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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『闘神都市Ⅱ そして、それから…』 概要

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©1995 ALICESOFT
闘神都市Ⅱ そして、それから…
【注意】非アダルト作品です。

・1995年12月08日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1995年12月08日 Windows3.1/PC-9801/FM-TOWNS兼用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代中頃のデジタル小説。大ヒットRPG『闘神都市II』(1994)のその後が描かれている。

前作から半年後、再び道場に戻って修行に明け暮れる主人公シードだが、ある事情により、かつて闘神として激闘を制した時の実力を取り戻せずにいた。そんなシードに、葉月の父親である師匠は、道場に代々伝わる修行法を提案する。それはモンスターが跋扈する危険な場所「荒野」で、一週間を生き延びるというものだった。シードが心配でついてきてしまった葉月も合流し、甘くロマンチックな旅になる筈だったが…?

形態は『闘神都市II』がRPGだったのに対して、こちらは純粋な読み物で、選択肢や分岐もなく、ゲーム要素は一切ない。文字のみで背景のない画面が基本だが、所々で全画面や半画面の挿絵が登場する仕様である。

シナリオは前作で堅い絆で結ばれた二人が、お互いに貞操の危機などに見舞われつつ、盗賊の砦を舞台に冒険を繰り広げる流れである。作中にお色気シーンは数箇所あるが、いずれも未遂で露骨なアダルト描写はない。前作は前作でほぼ完結しているので、本作はその番外編といった印象である。


調査担当

『夢幻戦士ヴァリス』 概要

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©1986 日本テレネット ©サンソフト
夢幻戦士ヴァリス (日本テレネット)
【注意】非アダルトゲームです。

・1986年12月**日 PC-8801用 FD版
・1987年03月**日 FM-77用 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X1用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 カートリッジROM版
・1987年08月21日 ファミコン版
・1991年12月27日 メガドライブ版
・1992年03月19日 PCエンジン用 CD-ROM版
・2004年06月24日 Windows用 CD-ROM 『夢幻戦士ヴァリス COMPLETE』に収録
・2005年05月18日 ボーダフォン用アプリ配信開始
・2007年06月26日 ダウンロード販売開始(PCエンジン版) 【Project EGG
・2011年11月24日 Windows用 CD-ROM 『夢幻戦士 ヴァリス COMPLETE PLUS』に収録
・2015年02月24日 ダウンロード販売開始(PC-8801版) 【ProjectEGG

80年代中頃の作品で、ファンタジー風の世界を舞台にしたアクションゲーム。露出の高いコスチュームの女子高生が剣を振るうインパクトから人気となり、後の美少女ゲームに大きな影響を与えた。

ごく普通の女子高生「麻生 優子」は、突然に異世界からのモンスター達に襲われるが、次空を超えて送られてきた剣を手に取り、戦って難を逃れることができた。そして、気が付いた場所は見慣れぬ世界「ヴァニティ」。優子はそこで、人の心の"明"と"暗"の均衡が崩れ、優子たちの世界が滅びかかっていることを聞かされる。夢幻界の女王から一方的に「ヴァリスの戦士」に指名され、戦うことを強いられた優子は、一旦は反発するものの、暗黒界の魔王ログレスの配下との戦いの中で次第に使命感に目覚め、戦士として成長していく。

ゲームは横スクロールのアクションゲームで、剣から放たれる遠距離攻撃を武器に、湧いてくる雑魚キャラを潰しながらボス戦を目指す流れである。ステージ間にはアニメタッチのビジュアルシーンが用意されており、シナリオ性を強く意識させる作りとなっているのが特徴的である。

武器と防具が何種類か用意されていて、アイテムドロップを拾う事で切り替えが可能である。体力ゲージをやりくりする点が非常に特徴的で、回復アイテムにあたる宝石を取れば取るほど体力をストックすることができる(最大でゲージMAX100個分)。クリアに時間制限がなく、逆走もできるので、序盤で雑魚を倒してコツコツ体力を稼ぎ、ボス戦に備えるのが一般的な攻略法となっていた。

作風はファンタジーながら、当時流行していたTVドラマ「スケバン刑事」の影響からか、重い宿命を背負った女子高生の悲壮感漂うストーリー展開となっている。一方、アニメ『幻夢戦記レダ』などに登場していた「ビキニアーマー」をゲーム業界にも定着させた事でも知られている。

