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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『闘神都市II』 概要

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©1994 ALICESOFT
闘神都市II (アリスソフト)

・1994年12月10日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年04月28日 PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年06月20日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代中頃の作品で、年に一度の武術トーナメントを舞台にしたアダルトRPG。『闘神都市』シリーズの第二弾で、大ヒット作となり、メインヒロインの「葉月」の人気も相まって、非常に知名度が高い。

中世ファンタジー風の世界。主人公「シード」は、瑞原流という剣術道場の門下生で、実力も性格も頼りない若者である。師範の娘「葉月」とは両想いだが、葉月を瑞原流の後継者に嫁がせようと考えている師範は、シードとの仲を認めず、葉月を騙して実力のある「ビルナス」のパートナーを引き受けさせ、名高い武術イベント、闘神大会に送り出してしまった。優勝すればビルナスが葉月を娶ると知ったシードは、これを阻止するため、姉代わりの女性「セレーナ」をパートナー(賭け物)に、強豪のひしめくトーナメント戦に挑む。

システムは前作と同じく、単一の階層式ダンジョンを探索していく一人パーティのRPGである。地上にある街を拠点に、数日おきにやってくる試合当日に備えてダンジョンに通い、レベルや装備、スキルなどを整えていく。試合で相手を倒す事ができればフラグが立ち、さらに下層に進める流れである。

シナリオは、当初は頼りない性格だった主人公が、様々な出会いや戦いを通してたくましく成長していくサクセスストーリーである。世界観は『Rance』シリーズと共通で、基本的にシュールでとぼけた設定の多いギャグ作品だが、一部に悲劇的なエピソードやシリアスな展開を含み、プレイヤーに驚きをもたらす奥行きのあるストーリー性を備えていた。

物語の所々に選択肢が用意されていて、主人公に「悪行」をさせることが出来るのも特徴的である。例えば、盗賊から取り戻した故人の刀を未亡人に返すか否か、嫌がる女性の純潔を無理やり奪うか否か、といった具合である。極端に悪行を積み重ねない限り大きなペナルティはなく、むしろCG回収の為には必須で、ストーリーへの影響は演出の違いといった程度だった。

アダルト要素は大会の規定による、破った相手のパートナーとのセックスがメインである。女性のタイプは様々で、主人公は挑発されたり、状況に流されたりと成り行きで相手をしていく。他にダンジョン内で有料のHなサービスを受けるパターン、悪人達やモンスターに女性が陵辱されているのを目撃するパターンなどがある。女の子モンスターを捕らえた際や、Hな写真を拾った際などに表示されるCGなどもあり、やり込み要素となっていた。

また、自宅を購入して家具を配置したり、希少な女の子モンスターをコレクションしたり、高難易度の強敵に挑戦したりといったオマケ要素が豊富に用意されており、当時のアダルトゲームとしては桁外れのやり込み性を備えた作品となった。

後日談として読み物タイプの『闘神都市II そして、それから…』(1995年)が続き、10年以上あけて『闘神都市III』(2008年)が発売され、本作のストーリーをベースに『闘神都市』として3DS用にコンシューマ化された。さらにソーシャルゲーム化も予定されている(2016/03時点)。関連商品はOVA版、瑞原葉月フィギュアなど。

個人的には操作感が良く、手間を省く機能も充実していて、ゲームとして洗練されているのが印象的だった。ビジュアルのレベルも高く、謎解きの仕掛けやストーリーも凝っていて、欠点らしい欠点が見当たらない。けなげで頑張り屋のヒロインの個性も光っている。発売から数年にわたって人気を保ち続けた、90年代を代表するアダルトゲームの一つである。


調査担当

『WORDS WORTH』 概要

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©1993 ELF
WORDS WORTH (エルフ)

・1993年07月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、ダンジョンを舞台に2つの種族の争いを描くアダルトRPG。

中世ファンタジー風の世界。地上に暮らす「光の一族」と、地下城に暮らす「影の一族」は、「ワーズワースの石版」と呼ばれる境界を隔てて暮らしていたが、何者かに石版を破壊されてからは戦争状態となり、お互いに相手の仕業と信じて150年間も争い続けていた。主人公「アストラル(名前変更可)」は、影の一族の王の息子として甘やかされて育ち、周囲からひ弱で軟弱な子供として軽視されていたが、好奇心から戦場をうろつくようになり、やがて強敵を次々と破って、影の一族の劣勢を覆す存在にまで成長していく。

