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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『GLO・RI・A ~禁断の血族~』 概要

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©1996 C's ware
GLO・RI・A ~禁断の血族~ (C's ware)

・1996年04月05日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年08月09日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、美少女たちの暮らす屋敷を舞台に、二枚目の大学生が奇妙な一家の秘密に迫っていくアダルトアドベンチャー。『禁断の血族』(1993年)に続く禁血シリーズの2作目。

舞台は2017年のボストン。主人公の綺羅はハンサムで礼儀正しく、MITでも一、二を争う秀才である。大富豪のグロリア家に雇われた綺羅は、住み込みで家庭教師をすることになるが、奇妙なことに、教える相手は5人姉妹の内、長女を除く4人の中から才能を見込んだ娘を選んでいいという。一方、友人のゲオルクは一足先に家庭教師として雇われ、長女と組んで何かを企んでいる様子である。綺羅はメイド達による性接待や、住人達のHな誘いに応じつつ、教え子と信頼関係を築き、月に一度の学力テストで成果をあげることを目指していく。

ゲームシステムは一本道だった前作と異なり、選択肢分岐型ADVとなった。セックスの誘いに応じるか否か、誰の部屋を訪ねるか、といった選択肢が頻繁に登場し、複雑に分岐と合流を繰り返し、辿った経路によって24種類ものエンディングを迎える仕組みである。選択パターンが膨大なため、全てのエンドを自力制覇するのは難しく、難易度は高い。

シナリオは、美人の奥さまと十代の少女達、メイドが暮らす屋敷で暮らすことになった主人公が、様々な誘惑を取捨する中で、特定の相手から熱烈に求められ、ハッピーエンドを目指して作戦を練っていく流れである。バッドエンドは半数以下で、死亡エンドもほとんどなく、館モノにしては明るい作風である。

アダルト要素の比重は高めである。女の子一人一人に様々なパターンが用意されており、CGのコンプリートが難しく、やり込み要素となっている。性に対して大らかで奔放な屋敷内の雰囲気と、何でもスマートにこなし、セックスにも強い主人公が印象的である。

シリーズ3作目として『散櫻 ~禁断の血族~』(1999年)が続いた。関連商品は小説版OVA版原画集など。

個人的な印象としては、実用性に特化していた前作と比べ、ゲーム性を重視した作品で、雰囲気はマイルドになった。アダルト要素はボリュームもクオリティもそれなりで、好みに合えば実用性は高かったであろう。しかし、スキップ機能の欠如、SAVEスロットの不足などがゲーム性の足を引っ張る。ストーリーについても、世界観が幼く、展開が強引に感じてしまう点が気になった。


『雑音領域』 概要

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©1994 D.O.
雑音領域 (D.O.(ディーオー))

・1994年12月16日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版 CD-ROM版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年01月19日 Windows95用 CD-ROM版
・2001年08月31日 Windows98/ME/2000用 CD-ROM 『D.O.Classics Vol.1』(リメイク版)
・2006年09月22日 ダウンロード販売開始(リメイク版) 【DLsite】【Gyutto】【Getchu】【DMM

90年代中頃の作品で、美しい姉妹が暮らす館を舞台にしたホラーアドベンチャー。原画、シナリオの両方を広崎悠意氏がつとめている。

主人公「松本直人」は若手の脚本家。義妹の「真理子」を乗せ、田舎の養父母の家から東京へ戻る途中、休憩のためにインターチェンジを降りた直人は、迷って山道をさまよう内に、助けを求めるメイド「弥生」と、高圧的なお嬢様「蒔絵」に出会った。蒔絵に促されて彼女たちの館に滞在することになった直人は、5人の姉妹が一族の規律という異様なルールに取り憑かれているのを目の当たりにし、真理子と弥生を連れて屋敷を出ようとするが…?