PCゲームとして発売された当初は、動きの硬さや画面の見づらさ、広大すぎるマップなど、欠点が目立つ出来だったが、移植や続編の度にアクションゲームとして洗練され、PCエンジン移植版には声優ボイスやアニメーションシーンも追加されて、全く別のゲームに生まれ変わっている。主人公「優子」はゲームキャラとして異例の人気となり、ファンクラブが結成されたり、イメージガールのコンテストが開かれたようだ。

シリーズはアクションゲームとして『ヴァリスⅣ』(1991年)まで続き、家庭用ゲーム機にも幅広い展開を見せた。しかし、時は流れてタイトル権はアダルトゲーム開発会社に譲渡され、初代からちょうど20年後、リメイクにあたる『ヴァリスX』(2006年)は、アクション要素無し、陵辱系の18禁アドベンチャーに変貌した。

このことは旧開発スタッフや往年のファンの大反発を招き、不買運動が呼びかけられる事態に発展してしまった。往時のピュアな愛され方を物語る出来事といえる。一方、業績の悪化していた日本テレネットは翌年倒産している。

派生作品はコミックス(2007年)、サントラ(2011年)など。

調査担当

『大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~』 概要

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©2013 AUGUST
大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~
【注意】15歳以上推奨作品です。

・2013年08月10日 Windows用 DVD-ROM コミックマーケット84にて先行販売
・2013年09月27日 Windows用 DVD-ROM 一般販売
・2014年09月05日 ダウンロード販売開始 【DMM
・2015年02月15日 PS Vita用 『大図書館の羊飼い -Library Party-』に収録

大図書館の羊飼い』(2013)のスピンオフ作品で、汐美学園を舞台に甘酸っぱい三角関係を描く恋愛アドベンチャー。定価1500円の短編で、対象年齢は15歳以上推奨である。

巨大な学校、汐美学園にある「ネコ写真部」は部員二人だけののんびりした部活。所属する主人公「慶」と「のぞみ」は同郷の幼馴染で、一人暮らしのマンションも隣同士の親友である。特に男女を意識することもなく過ごしてきた慶だったが、田舎からもう一人の幼馴染「朔夜」が家出同然で入学し、3人での共同生活が始まったことから、その関係に変化が訪れようとしていた。一方、学園内の野良ネコを撮影する絶好のスポット、通称「ネコ広場」には新校舎の建設計画が進められていた。3人は空き地を守るため、生徒会や噂の図書部に相談を持ちかけるが…?

システムは途中一箇所の選択肢で分岐するADVである。シナリオは新キャラクター3人によるほのぼのとしたラブコメディーで、ネコ写真部の活動や、生活感のある日常風景の中で恋が進展していく流れとなっていた。生徒会や図書部の面々も脇役として登場する。

スピンオフだった本作に対して、王道的なファンディスクとして図書部の面々と結ばれた後日談を収録した『大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-』(2014)が続いており、それとセットになった形でサントラやビジュアルブック等がリリースされている。


『大図書館の羊飼い~放課後しっぽデイズ~』Web Site
http://august-soft.com/daito_sd/index.html




調査担当

『卒業 〜Graduation〜』 概要

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©1992 JHV, HEADROOM
卒業 〜Graduation〜 (ジャパンホームビデオ)
【注意】非アダルト全年齢向け作品です。

・1992年06月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1993年**月**日 X68000用 FD版
・1993年07月30日 PCエンジン用 CD-ROM版
・1993年10月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年04月**日 Macintosh用 CD-ROM版
・1994年12月09日 3DO用 『卒業FINAL
・1997年09月25日 セガサターン用 『卒業S
・1999年12月16日 ワンダースワン用 『卒業 for WonderSwan
・2004年07月23日 Windows用 CD-ROM 『卒業リバイバルプロジェクト記念パッケージ』に収録

90年代序盤の作品で、高校教師が5人の女子生徒達を卒業に導く育成シュミレーション。当初から全年齢向けの一般作品である。

主人公(名前は任意)は清華女子高の新任教師。受け持つことになった3年B組には、学年で最も問題のある5人の生徒がいた。高慢なお嬢様「高城」、反抗的で粗野な「荒井」、子供っぽく気分屋の「志村」、スポーツ一辺倒の「加藤」、身体の弱い優等生「中本」。果たして主人公は、危うげな彼女達を正しく導き、無事に卒業させることが出来るだろうか…?