ゲームシステムは3D視点、階層式ダンジョン、一人パーティの古典的なRPGで、オートマッピング機能を備えている。各フロアで雑魚を倒してレベルを上げ、装備を整え、キーアイテムや謎解きで障害を突破し、中ボス的な敵を倒せば次のフロアへ進める仕組みである。魔法や技のコマンドはなく、戦闘シーンは通常攻撃、逃げる、回復アイテムの三択という簡素な仕様となっている。

シナリオは、スケベで飄々とした性格の主人公が、光の一族との戦いの中で女の味を知り、失恋や友の戦死を乗り越えて、たくましく成長していくストーリーで、ギャグとシリアスの入り混じったエルフ特有の雰囲気である。当時のアダルトRPGとしては、かなりボリュームのある作品で、後半にはサプライズ展開が用意されていた。

アダルト要素は、敵の女戦士が味方に陵辱される様子を目撃したり、味方の女の子を助けておいしい目にあったり、自ら敵の女の子を尋問する際に起こる。CG数は非常に多いものの、胸の露出だけだったり、本番行為は未遂で終わることも多く、エロさは控えめである。

パッケージに付属した申し込み券により、通販にて本作のパロディなどを収録した『スペシャルディスク』が購入できたようだ。続編はないが、後にキャラクターのデザインを一新する形で『WORDS WORTH』(1999年)としてリメイクされ、OVAがそれに続いている。

Rance4 -教団の遺産-』と共に、この年を代表するアダルトRPGである。個人的な印象としては、ゲームバランスが荒っぽい点や戦略性の無さ、絵のタッチに強烈な癖がある点が気になるものの、それらを補って余りあるほどシナリオが面白い。イベントの密度は濃く、ダンジョンの仕掛けの謎解きも楽しく、BGMも階層ごとに異なるなど凝っていて、かなりの長編だがストレスなくクリアできたお気に入りの作品である。

調査担当

『闘神都市』 概要

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©1990 ALICESOFT
闘神都市 (アリスソフト)

・1990年12月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版
・1997年12月18日 Windows用 CD-ROM 『アリスの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

90年代初頭の作品で、年に一度の武術トーナメント戦をテーマにしたアダルトRPG。

闘神大会。それは美女を賭け物にした戦士の祭典である。美人のパートナーを伴った者、もしくは本人が美人の場合だけ出場資格が与えられ、勝ち抜いた者は負けた者のパートナーを一晩自由にできる。また、優勝者は特権階級として生涯遊んで暮らせるという豪華な特典があるため、多くの戦士が集まる街の一大イベントとなっていた。田舎でくすぶっていた腕自慢の戦士「カスタム」は、父親の消息を追う美少女「クミコ」に出会い、腕を請われて闘神大会に出場することになるが、闘神都市に着いて早々、ゴロツキのような戦士「ドギ」に軽くあしらわれてしまい・・・?

システムは古典的な単一の階層式ダンジョンのRPGだが、探索画面はオートマッピングありの2Dフィールドとなっており、「闘神大会」の試合の日程によって探索回数や進行度が制限を受ける等、当時としては風変わりな仕様である。4日おきにやってくる試合当日に向けてダンジョンに通い、レベルや装備を充実させ、重要アイテム等を揃えていく。試合に勝てばフラグが進行し、新たな階層への道が開ける流れである。

シナリオはクミコの切実な願いを叶えるため、ヤサ男風の主人公が次の対戦相手の情報を仕入れ、ダンジョン内で対策方法となる技やアイテムを見つけ出し、うまく弱点を突いて勝ち上がっていく一本道のストーリーである。ややギャグ傾向が強いが、後半はシリアスなサプライズ展開となっていた。同社の「ランス」シリーズと世界観は共通だが、主人公が鬼畜な性格ではなく、かといってⅢのようなウブな少年でもなく、セックスには積極的に応じる普通さが特徴的である。

アダルト要素は試合後の相手のパートナーとのセックスがメインだが、それ以外にもダンジョン内で女の子が襲われている様子を目撃したり、シュールな理由でセックスを請われたりで、バラエティに富んでいる。また、鏡の破片をあつめて裸の女の子のCGを完成させたり、女の子モンスターを捕獲して売却したりと、ちょっぴりHなやり込み要素も充実している。女性の陰部には修正が入っているが、網状で隙間から半分見えてしまっている。