システムはシルキーズの『河原崎家の一族』(1993)に似た、選択肢分岐型のADVである。「地下室を調べる」「立ち去る」といった2~3択の選択肢が頻繁に現れ、複雑に分岐と合流を繰り返していく。その辿った経路により18種類のエンディングを迎える仕組みとなっている。一周あたりのボリュームは短いが、分岐が複雑で総当りが通じにくく、難易度は高めである。

シナリオは常識人な主人公が、崖崩れに阻まれて人里離れた洋館に滞在する中で、独善的なルールを姉妹や使用人に強要する館の主、蒔絵に反発し、様子のおかしい義妹を連れて館からの脱出を目指していく。一方で、自身の欠落した記憶や夢の中に現れる女の言葉に興味を引かれ、館の秘密に足を踏み入れてしまう、といった流れである。全編通してシリアスで重苦しい雰囲気のサスペンスで、エンディングの大半は主人公死亡によるバッドエンドである。また、SF要素と猟奇性の交じり合った独特の世界観が印象的である。

アダルト要素の大半は、主人公が住人達から誘われて応じる形の穏当な和姦だが、一部に緊縛、剃毛、鞭打ち、三角木馬などのSM要素、薬を盛られて理性を失っての強姦などを含んでいた。また、Hシーンに限らないが流血シーンが多く、女性の痛々しい姿やグロテスクな死亡シーンが登場するのも特徴的である。

派生作品に小説版がある。2001年にはCGを一新し、『D.O.Classics Vol.1』としてリメイクされた。

個人的な印象として、ストーリーがそれほど凝っている訳ではないが、音楽とショッキングな映像が独特の作風によくマッチしていて、アダルト要素もスリルもそれなりに楽しめる作品である。ビジュアルは好みが分かれる所だが、細かい点まで非常に緻密なタッチで描かれ、ボリュームもあり、物語の重厚さを支えている。主に原画を担当していた広崎悠意氏が本格的にシナリオを手がけた初の作品だったようだ。


『河原崎家の一族』 概要

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©1993 SILKY'S
河原崎家の一族 (シルキーズ)

・1993年12月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年12月25日 DOS/V用 FD版
・1995年12月18日 Windows3.1/MacOS用 CD-ROM版
・1997年10月01日 Windows95用 CD-ROM 256色版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック』に収録
・2007年04月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、平凡な主人公が豪邸に暮らす人々の狂気に巻き込まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。

大学生の「六郎」は、高額な報酬につられ、夏休みの一ヶ月間を大富豪「河原崎家」の使用人として過ごすことになった。屋敷に住むのは人使いの荒い夫人、高慢な長女、明るく奔放な次女、極端に無口な長男、狡猾そうな運転手、二人の美しいメイド、そして姿を見せない屋敷の主人…。彼らの奇妙な行動に振り回され、垣間見える狂態に好奇心をくすぐられる内、六郎は河原崎家に隠された秘密に共犯として巻き込まれていく。

システムは選択肢のみのADVである。複雑に分岐・合流を繰り返すマルチシナリオが特徴的で、例えば「免許を持っている」「持っていない」という選択肢により長女を迎えに行くか、長男の部屋を掃除するかといった展開に分岐し、それぞれ別のアダルトCGを鑑賞した後、夜には合流する。

辿った経路により、4日目に20種類近い結末を迎えるマルチエンドとなっていた。そのほとんどはバッドエンドで、ハッピーエンドを迎える僅かな経路や、未回収のシーンを見つけ出す点がゲーム要素である。一周あたりのボリューム感は少ないが、分岐が非常に複雑なため奥行きがあり、難易度は高い。

シナリオは終始シリアスな雰囲気で、主人公は常識人ながら暗め、選択肢によっては陰湿でサディスティックな性格にもなるのが特徴的である。前半は屋敷の使用人としてこき使われる中、奇妙な仕事をさせられたり、屋敷内で繰り広げられる痴態を目撃したり、ルートによっては住人から誘われてセックスをこなしていく。後半は住人達の罠にはまった主人公が、ピンチをくぐり抜けて意中のヒロインと逃亡するまでのサイコホラー風の展開である。

