©1996 JAST
天使たちの微笑み (JAST)・1996年11月22日 PC-9801用 3.5インチFD版
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM版
JASTの代表作『天使たちの午後』シリーズの流れを汲むタイトルの作品で、受験を控えた女の子達の家庭教師をテーマにしたクイズ+育成シミュレーション。
大学を留年してしまった主人公は、生活のため新しく家庭教師のアルバイトを始めることになった。受け持つことになった生徒は問題児ばかりの4人の女の子。果たして主人公は受験までに彼女たちの信頼を勝ち取り、学力を上げて合格へと導くことが出来るだろうか・・・?
基本は育成シミュレーション形式で、10月の第一週から入試までの期間に4人の生徒達のパラメータを上げ、合格させることがゲーム目標である。それと同時にデートを重ねればヒロイン一人を攻略する事ができ、見事受験に成功すればHシーンが観賞できる恋愛シミュレーションも兼ねていた。
スケジュールは自動的に決まるので、SLGとしてのゲーム性は低い。特徴的なのは4択クイズでパラメータを上げ、他のコマンドでストレスを減らすなどの微調整をしていく点である。問題傾向はアニメや芸能、文学、車、歴史、英語など幅広いジャンルに及んでおり、難易度は高めである。
個人的な印象としては、流行していた美少女育成SLGの人気を追った形で、『天使たちの午後』シリーズとの関連性は薄い。ビジュアルのレベルは高めで、従来のJAST作品と比べてシステムもそれなりに凝っていたが、新シリーズとして定着するほどの人気を得る事はできなかったようだ。
Windows95版ではゲーム進行に致命的なバグを抱えており、修正パッチも完全ではなく、当時のパソコン通信で話題になっていたようだ。