続編に『闘神都市II』(1994年)、『闘神都市II そしてそれから…』(1995年)がある他、十年以上空けて『闘神都市III』(2008年)が発売され話題となった。同名の3DS用ソフト『闘神都市』が2014年に発売されたが、これはⅡのストーリーを土台に独自のゲーム要素でアレンジされた非アダルト作で、本作品との繋がりは薄い。

個人的には非常にユニークな印象で、オートマッピングにより軽快に進められるテンポの良さ、アダルト要素の豊富さ、ビジュアルのクオリティ、ボリューム感、シナリオの重厚さなど、当時としては凝り過ぎに思えるほど充実している。後に西の横綱に例えられるほど人気メーカーとなるアリスソフトだが、この頃から頭角を現し始めている。

調査担当

『X・na [キサナ]』 概要

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©1990 FAIRYTALE
X・na [キサナ] (フェアリーテール)

・1990用12月05日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****用**月**日 PC-8801用 FD版
・****用**月**日 X68000用 FD版

90年代初頭の作品で、旅の剣士と元気な女の子のコンビがモンスターだらけの塔に挑み、囚われた女の子達を解放していくダンジョンRPG。

アムネリア公国の小さな街にそびえる奇妙な塔。女王の希望で建設されたその塔は、完成直後に悪魔が降臨し、建設にあたった街の男達が一人も戻らなかった上、おぞましい姿のモンスターが現れて街の女達をさらっていくようになってしまった。刺激を求めて放浪する主人公(名前は任意)は、空腹で倒れていたところを地元の姉妹、「フローラ」と「メイ」に救われ、偶然フローラが魔物にさらわれる場面に居合わせる。一宿一飯の恩義に報いるため、主人公はメイと共にモンスターのはびこる塔に挑む。

システムは3D視点のダンジョン探索RPGで、装備品あり、マップ機能なしの当時としては標準的なスタイルである。手描きでマッピングしつつ、それぞれの階層でレベルを上げ、キーアイテムを入手し、ボスを倒して次の階層に進む古典的な展開となっていた。最大3人パーティで、参加中の女の子の顔が常に表示されるため、画面の印象が華やかなのが特徴である。

シナリオは主人公とメイの2人が固定メンバーで、モンスターに陵辱されそうになっている女戦士を救助、助けられた女戦士が3人目として仲間に加わり、他のいやらしい目にあっている女の子達も解放した後、階層のボスを倒して3人目は離脱、というのが基本パターンである。主人公とメイの緊迫感のない掛け合いが特徴的で、女の子達もあまり悲壮感がない。モンスター達もさらった女の子でソープやストリップ、キャバクラといった風俗店を経営しているケースが多く、主人公を客として扱うなど、緩くコミカルな世界観である。

アダルト要素は主にモンスター達による陵辱シーンのCGである。主人公自身が女の子と絡むことはなく、本番行為は寸止めになっている等、エロさは控えめだったが、一部で無修正画像を含んでいた。(当時はアダルトゲームが摘発された例がなく、各社が独自の裁量で規制していた)

個人的にはゲームバランスが粗っぽいのが印象的で、特に相棒のメイの死にやすさに泣かされた。また、セーブポイントは街にしかなく、回復アイテム類もないため慎重さを求められる一方、宿泊時には所持金の半分を没収される厄介な仕様となっていた。難度の上げ方としては乱暴だろう。

調査担当

『DRAGOON ARMOR FOR ADULT』 概要

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ドラグーンアーマー for adult ドラグーンアーマー for adult
©1989 Fairytale
DRAGOON ARMOR FOR ADULT (フェアリーテール)

・1989年06月08日 PC-8801用 FD版
・1989年06月08日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

80年代末の作品で、王道的なファンタジー世界を舞台にした3DダンジョンRPG。

緑豊かで恵まれた国フォルファラール。ある日、美しいお姫様「リーナ姫」が黒い鳥に襲われ、湖に浮かぶ怪しい塔に連れ去られてしまう事件が起こった。リーナ姫に恋心を抱いていた騎士「ランディス」は、彼女を取り戻すため、相棒の妖精「フィン」と共に魔物の巣食う塔に挑む。

