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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『闘神都市Ⅱ そして、それから…』 概要

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©1995 ALICESOFT
闘神都市Ⅱ そして、それから…
【注意】非アダルト作品です。

・1995年12月08日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1995年12月08日 Windows3.1/PC-9801/FM-TOWNS兼用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代中頃のデジタル小説。大ヒットRPG『闘神都市II』(1994)のその後が描かれている。

前作から半年後、再び道場に戻って修行に明け暮れる主人公シードだが、ある事情により、かつて闘神として激闘を制した時の実力を取り戻せずにいた。そんなシードに、葉月の父親である師匠は、道場に代々伝わる修行法を提案する。それはモンスターが跋扈する危険な場所「荒野」で、一週間を生き延びるというものだった。シードが心配でついてきてしまった葉月も合流し、甘くロマンチックな旅になる筈だったが…?

形態は『闘神都市II』がRPGだったのに対して、こちらは純粋な読み物で、選択肢や分岐もなく、ゲーム要素は一切ない。文字のみで背景のない画面が基本だが、所々で全画面や半画面の挿絵が登場する仕様である。

シナリオは前作で堅い絆で結ばれた二人が、お互いに貞操の危機などに見舞われつつ、盗賊の砦を舞台に冒険を繰り広げる流れである。作中にお色気シーンは数箇所あるが、いずれも未遂で露骨なアダルト描写はない。前作は前作でほぼ完結しているので、本作はその番外編といった印象である。


調査担当

『新訳闘神都市~Girls Tamer~』 概要

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© DMM GAMES/ALICESOFT
新訳闘神都市~Girls Tamer~ (DMMゲームス)

・2016年03月29日 正式サービス開始 【DMM
・2016年09月07日 サービス終了

10年代中頃にオープンしたPC向けのソーシャルゲーム。アリスソフトの大ヒットRPG『闘神都市』シリーズのスピンオフ作品である。

闘神大会―。かつて屈強な戦士たちが集い、絶大な富と名声を求めて競い合う戦いの祭典だったが、いつしか時は流れ、現在は「女の子モンスター使い」達が強さと華やかさを競い合う場となっていた。駆け出しの女の子モンスター使いの主人公(名前は任意)は、田舎に残してきた恋人との結婚の約束を果たすため、闘神大会で一旗あげようと街へ出てきた折に、訳ありで腹黒な美少女イザベルと出会った。参加条件の美人パートナーのあてがなく困っていた主人公と、借金に追われるイザベルの利害は一致し、契約を結ぶ二人。修行を積んで無事に大会の優勝を果たし、何不自由ない生活を手に入れた筈だったが…?

システムはブラウザ型で、ソーシャルゲームのRPGとしては一般的なカードバトルRPGである。基本プレイは無料で、レアガチャや便利な拡張機能に使えるアイテム「賢者の石」が有料となっている。ガチャで「女の子モンスター」のカードを集め、5枚を選んでデッキを編成し、ダンジョン内のNPCや大会の敵プレイヤーに勝利することで報酬を獲得、それを素材にカードをレベルアップしていく。

カードには火、水、風といった属性やスキルの相性の良し悪しがあるため、複数のデッキを用意して、ダンジョンの特性や対人戦に合った組み合わせを練っていく点が戦略要素となっている。特徴的なのは、主人公自身の体力や探索ポイントの自然回復で時間を取らせるタイプはなく、女の子モンスターの体力をやりくりする点である。探索で受けたダメージは病院で治療する必要があり、レアで高レベルなカードほど治療に時間が掛かる仕様となっている。

ストーリーは主人公が街を代表する闘神となり、他の都市の闘神(他のプレイヤー)と競い合って最強の闘神を目指していく、といった流れである。主人公はスケベで調子のいい性格で、知り合ってパートナーとなった女性達にプレゼントを贈ったり、望みを叶えることで口説き落とし、ハーレムを形成していく。