アダルト要素は多めで、同じシチュエーションでも複数のパターンとCGがある凝った作りになっている。強姦、剃毛、緊縛、放尿、三角木馬などアブノーマルな描写が多いが、ハッピーエンドのルートでは幸せなセックスシーンも用意されていた。

続編として『河原崎家の一族2』(2003)が続いた他、派生商品にアダルトOVA実写アダルトビデオ、DVD-PG版、小説版、サントラ、原画+攻略本などがある。

操作がコマンド無し、選択肢のみでマルチシナリオを備えたアダルトゲームは『シンデレラペルデュー』(1986年)の頃からあり、特に全流通のゲームでは伝統的だったが、80年代は一般的にならなかった。この作品や『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(1993年)の辺りから広く流行し始め、次第に主流になっていったようだ。一般ゲームだが、『弟切草』(1992年)のようなサウンドノベルのヒットも大きかったかもしれない。

『禁断の血族』 概要

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©1993 C's WARE
禁断の血族 (C's WARE)

・1993年11月12日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1995年11月22日 PC-9801用 CD-ROM版
・1995年11月22日 Windows95用 CD-ROM版
・2005年10月24日 ダウンロード販売開始 【Gyutto】【DLsite】【DMM】【DL.Getchu

90年代序盤の作品で、美人揃いの邸宅に暮らすことになった主人公が、住人達の狂気と快楽に飲まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。シーズウェアのデビュー作であり、『禁断の血族』シリーズの一作目。

主人公「健也」は名門T大に通う大学生。両親を交通事故で亡くした後、大富豪の未亡人「麗子」の養子となった健也は、夫人と5人の娘たち、そしてメイドの「さより」が暮らす広大な屋敷に住むことになった。しかし、着いた日の翌朝から、メイドによる口での奉仕で起こされて面食らうことになる。異常はそれに止まらず、住人達は主従、姉妹でそれぞれ性的な関係をもっていた。誘惑に負けて全員と交わってしまい、自己嫌悪に陥っていた健也も、やがて淫靡でただれた生活に慣れていき…?

システムはコマンドと選択肢の混合型で、移動先に自由があるタイプのADVである。屋敷内の玄関ロビーを基点にして、自室や夫人の部屋、姉妹達の部屋を繰り返し巡り、住人達と会話やセックスをこなすことで物語が進展していく。選択肢はおおむね二択で、間違った方を選んでもループするだけなので、難易度は非常に易しい。

シナリオは常識人の大学生である主人公が、屋敷内の倒錯した世界に巻き込まれて葛藤し、やがて姉妹間の争いや事件に巻き込まれていく、シリアスでアダルト重視のストーリーである。分岐やマルチエンドはなく、一本道となっていた。

アダルト要素はそれぞれの女の子に2~3回程あり、全体のボリュームが控えめな割にかなり頻度が高い。一部にレズや緊縛、飲尿などのアブノーマルな描写が含まれる他、顔射のシーンが多いのが特徴的である。

同シリーズとして『GLO・RI・A ~禁断の血族~』(1996年)、『散櫻 ~禁断の血族~』(1999年)が続いている。

けなげで古風な「メイド」がメインヒロインをつとめているのが特筆すべき点で、本作品の知名度が高い理由の一つとなっている。メイドは90年代後半から「萌え」の対象となり、日本のサブカルチャーに深く根を下ろしたが、この作品の当時はイメージが固まっていなかった。例えば『狂った果実』(1991)では性の対象になっているものの、格好は普段着に簡素なエプロンで、現代的な家政婦といった描かれ方だった。『Intruder ~桜屋敷の探索~』(1989)では屋敷の使用人がメイド風の格好をしているが、呼び方は女中である。

本作品や『河原崎家の一族』(1993年12月)は、メイドブームに大きな役割を果たした『殻の中の小鳥』(1996年)に先駆けること3年、メイド萌えの起源の一つとみなされることが多いようだ。

『奈緒美 〜美少女たちの館〜』 概要

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©1993 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
奈緒美 〜美少女たちの館〜 (フェアリーテール RED-ZONE)

