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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『エイミーと呼ばないでっ☆』 概要

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©1995 C's ware
エイミーと呼ばないでっ☆ (シーズウェア)

・1995年05月19日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9821/FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年12月20日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、ドジで明るく女性から絡まれやすい女の子が、消えた従弟の行方を追って冒険を繰り広げるアダルトアドベンチャー。

主人公「エミ」は学園でも一二を争うアイドルながら、ちょっとおバカで妄想癖のある学生である。同居中の従弟「智美くん」に熱烈な恋心を抱いているが、気づいてもらえず空回りする日々が続いていた。そんな平和な日常も、智美くんの貞操を狙う美少女や、借金のカタに自宅を差し押さえようとする亡父の愛人、退学をちらつかせて淫らな行為をせまる女校長に脅かされていく。男子達に体を弄ばれ、智美くんとも離れ離れになったエミは…?

システムはコマンド選択型である。移動先の自由はあまりなく、大抵の場面で「見る」「話す」だけで進行する簡素な操作となっている。分岐のない一本道の構造のため、ゲーム性はほとんどない。

シナリオは主人公エミが女性に絡まれたり、肉奴隷の調教を受けたりと悲惨な目に合いながら、行方不明になった従弟の美少年を助けるため、体を張って情報を得ていく流れである。サディスティックで陰惨な展開が多いが、主人公のトボけた言動やメタ発言も多く、雰囲気はおおむねギャグ作品である。

学園モノとしてスタートする第1話、病院に看護婦として潜り込む第2話、豪邸にメイドとして潜入する第3話で構成されていて、一繋がりの物語なのだが、スターシステムを採っているため登場人物が別の役で再登場するという、非常に変わった演出が取られている。例えば1話で校長として登場する「鏡子」は、2話では肛門科の女医、3話では館の女主人として現れ、主人公とはそれぞれ初対面である。同様にして、男1女5の主要キャラクター達が各話ごとに配役を変え、繰り返し登場する点が特徴的である。

主人公達の毛髪の量と奇妙なヘアスタイルが気になるが、作中ではこれについて一切説明がない。初対面でも相手が気にする様子がほとんどなく、わずかに「変な髪形ね。天然?」「あなたの名前は、バターロールよ。」という台詞があるのみである。この世界ではそれほど異常ではないようだ。

アダルトシーンの比重は高い。主人公が女性からHなイタズラをされるプレイが基本で、それに男性との絡み、女性同士の和姦が続く他、一部に鞭打ち、拘束、緊縛、飲尿などの表現を含んでいた。後に喘ぎセリフの定番となった「らめぇ」の元祖である可能性を付記しておく。

派生作品にOVA版がある。

個人的な印象としては、一本のストーリーの中でスターシステムが何度も使われるため、何とも風変わりな作品である。同社の『XENON』の流れも感じるが、こちらは前衛的というよりTVのコント番組のような雰囲気と言えばいいか。舞台は変わってもメンツは同じなため、冗談のような髪型なのも手伝って、陵辱系だが安心感があってユーモラスな印象に仕上がっている。


調査担当

『あゆみちゃん物語』 概要

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©1993 ALICESOFT
あゆみちゃん物語 (アリスソフト)

・1993年09月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1993年10月15日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1993年12月**日 PC-9801用 CD-ROM 256色版 (ユーザークラブ限定)
・1994年**月**日 X68000用 FD版
・1996年06月07日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代序盤の作品で、セックスを重ねることでプレイのバリエーションを増やしていく、単一ヒロインのセックス調教シミュレーションゲーム。

「あゆみちゃん」は学年で恋人にしたい女の子No.1の美少女。そんな彼女と順調に交際していた主人公は、6ヶ月目にして彼女を放課後の体育倉庫に呼び出し、説き伏せて処女を奪うことに成功する。それからの二人は、体育倉庫でセックスをするのが日課となった。貪欲な主人公は、刺激を求めて新たな体位や道具を試し、あゆみちゃんは嫌々ながらけなげに付き合い、いつの間にか順応して、痴態は次第にエスカレートしていく。

ヒロインは「あゆみちゃん」ただ一人で、ゲーム内容は彼女とひたすらセックスするだけという、当時としては非常にユニークな作品である。ゲームクリアやエンディングはなく、ノーマルなプレイだけで楽しむか、鬼畜なSMプレイで調教するか、CGコンプリートを目指してフラグを探っていくか等、遊び方は自由である。

システムは育成SLGに近く、あゆみの気絶回数、やった回数、僕の悪行数値、あゆみの淫乱回数などの累積によって、新しい前戯や体位が開放されていく仕組みである。プレイヤーは「愛撫する」「後ろから入れる」といったコマンドを操り、(あゆみの)興奮度、(あゆみの)耐久度、僕の精力といったパラメータをやりくりして、上記の累積回数を稼いでいく。

他に所持金のパラメータがあり、毎日500円ずつ貯まるので、帰宅後に本屋や大人のおもちゃ屋でパラメータの補助アイテムやアダルトグッズなどを購入することができた。プレイのバリエーションはノーマルな行為からアナル、ハードSMにいたるまで30種類以上のコマンドがあり、特殊イベントHも豊富で、総CG数は146枚という膨大な量を誇った。