システムは一般的な3Dダンジョン探索RPGで、手描きでマッピングしながら各階層でレベルを上げ、次の階へ進むための重要アイテムを入手していく流れである。各階層にそれぞれ一箇所ずつある「温泉」が体力回復の泉の役割を果たしており、冒険の拠点であるアイテムショップから出入りできる点が特徴的である。パーティは1人パーティだが、相棒の妖精が回復や補助攻撃で戦闘をサポートしてくれる。

シナリオはモンスターに襲われている女の子を助けたり、出会った女戦士と協力していく中で、重要な情報やアイテムを入手していく王道的な展開で、一階から五階まで踏破し、伝説の剣を手に入れてドラゴンを倒せばクリアとなった。

アダルト要素の数は多いものの、セックスシーンは一切無く、救出した女の子の半裸が拝めたり、温泉につかるサービスシーンがあったり、アイテムショップで買える高額アイテム「えっちな本」で全裸のCGが見れたりが限度で、エロさは控えめである。

タイトルに「FOR ADULT」がついているが、『すてぃるそーど for adult』とは違い、こちらは元となる全年齢向けRPGが存在しない。世界観は『すてぃるそーど』から繋がっており、王国名や武器、敵キャラなどが共通している。

個人的な印象としては、操作性は悪くないものの、攻撃力・防御力の表示や敵の耐久力などで不可解な点が多く、RPGとしての洗練度は低い。シナリオ性を強く意識させる作りで、感動を呼ぶラストシーンを目指した様子が感じられるが、各キャラに思い入れを持つ程のボリュームがないため、当時のプレイヤーも十分なカタルシスを得たとは思えない。5800円という定価の安さが救いか。

調査担当

『少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説』 概要

少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説 少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説
少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説 少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説
©1989 AGUMIX
少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説 (AGUMIX)

・1989年05月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版

80年代末期の作品で、ダンジョンを舞台にレズの美少女が活躍するギャグタッチのRPG。森林りんご(Woody-Rinn)の成人漫画、『RINNちゃんの事件簿』のゲーム化オリジナルストーリーである。

中世ファンタジー風の世界。主人公「RINNちゃん」の妹の「ノリコ」は、偶然に魔妖星の七宝石という呪いのアイテムを手に入れてしまい、邪悪な魔女と化してしまった。妹を助けるために、謎の中国人から性の秘術を学び、中欧の錬金術師から男根の剣を授かったRINNちゃんは、ノリコの支配する魔巣窟に挑む。

ゲームシステムは、3Dダンジョンを探索していくRPGだが、1人パーティで装備品の入れ替えはない。敵はすべて固定配置で、主人公のレベルも階層ごとに決まっており、レベル上げの必要もない。各部屋をどの順で巡ればクリアできるかを探っていく点が攻略要素で、育成要素がないので、ゲーム性は探索アドベンチャーに近い。

敵はすべて女の子である。各階層ごとに雑魚キャラの「ソルジャー」、重要アイテムや情報を持っている「コマンダー」、中ボスの3種類がいて、いずれも戦闘後に陵辱シーンを楽しむことができた。

陵辱シーンは、主人公がレズでSっけがあるのが特徴的で、男根の形をした剣の柄やバイブ、鞭、ロウソク、羽根などで敵をいじめ、情報やアイテムを引き出していくのが基本パターンである。女の子は計16人で、一人当たりCGは3~4枚と、当時としてはかなり丁寧である。露骨な無修正路線で、女性器は大きく詳細に描かれており、修正を施した気配が全くない(当時は規制対象が曖昧で、PCソフトが検挙された例がなかった)。 流通は通販のみで、おそらく生産数が少なかったこともあり、2013年現在も高額ソフトに名を連ねている。

ダンジョンは狭く、シナリオは短い一方、アダルト要素の比重が非常に高く、サクサクと進める手軽さが魅力のギャグ作品である。ビジュアルには過渡期的な点描が用いられており、ザラザラした質感ながら、最大8色で深い色彩と自然なグラデーションを実現しているのが印象的である。

調査担当

『とらわれペンギン』 概要

とらわれペンギン とらわれペンギン
とらわれペンギン とらわれペンギン
©1989 辰巳出版
とらわれペンギン (辰巳出版)