アダルト要素は戦闘要員である「女の子モンスター」のレベルをMAXにした際、もしくはデッキのサポート役となる人間の「パートナー」の友好度がMAXになった際に発生する。動きのない一枚絵で、台詞のやり取りがボイス付きで再生される1分程度の短い物だが、ゴールデンウィーク中に開催するイベントで『フル悶動画』が実装されることがアナウンスされている(2016/04/29現在)。

個人的な印象としては、ごく普通の18禁ソーシャルゲームといった感じである。お馴染みのモンスターや脇役達が登場し、音楽はShade氏が担当しているので、アリスソフトファンは一見の価値ありだろう。ストーリー性、アダルト要素が貧相だが、これはソシャゲ全般に共通しているので欠点とまではいえない。肝心のゲーム性で目新しさややり込み甲斐のあるコンテンツを用意できるか、今後に期待したい。




調査担当

『闘神都市II』 概要

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©1994 ALICESOFT
闘神都市II (アリスソフト)

・1994年12月10日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年04月28日 PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年06月20日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代中頃の作品で、年に一度の武術トーナメントを舞台にしたアダルトRPG。『闘神都市』シリーズの第二弾で、大ヒット作となり、メインヒロインの「葉月」の人気も相まって、非常に知名度が高い。

中世ファンタジー風の世界。主人公「シード」は、瑞原流という剣術道場の門下生で、実力も性格も頼りない若者である。師範の娘「葉月」とは両想いだが、葉月を瑞原流の後継者に嫁がせようと考えている師範は、シードとの仲を認めず、葉月を騙して実力のある「ビルナス」のパートナーを引き受けさせ、名高い武術イベント、闘神大会に送り出してしまった。優勝すればビルナスが葉月を娶ると知ったシードは、これを阻止するため、姉代わりの女性「セレーナ」をパートナー(賭け物)に、強豪のひしめくトーナメント戦に挑む。

システムは前作と同じく、単一の階層式ダンジョンを探索していく一人パーティのRPGである。地上にある街を拠点に、数日おきにやってくる試合当日に備えてダンジョンに通い、レベルや装備、スキルなどを整えていく。試合で相手を倒す事ができればフラグが立ち、さらに下層に進める流れである。

シナリオは、当初は頼りない性格だった主人公が、様々な出会いや戦いを通してたくましく成長していくサクセスストーリーである。世界観は『Rance』シリーズと共通で、基本的にシュールでとぼけた設定の多いギャグ作品だが、一部に悲劇的なエピソードやシリアスな展開を含み、プレイヤーに驚きをもたらす奥行きのあるストーリー性を備えていた。

物語の所々に選択肢が用意されていて、主人公に「悪行」をさせることが出来るのも特徴的である。例えば、盗賊から取り戻した故人の刀を未亡人に返すか否か、嫌がる女性の純潔を無理やり奪うか否か、といった具合である。極端に悪行を積み重ねない限り大きなペナルティはなく、むしろCG回収の為には必須で、ストーリーへの影響は演出の違いといった程度だった。

アダルト要素は大会の規定による、破った相手のパートナーとのセックスがメインである。女性のタイプは様々で、主人公は挑発されたり、状況に流されたりと成り行きで相手をしていく。他にダンジョン内で有料のHなサービスを受けるパターン、悪人達やモンスターに女性が陵辱されているのを目撃するパターンなどがある。女の子モンスターを捕らえた際や、Hな写真を拾った際などに表示されるCGなどもあり、やり込み要素となっていた。

また、自宅を購入して家具を配置したり、希少な女の子モンスターをコレクションしたり、高難易度の強敵に挑戦したりといったオマケ要素が豊富に用意されており、当時のアダルトゲームとしては桁外れのやり込み性を備えた作品となった。