・1993年07月09日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 Macintosh用 CD-ROM版
・1997年01月24日 PC-9801/FM-TOWNS兼用 CD-ROM 『稚恵美・奈緒美』に収録
・1997年02月14日 Windows3.1/95用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、古い洋館に迷い込んだ少女が奇妙な体験を重ねていくホラー系のアダルトアドベンチャー。

大人しい性格の少女「奈緒美」は、下校途中に友人の「ミナ」に誘われ、無人の洋館を訪れる。暗い部屋の中、奈緒美はミナから愛の告白を受けて床に押し倒されるが、その直後に周囲は暗闇に包まれ、部屋の様子も変わり、ミナともはぐれてしまう。何とかミナを見つけて共に館を脱出しようとあがく奈緒美だったが、新たな扉を開く度に夢とも現実ともつかない不思議な出来事が起こり、奈緒美の心にある変化をもたらしていく…。

システムは当時珍しい選択肢分岐型である。『弟切草』(1992)のように多数の選択肢の連続で、その累積結果によっていくつかの結末に収束していく。選択肢は多いが、ボリューム感はないので難易度は低めである。

シナリオは暗く超常的なホラー展開で、大きく分けて2種類のルートがある。一つは同性愛を受け入れるか否かを迫られるルートで、ミナの陰惨な身の上が語られ、アダルトシーンは通常のレズプレイが中心である。もう一つは自分の中にある欲望を受け入れるか否かを迫られるルートで、こちらは鎖に繋がれた少女へのSMプレイが含まれる。

『Premium Collection Vol.1』と銘打たれており、同シリーズとして『稚恵美』(1993)、『美穂』(1994)、『沙也香 〜義母〜』(1994)などが続いている。

独特な雰囲気のある作品で、『沙織 (美少女たちの館)』(1991)からサブタイトルを受け継いでいるが、どこか無邪気で行為はソフトだった沙織と比べ、こちらは暴力や流血、死亡、狂気が描かれており、バッドエンドも多く、ホラーに重点が置かれている印象である。謎は抽象的できっちりと解明される訳ではないため、その辺りも好みが分かれそうだ。

『沙織 (美少女たちの館)』 概要

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©1991 X指定ブランド
沙織 (美少女たちの館) (X指定/フェアリーテール)

・1991年10月18日 PC9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

90年代序盤の作品で、インモラルな関係やアブノーマルなセックスをテーマにしたアダルトアドベンチャー。「沙織事件」の影響で摘発され、回収処分になったことで非常に知名度が高い。

主人公の学生「沙織」は、夜の公園で目撃したカップルの野外プレイが頭から離れず、自室でオナニーにふけっていた。そこへ何処からともなく仮面の男達が現れ、沙織を拉致して怪しい洋館に監禁する。館の女主人から緊縛の辱めを受けた沙織は、なんとか脱出しようと館内を探索するが、個室の扉を開ける度に意識が別世界に飛び、異常なセックスの中で悶える女達の快楽を追体験していく。

システムは特殊な形のコマンド型で、一見行き先に自由がある探索ADVだが、実態はオムニバス形式のショートストーリー集に近い。起点は屋敷の広間で、たくさんの扉の中から鍵を入手した部屋を訪問し、一風変わったシチュエーションで繰り広げられるセックスを観賞していく。陵辱側の男目線で1~3択のコマンドをこなしていくことになるが、当たり外れはなく、総当たりすることで進展していくのでゲーム性はほとんどない。

シナリオは兄と妹、父と娘、姉と妹、女教師と男子生徒といった禁断の肉体関係を描いた4本と、縛られ好きの女子大生、オナニー中毒の婦警、バイブ好きのOLといったアブノーマルなプレイをテーマにした3本に加え、主人公自身のメインストーリーで構成されるシリアスな展開である。部屋ごとにテーマと登場人物が決まっていて、攻略上何度も訪問することになるが、その度にセリフやCGが変化する仕様となっていた。