システムは高校3年生の4月から2月まで、5人の生徒達のスケジュールを管理していく育成ゲームである。生徒達にはそれぞれ体力、品位、魅力、基礎、語学といった10種類のパラメータがある。行動予定表は自動で埋まっていくが、週の前半、後半毎に1人を選んで内容を変更し、弱点を補ったり、特技を伸ばしたり、ステータス異常を予防していく。休日には主人公を鍛錬したり、プレゼントで人気を取ったり、補習や面談、生活指導で生徒を矯正することができた。

3月を迎えた時点で判定が下り、一流大学、短大、専門学校、留年、結婚、就職、アイドル、フリーター等のそれぞれの進路が描かれ、教師としての評価が下り、エンディングとなる。決まったゲーム目標がないのが特徴的で、全員一流大学を目指したり、それぞれの特技を生かしたり、主人公との結婚を狙ったりと、遊び方は自由である。

当時のPCゲームには珍しく、女の子のセリフの一部は音声出力されており、ポーズの変化はアニメーションで描かれるなど、かなり意欲的な作品である。

続編に『卒業II』(1994年)、『卒業III』(1998年)、『卒業 〜Next Graduation〜』(2005年)、『卒業 〜2nd Generation〜』(2006年)がある他、本作品を実写化した『卒業R』、男子生徒を育成する『卒業M』、後日談となる『結婚 ~Marriage〜』、アイドルを育成する『誕生 〜Debut〜』など、派生作品が非常に多い。

個人的な印象としては、ステータスは上げにくく下がり易く、ステ異常も多いので5人全員に目を配らなければならず、非常に忙しい。そのため取っ付きにくい面があるが、一周あたりのプレイ時間が短いので、何度もトライできる手軽さが魅力である。タイトルの雰囲気や竹井正樹氏の原画は、エルフの大ヒット作『同級生』(1992年)の姉妹作品を思わせるが、発売はこちらが先で、両者に繋がりはない。アダルトゲームの発展にも思わぬ形で貢献したかもしれない。

調査担当

『プリンセスメーカー』 概要

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©1991 GAINAX Co.,Ltd.
プリンセスメーカー (ガイナックス)

・1991年05月24日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1991年12月13日 DOS/V用 3.5インチFD版
・1992年05月31日 MSX2/2+/turbo用 FD版
・1995年01月03日 PCエンジン用 CD-ROM 『プリンセスメーカー1
・1997年01月31日 X68000用 FD版
・2002年12月06日 Windows用 CD-ROM 『プリンセスメーカークラシック
・2004年08月06日 Windows用 CD-ROM クラシック廉価版
・2003年01月31日 iアプリ版 配信開始
・2003年03月06日 Windows用 CD-ROM 『リファイン版
・2004年04月28日 PlayStation 2用 通常版
・2005年10月20日 PlayStation 2用 廉価版
・2007年03月03日 Windows用 DVD-ROM 『メモリアルボックス
・2007年09月28日 Windows用 DVD-ROM 『メモリアルボックス with 公式ガイドブック

90年代序盤の作品で、一人娘の育成をテーマにしたシミュレーションゲーム。「育成SLG」というジャンルを開拓し、以後のゲームに大きな影響を与えた。

中世ファンタジー風の世界。魔王の軍勢から王国を救った勇者である主人公(名前は任意)は、人々に歓喜をもって迎えられるが、自身の栄達を望まず、戦災孤児となった子供の育成を国王に申し出る。数日後、1人の少女が主人公の屋敷に引き取られた。真っ白な状態で様々な可能性を秘めた10才の女の子。果たして彼女はどんな人生を歩むのか…。

1人の女の子を、10才の4月から18才の3月までスケジュール管理していく育成ゲームである。女の子の顔は変えられないが、名前や生年月日、血液型などは任意で、衣装も立ち絵1つにつき4種類パターンがあり、好きな時に変更できる。

「体力」「気品」「色気」「知識」「疲労」など16項目の基本パラメータ、身長・体重といったプロポーション要素があり、有料の各種授業や、「木こり」「酒場」「メイド」といったアルバイト、RPG風の2Dフィールド探索をこなして変動させ、理想の状態に近づけていく。ミスコンや武闘会で優勝したり、試験に合格して資格が取れれば「評価」が上がり、将来は明るいものになっていく。

