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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『放課後マニア倶楽部 -濃いの欲しいの-』 概要

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©1997 LIBIDO

放課後マニア倶楽部 -濃いの欲しいの- (LIBIDO)

・1997年06月13日 Windows95用 CD-ROM版 【駿河屋】【Amazon
・1998年12月11日 Windows95/98用 CD-ROM 『放課後 X’masパック』に収録 【駿河屋
・1999年06月04日 Macintosh用 CD-ROM版 【駿河屋
・2006年11月17日 Windows用 CD-ROM 廉価版 【駿河屋】【Amazon


90年代後半の作品で、マニアックなセックスをテーマにしたアダルトADV。前年の『放課後恋愛クラブ』と対をなす作品で、純粋な恋愛物だった放課後恋愛クラブに対し、同じヒロイン達のハードでアブノーマルな体験を描いたことで話題になった。

(あらすじ) 舞台は前作のパラレルワールド、学生たちが出会いを求めるサークル「恋愛クラブ」。主人公の小太郎はヒロインの一人、雛子の弟で、一見大人しい少年である。前作の主人公の錬一とは友人だが、モテる錬一に反発があり、女の子に対しては屈折した劣情を秘めていた。小太郎は狙った相手の隙をうかがい、卑劣な方法で弱みに付け込み、変態行為を強要していく。

ゲームシステムは前作とほぼ同じで、12人のヒロインの中からターゲットを絞り、会話とお出かけで仲を進展させ、週末のデートの約束を取り付けていくスケジュール管理型ADVである。ただし、今回はそれぞれのヒロインに「恋クラルート」「マニアルート」があるため、分岐は計24本となる。

「恋クラルート」は普通の恋愛物で、前作と主人公は異なるがストーリーの類似点は多い。前作をインストールしていれば、Hシーンも表示される仕組みになっている。

一方の「マニアルート」では、主人公のストーカー気質が剥き出しになり、態度も豹変するのが大きな特徴である。極端な思い込みでヒロインに執着し、盗撮映像をネタに脅迫したり、嘘で騙したり、威圧的な態度でヒロインに迫り、変態プレイを強いていく。一部に変態プレイに協力的なヒロインもいるが、大抵は脅しでモノにするため、後味の悪い結末になることが多い。

アダルト描写はオナニーに始まり、アナル責め、アナルセックスが多く、縛り、浣腸、放尿、野外露出プレイ、SM、近親相姦、男複数との乱交なども含んでいる。主人公がヒロインの痴態を他人に見せたがるのも特徴的である。

関連商品に小説版OVA版がある。

個人的な印象としては、前作が大人しかっただけで、本来は可愛らしいビジュアルと過激さのギャップを持ち味とするメーカーなので、本領発揮といえるだろう。無論リスクも大きく、前作のハッピーエンドに思い入れのあるプレイヤーにしてみれば、ヒロイン達が不幸に突き落とされ、痴態を雑誌に投稿されるラストは耐え難かったに違いない。その容赦の無さが大きな反響を呼んだ作品だった。


LIBIDO OFFICIAL WEB SITE
http://www.libido.ne.jp/archives/?page=houkago


調査担当

『ランス4.2 -エンジェル組-』 概要

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©1995 ALICESOFT
ランス4.2 -エンジェル組- (アリスソフト)

・1995年12月08日 Windows3.1/ PC-9821/ FM-TOWNS兼用 CD-ROM版
・1997年05月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・2006年09月**日 配布フリー宣言

90年代中頃の作品で、スケベで横柄な冒険者の活躍を描くミニRPG。ランスシリーズの6作目。二部作の後編にあたり、前編の『ランス4.1 -お薬工場を救え!-』も同時期に発売されている。

前作の『ランス4.1』にて、工場の地下で召還ちゃんを倒し、依頼を果たしたランス一行だったが、事件の背後には「エンジェル組」と名乗る謎の組織の暗躍があった。敵の女幹部を捕らえ、拷問を口実にHな行為でいたぶり、エンジェル組のアジトを聞き出したランスは、追加の報酬を目指して再び探索を開始する。

ゲームシステムは前作と共通で、固定画面の2Dマップ上を歩き回り、立ち塞がる敵を倒し、障害となる仕掛けを解いていくミニRPGである。前作と異なる点として、エロ坊主の言裏、カード使いのキサラが仲間に加わり、最初から最後まで4人パーティとなった。

ストーリーは、鬼畜な主人公が組織のアジトに乗り込み、男は片っ端から殺していく一方、女幹部や非戦闘員の女の子、女の子モンスターは捕まえて、Hなお仕置きをしていく流れである。陵辱傾向が強く、一部にSMや浣腸、輪姦といったプレイを含んでいた。

シリーズは『鬼畜王ランス』(1996年)、『ランス5D』(2002年)、『ランスⅥ』(2004年)、『戦国ランス』(2006年)…と続いている。

個人的には、『4.1』と比べると謎解きは難解になり、イベント戦の敵は手ごわく、隠し要素も豊富で、ややゲーム性が増している印象である。シリーズの本筋からすると、話の規模が小さい寄り道的なストーリーなので、プレイしなくても歴史的な流れへの理解は支障が少ないだろう。


ランスワールドノート【公式】
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-24.html


調査担当

『ランス4.1 -お薬工場を救え!-』 概要

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©1995 ALICESOFT
ランス4.1 -お薬工場を救え!- (アリスソフト)

・1995年12月01日 Windows3.1/ PC-9821/ FM-TOWNS兼用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・2006年09月**日 配布フリー宣言

