©1994 FOSTER
ここは楽園荘 (FOSTER)・1994年04月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年03月01日 Windows95用 CD-ROM版
・1997年11月20日 Windows95/PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版
90年代中頃の作品で、女の子だらけのマンションの甘い誘惑を描いたアダルトアドベンチャー。Forest内のブランド『FOSTER』のデビュー作である。
主人公『圭吾』は25歳のフリーター。叔父の経営する高級マンションの管理人として雇われた圭吾は、叔父の海外出張の間、6人の美女たちの暮らす『楽園荘』に住み込みで働くことになった。ところが着任早々から何故かモテモテの圭吾は、次から次に住人から誘惑され、おいしい目にあっていく。それもその筈、楽園荘には隠された秘密があった…。
システムはコマンド型で、一見すると移動先に自由があるタイプの探索ADVだが、実際はほとんど自由度のない一本道の展開である。分岐やゲームオーバーもないため、難易度もゲーム性も極めて低い。
シナリオはマンションの管理人となった主人公が、水商売のお姉さん、OL、学園生、従妹等と会話を交わしたり、Hな場面を目撃したり、マンション内の雑用をこなしていく中、誘われてセックスに応じていく。その一方で怪しい訪問客や不審火、脅迫状などのトラブルも相次ぎ、調べる内にマンションの謎が明かされていくミステリー風の展開となっていた。
アダルトシーンは住人一人あたり2~3つで、シナリオが短い割に比重は高めである。女性側から積極的に誘ってくるのが特徴で、主人公はコトが発覚して管理人をクビになることを恐れつつ、流されるままに相手をしていく。一部に緊縛、飲尿、浣腸などのアブノーマルな描写を含んでいた。
続編として『ここは楽園荘2』(1995)、『ここは楽園荘3』(1998)が続いた。
個人的な印象として、タイトル通りの居心地の良い作風で、面倒な操作も口説く手間もない代わり、シナリオのインパクトも薄い。ビジュアル面では肉体の筋肉質な陰影、存在感のある陰毛、局部の目の細かいモザイク、そして流行の濃いまつ毛が印象的である。