18才の春に最も高いパラメータや「評価」により判定され、「農家の妻」「近衛隊長」「魔導師」「詐欺師」「娼婦」「尼僧」といった30種類ものエンディングを迎える。高評価の「プリンセス」「女王」を目指すのが一般的な目標だが、特定のエンディングを目指したり、スケジュールの効率化を極めたりと、やり込み要素があるのが特徴的である。

シリーズが家庭用ゲーム機に定着した関係で一般ゲームに分類される作品だが、当初のPC-98版の頃は非アダルト、アダルトの境界が曖昧だったこともあり、トップレスの敵キャラが登場したり、娘を娼婦として働かせることができたり、裏技として娘の全裸CGが10才から18才まで全ての立ち絵に用意されていたりと、アダルトな描写が所々に見られる。

続編として『プリンセスメーカー2』(1993)、『プリンセスメーカー ゆめみる妖精』(1997)、『プリンセスメーカーQ』(2001)、『プリンセスメーカー4』(2005)、『プリンセスメーカー5』(2007)が続いている他、復刻版や派生作品、スクリーンセーバーやサントラなど関連グッズも多い。

個人的には、突発イベントやストーリー性に乏しい点を除くと、後の育成SLGと骨格はさほど変わらないのが印象的である。同ジャンルは全年齢向け美少女ゲームの定番の1つとなった他、調教モノなどのアダルトゲームの派生も生んでいる。また、憶測だが「スケジュール管理」をゲーム性にする手法はエルフのヒット作にも間接的に影響したかもしれない。

調査担当

『プロジェクトA子』 概要

プロジェクトA子 サンプル プロジェクトA子 サンプル
プロジェクトA子 サンプル プロジェクトA子 サンプル
©1988 創映新社/A.P.P.P./ファイナル~西島
プロジェクトA子 (辰巳出版)
【注意】非アダルトゲームです。

・1987年05月**日 PC-8801用 FD版

80年代中頃の作品で、同名のOVA『プロジェクトA子』をゲーム化したスゴロク風のゲーム。

「A子」こと摩神 英子は超人的な身体能力を持つ女の子。親友の「C子」こと寿 詩子と共に女子校グラビトン学園に転校してきたが、同じクラスには幼稚園時代に深い因縁をもつ「B子」こと大徳寺 美子がいた。天真爛漫なC子に想いを寄せるB子は、A子との仲を裂くべく手下を使い、あの手この手でC子に迫るが・・・?

ゲームはサイコロによるスゴロク進行で、参加者はA子とB子の二人である。冒頭で1人プレイと2人プレイを選ぶ事ができ、1人プレイはA子がプレイヤーでB子がCPU、2人プレイでは共にプレイヤー操作となっていた。合計60個のマスに、OVAのハイライトとなるシーンが割り当てられており、物語を回想しながら「2マス進む」「振り出しに戻る」といったイベントを楽しんでいく。

途中でアイテムが拾えることがあり、自分の進行を助けたり、相手の進行を妨害したりしながら、キリのいい出目でゴールに丁度止まることができれば勝利となった。

原作のOVAは一般向けアニメながらお色気要素が多く、着替えや入浴シーンでトップレスを披露しているが、ゲームの方はこれといってアダルト要素はなく、露出も控えめである。

続編にOVA第二弾を元にしたカジノゲーム『プロジェクトA子2』がある。

個人的な印象としては、OVAのファンをターゲットにしたコレクションアイテム的な性格で、アニメを先に鑑賞していなければ名場面たちも唐突である。ゲーム性も工夫が少なく、見所に乏しいか。

調査担当

『ちょっと名探偵』 概要

ちょっと名探偵 サンプル ちょっと名探偵 サンプル
ちょっと名探偵 サンプル ちょっと名探偵 サンプル
©1988 CHAMPION SOFT
ちょっと名探偵 (チャンピオンソフト)
【注意】非アダルトゲームです。

・1988年08月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 MSX2/MSX2+用 FD版

80年代後半の作品で、17歳の女子高生コンビを主役にした探偵物アドベンチャー。

主人公「美砂」は探偵を父にもつ女の子。2年前に難事件を解決した事がきっかけで、ややこしい事件は父親を差し置き、美砂に直接依頼が舞い込むようになっていた。あるひき逃げ事件での父親の冤罪を証明して欲しい、という依頼人の切実な頼みを断り切れなかった美砂は、相棒の香奈子と共に、目撃者の証言を集めるところから捜査を始める。