幕間には休日デートや病気の看病、バイト、習い事、体育の授業、昼食などのイベントが起こるが、主人公がヤンチャで強引、あゆみちゃんが流されやすい性格なのがシナリオ上の特徴で、このとき任意で青姦やスリルセックスに突入する。主人公がふざけてその場にある物を挿入する事が多く、SMプレイを選択しなくても全体的にサディスティックで鬼畜寄りな作風といえるだろう。

関連商品として、あゆみちゃんのサイドストーリーなども収録した『ヒントディスク』が公式で通信販売されていた。続編はないが、ゲームはそのまま、CGを実写化した『あゆみちゃん物語 実写版』(1995)が続いている。

調教ゲームの先駆者といえる作品で、育成SLGとセックスの組み合わせは、他社にも広く踏襲され、『SEEK』(1995年)など、後のSM調教ゲームのヒットに繋がっている。また、女の子が次第に淫乱になっていく描写は、SMジャンルや育成SLGに限らず、1ヒロイン1発が普通だった当時のアダルトゲームに、広く緩やかに影響を与えたのではないか。

調査担当

『沙織 (美少女たちの館)』 概要

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©1991 X指定ブランド
沙織 (美少女たちの館) (X指定/フェアリーテール)

・1991年10月18日 PC9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

90年代序盤の作品で、インモラルな関係やアブノーマルなセックスをテーマにしたアダルトアドベンチャー。「沙織事件」の影響で摘発され、回収処分になったことで非常に知名度が高い。

主人公の学生「沙織」は、夜の公園で目撃したカップルの野外プレイが頭から離れず、自室でオナニーにふけっていた。そこへ、何処からともなく仮面の男達が現れ、沙織を拉致して、怪しい洋館に監禁してしまう。館の女主人から緊縛の辱めを受けた沙織は、なんとか脱出しようと館内を探索するものの、個室の扉を開ける度に意識が別世界に飛び、異常なセックスの中で悶える女達の快楽を追体験していく。

システムは特殊な形のコマンド型で、一見行き先に自由がある探索ADVだが、実態はオムニバス形式のショートストーリー集に近い。起点は屋敷の広間で、たくさんの扉の中から鍵を入手した部屋を訪問し、一風変わったシチュエーションで繰り広げられるセックスを観賞していく。陵辱側の男目線で1~3択のコマンドをこなしていくことになるが、当たり外れはなく、総当たりすることで進展していくので、ゲーム性はあまりない。

シナリオは兄と妹、父と娘、姉と妹、女教師と男子生徒といった禁断の肉体関係を描いた4本と、縛られ好きの女子大生、オナニー中毒の婦警、バイブ好きのOLといった、アブノーマルなプレイをテーマにした3本に加え、主人公自身のメインストーリーで構成されている。全体的に暗く怪しく、シリアスな雰囲気である。部屋ごとにテーマと登場人物が決まっていて、攻略上何度も訪問することになるが、その度にセリフやCGが変化する仕様となっていた。

陵辱側(主に男)の言動がサディスティックなのが特徴で、官能小説風の乱暴な言葉での罵りや、焦らし、言わせプレイ、緊縛などを好む点が印象的である。ただし、行為自体はソフトで直接的な暴力や強引なレイプはない。女性側は表面上は嫌がりながらも、身体が淫らに反応してしまい、ついには恥ずかしいおねだりをしてしまう、というのが基本パターンとなっている。一部に飲尿や剃毛といった変態プレイを含んでいた。

局部は無修正で、一切の配慮をした形跡がない。ただし男性器が大きく描かれている一方、女性器の扱いは小さく、当時の過激な無修正作品と比べ、とりたてて強調されていた訳ではない。

発売から程なく、ある中学生が万引きした事で証拠品となり、にわかに世間の注目を浴びた。PCソフトはそれまで内容の審査を受けず、放任されていたが、本作品は刑法上の「わいせつ物」にあたると判断され、ブランドを所有する「キララ」、その親会社「JAST」が家宅捜索を受け、業界として初の逮捕者を出している。同時に本作品と『ドラゴンシティX指定』、『天使たちの午後III 番外編』、『天使たちの午後IV ~ゆう子~』が摘発され、回収処分となった。

摘発理由は無修正画像が含まれる事だったが、本作品の倒錯した性と中学生の組み合わせは世間を驚かせ、購入者の年齢に制限が無かったアダルトゲーム全体に逆風が及んだ。これに『電脳学園』の訴訟が重なり、コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)の発足を促す事となる。

個人的な印象として、近親相姦や緊縛、調教をメインテーマに扱ったアダルトゲームはそれまでなく、事件がなくてもそれなりに特異な存在だったのではないだろうか。陰気な陵辱物が普通になるのは90年代の中頃から、近親相姦が珍しくなくなるのはソフ倫の規制が緩まった2004年以降で、当時は十分に過激な内容だったことだろう。一方でAVのシチュエーション物のようにストーリー性は浅く、絵もリアル寄りで人を選ぶ作風である。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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