・1988年12月**日 PC-8801用 FD版

80年代後半の作品で、同名の成人漫画をゲーム化したアダルトRPG。

舞台は断崖の丘にそびえる「研究所」。そこでは囚われた人間達がクローン技術と快楽により実験材料にされ、恐ろしいモンスターへと改造されていた。囚われた実験体の1人であるプレイヤーは、複数のクローンを作ってモルモットルームから送り出し、卑猥な姿をした怪物達を倒しながら脱出方法を探していく。

ゲームシステムはウィザードリィ風の、3D視点のダンジョン探索型RPGである。1人パーティだが、複数の主人公を作成する事ができ、アイテム倉庫の共有などで互いにサポートし合える仕組みである。男女で装備品が異なり、「女子高生」「忍者」「ヤクザ」などのクラスチェンジも男女によって制限があった。

シナリオは、プレイヤーが作成したクローンが実験室から抜け出す所から始まり、「スクール水着」「ブラジャー」「コンドーム」などの装備品を集め、各階層のボスを倒すことで次の階の暗証番号を入手していくのが基本パターンである。ステータスやアイテムはアダルト用語にちなむ場合が多く、HPにあたる精力(HORMON)が尽きると、捕まって快楽の虜にされてしまうバッドエンドが待ち受けていた。

原作となった森山塔(山本直樹)の『とらわれペンギン』は、成人漫画ながらシュールな世界観と文学性、難解さを含んだオムニバス形式の作品で、当時カルト的な人気を誇ったようだ。ゲームの方はテンポやゲームバランス等で今ひとつの仕上がりだが、シリアスでグロテスクな描写とギャグタッチの設定が入り混じった、不思議な作風が印象的である。

調査担当

『ザ・タワー・オブ・ドラゴン』 概要

ザ・タワー・オブ・ドラゴン ザ・タワー・オブ・ドラゴン
ザ・タワー・オブ・ドラゴン ザ・タワー・オブ・ドラゴン
©1988 DREAMSOFT
ザ・タワー・オブ・ドラゴン (ドリームソフト/ドット企画)

・1988年07月**日 PC-8801用 FD版

80年代後半の作品で、2D俯瞰型のダンジョン探索RPG。剣と魔法のファンタジーを扱ったものとしては、最古のアダルトRPGの一つである。

流れ者の剣士「ミース」は、旅の途中に立ち寄ったトロイ国で、さらわれた王女の噂を聞きつけ、王女の閉じ込められたドラゴンの塔に挑む。

システムは俯瞰型の2Dダンジョンで、主人公の動きに合わせて上下左右にスクロールするタイプのRPGである。パーティは主人公1人、ダンジョンは単一で階層式となっている。パラメータは経験値とレベル、HP、攻撃力、お金、という簡素な作りになっていて、武器や防具の概念はなく、回復手段はダンジョン内の薬屋で買える薬草一種類である。

マップは迷路のような入り組んだ構造となっており、手描きで紙にマッピングしていく点が攻略要素の一つである。階層は6階で、上階へいくほど敵が強くなっていく。それぞれの階層で「マジカルボード」と呼ばれる重要アイテムを見つけ、すべて集める事でドラゴンが倒せる流れとなっていた。

アダルト要素は少なく、登場する女の子はヒロインの王女を含め2人である。主人公が言葉を発するのはエンディングのみだが、一般的なヒーロー像からは遠く、自分本位で冷徹な性格、いわゆる“鬼畜”なのが目を引く。

最古のアダルトRPGといえば、それまでにも『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』(1984)や『ファイナルロリータ』(1985)など、主人公の強さにパラメータがあるアダルトゲームが存在しており、当時としてはRPGなのだが、後世の人間がイメージする主人公の育成がメインのゲームとは異なる。

この年、ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストⅢ』が空前の大ブームとなり、パソコンゲームでも『すてぃるそーど for adult』『カオスエンジェルス』『TWILIGHT ZONEⅡ ~なぎさの館~』など、アダルト要素を売りにしたダンジョン探索型のゲームが続々と登場している。後世のイメージと一致するアダルトRPGはこの頃からだろう。本作品はその中で最も早い時期に登場した物の一つと思われる。

調査担当

『戦女神』 概要

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©1999 Eushully
戦女神 (エウシュリー)

・1999年01月29日 Windows用 CD-ROM 初回限定版 【Amazon】【駿河屋
・1999年01月29日 Winsows用 CD-ROM 通常版 【Amazon】【駿河屋

90年代末の作品で、剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたシリアスな長編RPG。エウシュリーのデビュー作であり、後に大ヒットした戦女神シリーズの1作目となった。