システムは昔ながらのコマンド入力式だが、ファンクションキーのF1~F10に頻度高い動詞/名詞の呼び出しが割り当てられており、その内容も自由に編集できるという変わった仕様になっていた。キー操作で2、3回前に使用したコマンドもそのまま呼び出せるなど、操作の煩わしさに対する配慮を見せている。

シナリオは二人組の女の子が、とぼけたやり取りを繰り広げつつ、目撃者を探して事故現場付近で聞き込みをしたり、関係者の家を訪ねていく流れで、分岐のない一本道のストーリーである。謎の解明も登場人物まかせで、ゲーム性は様々なコマンドを試し、ストーリーを進展させるフラグを探っていく点となっていた。

情景描写を左右二つに分け、普段は一方を遠景、一方を近景といった風に使い分けている他、クライマックスでは、別々の場所にいる美砂と香奈子を同時に描くことで、緊迫感の演出に用いられているのが特徴的である。

コマンド選択式のADVが主流になっていた中、コマンド入力式の余地を残したことでゲームの自由度、難解さを確保する狙いがあったようだが、操作に習熟する程のボリュームがなく、必要な単語の種類がファンクションキーに比べて多いため、コマンド編集は蛇足気味で、直接入力の方が早く感じる。アダルト要素はなく、謎自体もえらく地味で、テキスト量やビジュアル枚数は多いものの、個人的には印象の薄い作品である。

調査担当

『スターヴァージン』 概要

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スターヴァージン サンプル スターヴァージン サンプル
©1988 PONYCANYON
スターヴァージン (ポニーキャニオン)
【注意】非アダルトゲームです。

・1988年07月21日 MSX2用 カートリッジ版

80年代後半の作品で、露出の高い衣装の美少女が活躍する横スクロールのアクションゲーム。同名の実写ビデオ映画が原作で、発売は同時期である。

主人公の「エイコ」は少女の姿をした宇宙人で、男のよこしまな欲望の検知するとブレスレットが反応し、パワードプロテクター姿になる変身ヒロインである。地球に観光旅行に訪れていた彼女は、昆虫オタクの少年「コオ」と仲良くなるが、マッドサイエンティストの「アラシヤマ大佐」がコオの体に隠された秘密を狙い、彼を南洋の島に連れ去ってしまう。果たしてエイコは大佐の野望を挫き、コオを救い出す事ができるだろうか。

ステージは全4面で、それぞれのステージ毎にデフォルメキャラを使ってアイテムを集めていく横スクロールアクションの前半と、変身して怪獣や戦車、ロボットと一対一で戦うボス戦に分かれている。

街中やジャングルの中の集落、研究所が舞台で、バッタや蝶など様々な虫たちが敵として登場する。単純なアクションゲームではなく、部屋を一軒一軒まわって住人達と会話をかわし、武器となるアイテムや、変身に必要な男の欲求をすべて回収しなければボス戦が始まらないという、探索ADVのようなフラグ要素を持っていた。ゲームの難易度は高めである。

露出的な意味でのアダルト要素はないが、キャバレーの奥に会員制の怪しい部屋があったり、住人達の欲望セリフがストレートだったりと大人向けの演出が多く、雰囲気はお色気アクションといった印象である。

ビキニアーマーの美少女がアクションを繰り広げる展開は当時人気の題材だったが、実写作品というのは珍しく、原作はそれなりに話題作となったようだ。ゲームの方は冴えない印象で、お色気は期待できず、アクション要素は地味すぎて一般ゲームの中で高い評価を受けるのは難しかっただろう。

調査担当

『THE 4TH UNIT 第4のユニット』 概要

THE 4TH UNIT 第4のユニット サンプル THE 4TH UNIT 第4のユニット サンプル
THE 4TH UNIT 第4のユニット サンプル THE 4TH UNIT 第4のユニット サンプル
©1988 DATA WEST
THE 4TH UNIT 第4のユニット (DATA WEST)
【注意】非アダルトゲームです。

・1987年**月**日 PC-8801用 FD版
・1987年**月**日 PC-9801用 5インチFD版
・1987年**月**日 FM-7/77用 3.5インチFD版
・1987年**月**日 MSX2用 FD版
・1987年**月**日 X1turbo用 FD版
・1987年**月**日 X68000用 FD版
・1989年**月**日 FM TOWN用 CD-ROM版 『LINKAGE THE 4TH UNIT 1・2 TOWNS』にてリメイク

