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©1996 C's ware
GLO・RI・A ~禁断の血族~ (C's ware)

・1996年04月05日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年08月09日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、美少女たちの暮らす屋敷を舞台に、二枚目の大学生が奇妙な一家の秘密に迫っていくアダルトアドベンチャー。『禁断の血族』(1993年)に続く禁血シリーズの2作目。

舞台は2017年のボストン。主人公の綺羅はハンサムで礼儀正しく、MITでも一、二を争う秀才である。大富豪のグロリア家に雇われた綺羅は、住み込みで家庭教師をすることになるが、奇妙なことに、教える相手は5人姉妹の内、長女を除く4人の中から才能を見込んだ娘を選んでいいという。一方、友人のゲオルクは一足先に家庭教師として雇われ、長女と組んで何かを企んでいる様子である。綺羅はメイド達による性接待や、住人達のHな誘いに応じつつ、教え子と信頼関係を築き、月に一度の学力テストで成果をあげることを目指していく。

ゲームシステムは一本道だった前作と異なり、選択肢分岐型ADVとなった。セックスの誘いに応じるか否か、誰の部屋を訪ねるか、といった選択肢が頻繁に登場し、複雑に分岐と合流を繰り返し、辿った経路によって24種類ものエンディングを迎える仕組みである。選択パターンが膨大なため、全てのエンドを自力制覇するのは難しく、難易度は高い。

シナリオは、美人の奥さまと十代の少女達、メイドが暮らす屋敷で暮らすことになった主人公が、様々な誘惑を取捨する中で、特定の相手から熱烈に求められ、ハッピーエンドを目指して作戦を練っていく流れである。バッドエンドは半数以下で、死亡エンドもほとんどなく、館モノにしては明るい作風である。

アダルト要素の比重は高めである。女の子一人一人に様々なパターンが用意されており、CGのコンプリートが難しく、やり込み要素となっている。性に対して大らかで奔放な屋敷内の雰囲気と、何でもスマートにこなし、セックスにも強い主人公が印象的である。

シリーズ3作目として『散櫻 ~禁断の血族~』(1999年)が続いた。関連商品は小説版OVA版原画集など。

個人的な印象としては、実用性に特化していた前作と比べ、ゲーム性を重視した作品で、雰囲気はマイルドになった。アダルト要素はボリュームもクオリティもそれなりで、好みに合えば実用性は高かったであろう。しかし、スキップ機能の欠如、SAVEスロットの不足などがゲーム性の足を引っ張る。ストーリーについても、世界観が幼く、展開が強引に感じてしまう点が気になった。