“神殺し”の異名を持つ剣士セリカは、人間の男でありながら古い女神の肉体を持つため、敵の多い存在。現在は中立的な女神のはからいでレウィニア王国の客将に収まっていた。18年前に失踪したラティナ王女の探索を命じられたセリカは、同僚のレヴィア将軍の軍勢と協力し、剣術と性魔術を駆使して廃坑に隠された謎を追っていく。

システムは基本的に1人パーティで、斜め上から見下ろす形の2Dダンジョンを探索していく形式である。戦闘はアクティブタイムバトルで、行動毎に待機時間なども細かく設定されている。ステータスの割り振りに自由度があり、魔法や剣技の使い方、ペース配分などが戦略要素となっていた。

シナリオは“囚われた女の子達を助けていく”という王道的なパターンだが、盗賊達の蛮行の他にも王国内の権力争い、古い神々と新しい神々の衝突、廃坑に秘められた力を巡る陰謀などが絡まり合った複雑なストーリーが展開し、次第に奥深くなっていくのが魅力である。本筋は一本道だが攻略順が必ずしも固定ではなく、寄り道的なサイドエピソードもあり、どの順番に攻略するかはプレイヤーの判断に委ねられていた。

アダルトシーンは非常に多く、ならず者達による陵辱と主人公による性魔術、和姦など多彩なパターンが用意されている。

ゲーム性は地味だったが、本作品の特徴はそのボリュームで、一般ゲームにもひけを取らない膨大なマップとイベントの多さ、凝った世界観、最後まで丁寧に作りこまれたゲームバランスが印象的である。続編として『戦女神Ⅱ』が続いている他、後に『幻燐の姫将軍』シリーズとも設定が合流し、ひとつながりの大河RPGシリーズとして多数のファンを獲得している。

調査担当

『TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~』 概要

TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル
TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル
©1989 GREAT
TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ (GREAT)

・1989年06月20日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9800用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版

80年代末頃の作品で、夢の中の不思議な世界を舞台にセックスで敵を倒していくRPG。『TWILIGIHT ZONE』シリーズの3作目である。

前作『TWILIGHT ZONE Ⅱ ~なぎさの館~』(1988)で無事に恋人の「陽子」を探し出し、飼い猫「ナギサ」の作った世界から脱出した主人公だったが、今度は陽子の友人「玲子」との浮気を陽子に目撃されてしまう。その夜、夢の中で再び洋館に誘い込まれた主人公は、陽子の心を取り戻すため、過去、未来、現在の陽子にとっての理想の男となるべく、冒険を繰り広げていく。

システムは前作と同じで、3Dダンジョンを探索していくRPGである。扉に関する奇妙な仕様はそのままだが、オートマッピング機能を備えた事で操作性は大幅に改善されている。通常攻撃はカーソル操作による愛撫、魔法攻撃にあたるのが「正常位」など様々な体位で、女の子の姿をした敵をセックスでイかせてレベルを上げ、お金にあたる下着を集めて装備を整えていく。

ストーリーは階層ごとに「4~5才の陽子」「小学生の陽子」「中学生の陽子」等のテーマが分かれており、それぞれの陽子から信頼を得るべくフラグを回収していく流れである。雑魚キャラも幼児体型から高齢までグループがあり、陽子の年齢(階層)に合わせて年齢層が異なる。中にはほとんどの階層に出現して成長過程が楽しめる雑魚キャラも存在した。

中ボス戦にあたる各階層のヤマ場は、「保母さん」「婦警さん」といった成人女性とのセックス勝負である。全体的にアダルト描写は多く、ボリューム感も高い。ソフ倫設立前の規制があやふやな時期だが、股間は通行止めの標識で隠されるという表現になっている。

続編に『トワイライトゾーン Vol.4 特別編』がある。

手段はさておき、主人公がメインヒロインに純愛を貫くという珍しい筋書きで、陽子の無垢な姿や悲惨な未来を描いたことでプレイヤーに感情移入を促す工夫がなされている。エロありきでストーリー性の比重が低かった時代からすると、微妙な変化が感じられる作品である。ゲームバランスが荒っぽいが、時期を考慮すればアダルトRPGして一流といえるだろう。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

Key公式ページ

FANDC.CO.JP Official Web Site

アージュ公式ページ

アリスソフト公式ページ

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