80年代中頃の作品で、現代風の街中を舞台に、生体兵器として肉体改造された少女達が活躍するSFファンタジー『第4のユニット』シリーズの1作目。

某年11月17日、東京都練馬区上空で輸送機が墜落する事故が起こった。たまたま現場近くにいた学生「優介」は、全裸で倒れていた少女を発見し、自宅に連れ帰って介抱する。目が覚めた少女は、自分に関する一切の記憶を失っていた。航空機事故に何かのヒントがあると考えた少女は、自力で記憶を取り戻す決心を固め、事故に詳しい新聞記者に接触するが、街は何者かの攻撃を受けて混乱状態となり・・・?

システムはかなり特殊なコマンド選択式で、テンキーのうちの横移動(4,6)によってマップ上のポイントや人物の顔、背景CGの気になるポイントなどに現れるターゲット枠を選び、テンキーの縦移動(8,2)によって「しらべる」「とる」などのコマンドを選択していく仕組みである。例えば、森に移動する時は、ターゲット枠を横に順送りしてマップ上の「もり」に合わせ、縦のカーソルで動詞の「いく」を組み合わせる必要がある。

基本的なシナリオの流れは、少女「ブロンウィン」が学校や街中を歩いて関係者に会い、情報やアイテムを入手していく探索物のADVである。しかし、シリアスなバトル物の展開を含んでいるのが特徴で、戦闘パラメータの育成要素はないものの、RPG風のコマンドバトルが数箇所用意されていた。

アダルト要素はなく、露出も控えめだが、主要な登場人物達が女の子ばかりなため、美少女ゲームに分類されるのが一般的である。

続編が『THE 4TH UNIT 2 第4のユニット2』『DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3』とシリーズ化し、特に6作目の『MERRYGOROUND THE 4TH UNIT SERIES』(1990年)は当時最先端のCD-ROMに声優によるフルボイス、大規模なアニメーションの導入で話題作となった。

操作は後のGUIのように、直感的な操作を目指す試みだったと思われるが、実際はかなり慣れが必要で、マウスが一般的になる以前のため、カーソルを合わせたいポイントに送るまで手間がかかり、決して操作性に優れるとはいえない。シナリオは短く、目立つ点はないものの、特撮ヒーロー物の1話目のように、続編の作りやすい世界観になっているのが印象的である。

調査担当

『Little Vampire』 概要

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©1988 Championsoft
Little Vampire (チャンピオンソフト)
【注意】非アダルト一般ゲームです。

・1988年05月**日 PC-8801用 FD版
・1988年05月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 3.5インチFD版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

80年代後半の作品で、現代の日本から異世界に迷い込んでしまった高校生カップルの冒険を描いたファンタジー風のアドベンチャー。『Little PRINCESS』(1987)の続編にあたる。

前作でドラキュラを倒し、無事に恋人の美樹ちゃんを助け出した主人公健太郎だったが、元の世界に戻るための方法が分からずにいた。二人はさっそく近くの町に立ち寄り、手がかりになりそうな情報を求めて住人達の望みを叶えていく。一方、主を失った魔物たちは「リトルプリンセス」と呼ばれる存在を捜し、邪悪な企みを巡らせていた・・・。

システムは前作のコマンド入力式から、「移動」「話す」「考える」等のコマンド選択式になり、操作性が向上している。戦闘やアダルト要素はなく、フラグとなるアイテムや情報を集めることで展開していく一本道の純粋なアドベンチャーになっている。

ボリューム感が高く、ゲームオーバーは多く、アイテムの隠し場所は意地悪で、時にはノーヒントのままタイミングを見て「捨てる」コマンドが要求されたりと、難易度は非常に高いものになっていた。

シナリオはシリアスな割に、主人公達がのんびりした性格で、登場人物達もどこかトボけた雰囲気をもっており、悲壮感を感じさせない独特のコメディタッチなのが特徴である。主人公には「健太郎」という名前が与えられ、後の闘神都市シリーズやランスシリーズで定番キャラとなる天才占い師「アーシー」が初登場している。

恋人を助けるシンプルなストーリーだった前作に比べると、世界観に厚みがあり、エロなしの本格ADVとなっているのが印象的である。物語はここで一応ハッピーエンドを迎えているが、その後の『戦国ランス』(2006年)での様子を見るに、二人の冒険はまだまだ続いているようである。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

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