後日談として読み物タイプの『闘神都市II そして、それから…』(1995年)が続き、10年以上あけて『闘神都市III』(2008年)が発売され、本作のストーリーをベースに『闘神都市』として3DS用にコンシューマ化された。さらにソーシャルゲーム化も予定されている(2016/03時点)。関連商品はOVA版、瑞原葉月フィギュアなど。

個人的には操作感が良く、手間を省く機能も充実していて、ゲームとして洗練されているのが印象的だった。ビジュアルのレベルも高く、謎解きの仕掛けやストーリーも凝っていて、欠点らしい欠点が見当たらない。けなげで頑張り屋のヒロインの個性も光っている。発売から数年にわたって人気を保ち続けた、90年代を代表するアダルトゲームの一つである。


調査担当

『闘神都市』 概要

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©1990 ALICESOFT
闘神都市 (アリスソフト)

・1990年12月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版
・1997年12月18日 Windows用 CD-ROM 『アリスの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

90年代初頭の作品で、年に一度の武術トーナメント戦をテーマにしたアダルトRPG。

闘神大会。それは美女を賭け物にした戦士の祭典である。美人のパートナーを伴った者、もしくは本人が美人の場合だけ出場資格が与えられ、勝ち抜いた者は負けた者のパートナーを一晩自由にできる。また、優勝者は特権階級として生涯遊んで暮らせるという豪華な特典があるため、多くの戦士が集まる街の一大イベントとなっていた。田舎でくすぶっていた腕自慢の戦士「カスタム」は、父親の消息を追う美少女「クミコ」に出会い、腕を請われて闘神大会に出場することになるが、闘神都市に着いて早々、ゴロツキのような戦士「ドギ」に軽くあしらわれてしまい・・・?

システムは古典的な単一の階層式ダンジョンのRPGだが、探索画面はオートマッピングありの2Dフィールドとなっており、「闘神大会」の試合の日程によって探索回数や進行度が制限を受ける等、当時としては風変わりな仕様である。4日おきにやってくる試合当日に向けてダンジョンに通い、レベルや装備を充実させ、重要アイテム等を揃えていく。試合に勝てばフラグが進行し、新たな階層への道が開ける流れである。

シナリオはクミコの切実な願いを叶えるため、ヤサ男風の主人公が次の対戦相手の情報を仕入れ、ダンジョン内で対策方法となる技やアイテムを見つけ出し、うまく弱点を突いて勝ち上がっていく一本道のストーリーである。ややギャグ傾向が強いが、後半はシリアスなサプライズ展開となっていた。同社の「ランス」シリーズと世界観は共通だが、主人公が鬼畜な性格ではなく、かといってⅢのようなウブな少年でもなく、セックスには積極的に応じる普通さが特徴的である。

アダルト要素は試合後の相手のパートナーとのセックスがメインだが、それ以外にもダンジョン内で女の子が襲われている様子を目撃したり、シュールな理由でセックスを請われたりで、バラエティに富んでいる。また、鏡の破片をあつめて裸の女の子のCGを完成させたり、女の子モンスターを捕獲して売却したりと、ちょっぴりHなやり込み要素も充実している。女性の陰部には修正が入っているが、網状で隙間から半分見えてしまっている。

続編に『闘神都市II』(1994年)、『闘神都市II そしてそれから…』(1995年)がある他、十年以上空けて『闘神都市III』(2008年)が発売され話題となった。同名の3DS用ソフト『闘神都市』が2014年に発売されたが、これはⅡのストーリーを土台に独自のゲーム要素でアレンジされた非アダルト作で、本作品との繋がりは薄い。

個人的には非常にユニークな印象で、オートマッピングにより軽快に進められるテンポの良さ、アダルト要素の豊富さ、ビジュアルのクオリティ、ボリューム感、シナリオの重厚さなど、当時としては凝り過ぎに思えるほど充実している。後に西の横綱に例えられるほど人気メーカーとなるアリスソフトだが、この頃から頭角を現し始めている。

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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
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