陵辱側(主に男)の言動がサディスティックなのが特徴で、官能小説風の乱暴な言葉での罵りや、焦らし、言わせプレイ、緊縛などを好む点が印象的である。ただし、行為自体はソフトで直接的暴力やレイプはない。女性側は表面上は嫌がりながらも身体が淫らに反応してしまい、ついには恥ずかしいおねだりをしてしまうのが基本パターンとなっている。一部に飲尿や剃毛といったプレイを含んでいた。

局部は無修正で、一切の配慮をした形跡がない。ただし男性器が大きく描かれている一方、女性器の扱いは小さく、当時の過激な無修正作品と比べ、とりたてて強調されていた訳ではない。

発売から程なく、ある中学生が万引きした事で証拠品となり、にわかに世間の注目を浴びた。PCソフトはそれまで内容の審査を受けずに放任されていたが、本作品は刑法上の「わいせつ物」にあたると判断され、ブランドを所有する「キララ」、その親会社「JAST」が家宅捜索を受け、業界として初の逮捕者を出している。同時に本作品と『ドラゴンシティX指定』、『天使たちの午後III 番外編』、『天使たちの午後IV ~ゆう子~』が摘発され、回収処分となった。

摘発理由は無修正画像が含まれる事だったが、本作品の倒錯した性と中学生の組み合わせは世間を驚かせ、購入者の年齢に制限が無かったアダルトゲーム全体に逆風が及んだ。これに『電脳学園』の訴訟が重なり、コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)の発足を促す事となる。

個人的な印象として、近親相姦や緊縛、調教をメインテーマに扱ったアダルトゲームはそれまでなく、事件がなくてもそれなりに特異な存在だったのではないだろうか。陰気な陵辱モノが普通になるのは90年代の中頃から、近親相姦が珍しくなくなるのはソフ倫の規制が緩まった2004年以降で、当時は十分に過激な内容だったことだろう。一方でAVのシチュエーション物のようにストーリー性は浅く、絵もリアル寄りで人を選ぶ作風である。

『BEAST ~淫獣の館~』 概要

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©1991 BIRDY SOFT
BEAST ~淫獣の館~ (バーディソフト)

・1991年01月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 Windows3.1/Mac用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、怪しい洋館に迷い込んだ少年達の冒険を描いたアダルトアドベンチャー。

オカルト研究会の会長を務める主人公(名前は任意)は、女癖の悪い学生である。神隠しの噂の真相を調査するため、山奥に入っていたオカルト研究会の男女5人組は、森の奥に立派な洋館を見つけ、屋敷の使用人「三太夫」と美しい未亡人「霧子」に頼み込んで雨宿りをさせてもらった。客としてもてなされ、深夜に忍んできた霧子との濃厚なセックスで深い眠りについた主人公が目覚めると、メンバーは既に全員帰ってしまったという。これを不審に思った主人公は、仲間達を探して屋敷内の探索を開始する。

システムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプの探索ADVである。客間、娯楽室、食堂など屋敷内の各部屋を一つ一つ調べ、家具に隠された石鹸や金貨などの重要アイテム類を収集し、施錠された部屋や隠し部屋への入り方を試行錯誤していく流れである。キーアイテムはノーヒントで手の込んだ隠し方をされている事が多く、行き先もコマンドの種類も豊富で、難易度が異様に高い。

シナリオは怪しい洋館を舞台に、主人公が裸で束縛されている女の子達を一人一人解放していく中、屋敷に隠された秘密に迫っていく展開となっていた。館モノ風のホラーがベースだが、主人公達に緊迫感が薄く、怪物達もコミカルで雰囲気は暗くない。

アダルト要素は館の女主人や恋人とのセックスシーンがある他、寄り道要素として、途中で手に入る媚薬入りのお菓子を、解放した女の子を騙して食べさせた時などに発生する。尺は短いがアニメーションによるフェラチオ、縦長の画像のスクロールなど、当時は珍しいダイナミックな動きの演出が盛り込まれていた。局部は男女共に無修正で、かなり露骨に描かれている。

