りゲーム『妖獣クラブ(D.O.Classic Vol.2)』(2002年)としてリメイクされたが、CGはすべて新規のものに差し替えられた。

コンセプトの似た作品に、カネコのアーケードゲーム『ギャルズパニック』(1990年)のシリーズがあり、タイトーが販売も手がけた正規許諾品だったが、脱衣+QIXの着想は本作品の土台となった『ときめきチェリーボックス』(1990年)が最も早かったようだ。

タイトルは当時の成人漫画家、前田俊夫氏の作品の影響をうけたものと思われる。この作品以後、女の子が「淫獣」「妖獣」と呼ばれる奇怪なモンスターに襲われる異種姦物は、アダルトゲームにも定着し、マイノリティながら一定の需要を誇るジャンルとなった。ただし、触手に襲われる表現は前年あたりから流行しており、異種姦も『グラムキャッツ』(1988年)の例があるため、表現自体が元祖という訳ではない。

調査担当

『内山亜紀のSEXY VOICE SERIES 魔剣士KUMIKO』 概要

usvskumiko01.png usvskumiko02.png
usvskumiko53.png usvskumiko75.png
©1988 SYSTEM HOUSE OH!
内山亜紀のSEXY VOICE SERIES 魔剣士KUMIKO (システムハウスOH!)

・1988年11月31日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 3.5インチFD版

80年代後半の作品で、少女が夢の中の冒険に巻き込まれるファンタジックなアドベンチャー。『媚少女NORIKO』『堕天使KYOUKO』と合わせて3部作となっており、シリーズを通して漫画家の内山亜紀氏が原画を担当している。ヒロインの音声を多数収録している点が売りとなっていた。

主人公「クミコ」は生きたドジョウを使ったオナニーが大好きな少女。その日も自室でオナニーを始めたクミコは、いつもと違う感覚におそわれ、気がつくと鎧姿で見知らぬ廃墟に立っていた・・・。

システムは選択肢分岐型で、2~3択の中から選択肢を絞っていく流れである。大筋では一本道だが、選択肢ごとに演出が微妙に異なるため、すべてのCGや展開を見るには多少の繰り返しプレイが必要な仕組みになっていた。

シナリオはオナニーが趣味の少女が不思議な世界に迷い込み、裸に近い衣装で怪物と対決していく展開となっていた。アクションシーンや異種姦を含み、アダルトシーンの比重は高めである。

ヒロインの声を収録しているのがセールスポイントとなっていて、簡単なセリフや喘ぎ声は進行に合わせて自動的に再生される仕様になっていた。もちろん後の時代に比べると音質が悪く、割れてくぐもった声だが、この時期に外部機器なしでボイス入りを目指したアダルト作品は他に見当たらない。まばたきや指先の動きなど、部分的なアニメーションも多数施されている。

ストーリーの短さとゲーム性の無さがネックだが、内山流の少女のアブノーマルさが味になっていて、ボイスと合わせて異色の存在である。好みに合えば実用性は高かったかもしれない。

調査担当
記事検索
タグ絞り込み検索
調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

Key公式ページ

FANDC.CO.JP Official Web Site

アージュ公式ページ

アリスソフト公式ページ

Leaf公式ページ

AQUAPLUS公式ページ

エウシュリー公式ページ

オーガスト公式ページ

ねこねこソフト公式ページ

すたじお緑茶公式ページ

Navel公式ページ

CandySoft -オフィシャルホームページ-

みなとそふと公式ホームページ

ま~まれぇど公式ホームページ

リコッタオフィシャルウェブサイト

ぱれっとオフィシャルWEBページ

リリアンオフィシャルページ

TYPE-MOON Official Web Site

Lump of Sugar オフィシャルHP

ensemble OFFICIAL WEBSITE

Purple software 公式WEBサイト

SAGA PLANETS OFFICIAL WEBSITE

PULLTOP オフィシャルサイト

スミレ オフィシャルWEBサイト



広告
decolate_sub_bottom03