続編として『BEAST2』(1991)、『BEAST21』(2002)が続いている。

後世の人間がタイトルから連想する作風と違い、淫獣による女の子の陵辱シーンはない。一方、ホラー系で館モノのアダルトADVとしては『TWILIGHT ZONE』(1987)に及ばないものの、早い時期の作品である。凝ったアダルトシーンに目を見張るものがあるのだが、操作の煩わしさや理不尽な難易度で極端にテンポが悪くなってしまった印象である。

『Intruder ~桜屋敷の探索~』 概要

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©1989 アリスソフト
Intruder ~桜屋敷の探索~ (アリスソフト)

・1989年07月12日 PC-8801用 FD版
・1989年08月**日 MSX2用 FD版
・1991年03月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『アリスの館CD』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

80年代末期の作品で、美少女を追って広大な屋敷に侵入した男の冒険を描いたアダルトアドベンチャー。チャンピオンソフトの設立したブランド『アリスソフト』のデビュー作である。

ある春の日、主人公「中川 稔」は、桜屋敷と呼ばれる豪邸に住む少女に一目惚れした。落し物のペンダントを届けるという口実を手に入れた稔は、彼女と直接会って話をするため、夜闇に紛れて塀を乗り越え、屋内に忍び込み、各部屋を巡って必要な情報やアイテムを集めていく。

システムはコマンド型で、「入る 部屋」「聞く 話」といった風に、2~3つのコマンドを組み合わせてフラグを捜していく探索ADVである。画面右上に屋敷の全体マップが表示されており、現在地が分かるようになっていた。部屋の数が多く、フラグは分かりにくい箇所に隠されている為、攻略に要するコマンドの手数が膨大な量となり、難易度は極めて高い。

シナリオは屋敷に住む女中の話を盗み聞きしたり、空き部屋をあさって必要になりそうなアイテムを入手したり、時には住人に正体を明かして協力をもちかけたりしながら、屋敷に隠された秘密を暴いていく流れとなっている。

女中、ヒロイン、ヒロインの母親、妹などの女性キャラクターが登場し、ほとんどの相手に「襲う」コマンドで強姦シーンが見られるが、最後まで致してしまった場合はすべてバッドエンドである。セックスが攻略に必要な場面は2箇所ほどで、いずれも和姦となっている。

個人的な印象としては、やたら堂々とした不法侵入者の主人公や、それをあっさり見逃したり、信用してしまう登場人物といった緩い世界観、そして理不尽なゲーム性が、『ポップレモン』『幻夢の城』などの、一連のチャンピオンソフトのADVを連想させる。極端な難易度に明るい蛮性といった、80年代らしさを色濃く残した作風といえるだろう。

『TWILIGHT ZONE』 概要

TWILIGHT ZONE サンプル TWILIGHT ZONE サンプル
TWILIGHT ZONE サンプル TWILIGHT ZONE サンプル
©1987 GREAT
TWILIGHT ZONE (GREAT)

・1987年02月**日 PC-8801用 FD版
・1987年**月**日 FM-7用 3.5インチFD版
・1987年04月**日 X1/turbo用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版

80年代中頃の作品で、女の子達の暮らす広大な館を舞台にしたアドベンチャー。

ふとしたことで知り合った老婆から夕食に招かれた主人公は、大勢の女性達に囲まれて華やかな晩餐を過ごす内、突然意識を失ってしまう。気がついた場所は見知らぬ寝室。脱出のためには広大な屋内を探索し、女の子達のHな姿を拝まなければならない。しかし、屋敷内には恐ろしい老人が徘徊していた・・・。

システムはコマンド入力式、移動先に自由があるタイプのADVである。「ひがし」「あける どあ」等のコマンドを一文字一文字入力し、20個の部屋がある3Dダンジョン風のマップを歩き回り、キーとなるアイテムや情報を回収していく流れである。

シナリオは美しい母親と娘達、家庭教師、祖母と祖父が暮らす豪邸の中、女の子にプレゼントを贈ったり、機嫌を取ったりしながらHに持ち込んでいき、結果的に脱出を目指すシュールなストーリーとなっていた。会話の手順を間違うと、なぜか日本刀を持った老人が現れてゲームオーバーである。

続編の『TWILIGHT ZONE Ⅱ』(1988)からはRPGに生まれ変わり、『TWILIGHT ZONE Ⅲ』(1989)、『TWILIGHT ZONE Vol.4』(1990)とシリーズ化している。タイトルは同名のアメリカの人気SFドラマにあやかったものと思われ、直接繋がりはないが、摩訶不思議なホラー要素を備えた作品なのは共通している。

操作感が悪く、ダンジョン画面が視覚的に分かり辛く、フラグも理不尽で難解、セーブ機能なし、彩色の抜け落ちがある等、粗っぽい部分が目立つ仕上がりである。手描きで紙にマップを作っていくのが当時のADVの楽しみ方の一つだが、バグで不整合になっている箇所も複数ある。背景として、この時代はアダルトゲームに限らず、急拡大する市場に向けて業界全体が粗製ゲームを乱発する傾向があったようだ。

『母娘乱館』 概要

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©2012 ALICESOFT
母娘乱館 (アリスソフト)

・2012年09月14日 ダウンロード販売開始 【DMM
・2012年09月28日 Windows用 DVD-ROM版

10年代序盤の作品で、母や姉妹達の貞操を守る育成系のアダルトシミュレーションゲーム。ダウンロード販売がDVD-ROM版に先行するという、同社でも珍しい販売順序となった。

舞台は現代の日本。古くから続く「神代家」の女は代々美しく、その体の具合は極上で、「宴」と呼ばれる儀式を通して賢く優れた子を孕むといわれていた。その特異性から、神代家は豪邸で裕福に暮らしていたが、娘達の体は財産家や村人から熱望されており、因習によって子を産む道具とされ、定期的に人々に提供されて現代に到っていた。幼い頃に神代家に拾われ、息子同然に育てられた主人公「護」は、屋敷の使用人となって恩返しを始めるが、彼を溺愛する姉が背負った過酷な運命を知ってしまい・・・?

システムは『妻みぐい』シリーズの流れを汲んでいて、簡素な育成シミュレーション風の作りである。主人公の体力やヒロイン達の貞操観念(防御力)、貞操ガード(ライフ)といったパラメータを維持しながら外敵の進入に備え、各ヒロインの愛情を高めてセックスを繰り返し、先に主人公の精子を着床させる事がゲーム目標である。

シナリオは純朴で誠実な主人公が、母や姉妹たちの貞操を守ろうと活躍する一方、母や姉妹達は彼を慕うあまり性的な行為に及んでしまい、次第にエスカレートしていく流れである。敵側は資産家やかかり付けの医者、村長、庭師、内気な少年、ヤンキーなど個性的なキャラクターが登場し、放っておくとそれぞれの寝取りイベントが段階的に進行していく。

基本的に純愛路線であり、敵に完全に寝取られてしまえばゲームオーバーだが、寝取られイベントのボリューム感もかなりのものである。寝取られの形態は寝ている隙にイタズラされるケース、和姦に応じてしまうケース、強引に押し倒されるケースなど様々である。主人公とのセックスも、もったいぶった進展具合で丁寧に描かれており、アダルト方面のボリューム感は全体的に高い。ソフ倫の審査を受けている作品の中では珍しい膣内断面図の演出を多用しており、内部全体をモザイク処理することでクリアしている。

ゲーム性は「OO日目までに××のイベントを進めておく」といったスケジュール管理が主で、自由度は高めである。外敵の完全シャットアウトを目指すもよし、ハーレムルートを目指すもよし、意思に反して男達の手管に淫らに反応してしまうヒロイン達のイベントをコンプリートするのもありで、幅広い需要に応える軽めのやりこみゲームといったところか。

派生作品として、実写AV版、アダルトOVA版がある。関連商品は莉々子&雪乃 抱き枕カバー、フィギュアなど。


『母娘乱館』公式サイト
http://www.alicesoft.com/oyakorankan/




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パソコンの登場と共に生まれた学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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