90年代中頃の作品で、鬼畜な冒険者を主人公にしたミニRPG。ランスシリーズの5作目で、二部作の前編にあたり、後編にあたる『ランス4.2 -エンジェル組-』が間もなく続いている。定価は4800円のミドルプライスだった。

前作『RanceⅣ -教団の遺産-』(1993年)の後、遊び呆けて金が無くなったランスは、一攫千金を狙って大きな仕事を引き受けた。大企業「ハピネス製薬」の依頼で、工場の地下にできた洞窟に入り、モンスターが発生する原因を探って破壊して欲しいというのだ。人工生命体あてな2号をお供に、ランスの鬼畜な冒険が再び始まる。

ゲームは単一ダンジョンを探索するRPGである。固定画面の2Dダンジョンをコマンド操作で歩き回り、オートマッピングで(あてな2号の)手書き風地図を完成させていく。途中、毒ガスやモンスターの妨害などで進めない箇所があるので、怪しい場所を探索したり、地上を行き来したりで重要アイテムや情報を入手し、1つずつ問題を解決していく謎解き部分が主なゲーム要素となっている。

シナリオは、我侭でスケベな冒険者の主人公が、大金を目指してダンジョンを攻略すると同時に、製薬会社の受付嬢や研究者、競争相手となる女冒険者に目をつけ、セックスする隙を窺っていく流れである。シリーズで初めて、真面目な奴隷シィルが相方を離れ、頭のゆるい人工生命体あてな2号がパートナーを務めている。また、準レギュラーとして女好きの僧侶「言裏」、カード使いの「キサラ」が初登場している。

立ち絵がない代わりに、目の粗いドット絵の姿が頻繁に登場するのが独特で、会話シーンやアクション、情景描写に使われている。ちなみにいかにも動きそうだが、全て静止画である。

他にも風変わりな点があり、一応はレベルアップありのRPGなのだが、敵は固定配置で、レベル上げの必要もなく、育成要素には比重がない。HPと体力のゲージが別々になっている点も奇妙である。攻撃を受けると両方削られ、HPが減ると怪我が重くなり、体力がなくなると気絶する。どちらかが0になれば戦闘不能である。

続編の『ランス4.2 -エンジェル組-』とストーリーが繋がっており、合わせて一本の作品といえる。シリーズは『鬼畜王ランス』(1996年)、『ランス5D』(2002年)、『ランスⅥ』(2004年)…と続いた。

個人的な印象としては、デフォルメや手書き風の演出が多用されており、過去作と比べて、ゆるくコミカルな雰囲気が目立ってきている。作風はボリューム的に小粒で、色々なアイデアが十分に煮詰めないまま詰め込まれている印象である。アリスソフトらしい、あけっぴろげで実験的な小作品といえるだろう。


ランスワールドノート【公式】
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-24.html


調査担当

『RanceⅣ -教団の遺産-』 概要

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©1993 ALICESOFT
RanceIV -教団の遺産- (ALICESOFT)

・1993年12月11日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年04月04日 Windows3.1用 CD-ROM版
・1997年04月04日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

鬼畜な英雄の活躍を描いたダンジョン探索RPGの4作目。アダルトゲーム初となるインストール環境必須の「ハードディスク専用ゲーム」としても名高い。

前作『RanceⅢ -リーザス陥落-』(1991年)で光の神の怒りを買った戦士ランスと奴隷シィルは、天空に浮かぶ大陸イラーピュに飛ばされてしまう。大陸にある唯一の街を拠点に、地上へ降りる方法を求めて古代遺跡の探索を進める二人。同じ頃、遺跡内では敵対的なヘルマン帝国の一団が、遺跡に秘められた闘神都市の力を求めて調査を始め、リーザス王国からはランス救出隊が派遣されようとしていた…。

ゲームシステムは、様々な仕掛けを凝らしたダンジョンの謎を解き、キーアイテムを入手することで物語が進展していくストーリー重視のRPGである。ダンジョン内は前作のスクロールありの2D表示から、再びⅡのような縮小マップでカーソルを移動させていく形式となり、小部屋に入った時だけ拡大2D表示という変わった仕様である。操作感は悪いものの、全体は把握しやすい。

戦闘は前作と同じ、2D俯瞰型でキャラ毎に移動を指示していく、シミュレーションRPG風の集団戦である。雑魚とエンカウントする度にこれをこなさなければならない。しかし、主人公ランスを含めて全自動への切り替えが可能で、自動時のコマンドを編集できるのも特徴的である。味方は最大5人の自由編成となった。

新奇な点として、ダンジョン内は時間経過があり、毎日午後8時になると宿へ強制帰還させられ、翌日は同ポイントから進行できる休憩システムが取られている。宿では体力が回復できる他、「魔法ビジョン」にて本編と無関係な告知やドラマを見るオマケ要素、女の子を選んで部屋に連れ込むアダルト要素を備えていた。

シナリオ面では、従来通りの傍若無人な主人公が、美女とのセックスを目当てに冒険を繰り広げるシュールなギャグストーリーである。同時に、聖魔教団や闘神都市の設定が登場し、世界を揺るがす重大な局面がシリアスに描かれ、教団の生き残り、ヘルマン、リーザス、ランス一行の思惑が交錯する壮大な叙事詩に発展していく。レギュラーメンバーでは人工生命体「あてな2号」や騎士娘「サーナキア」が初登場している。

アダルト要素はランスが街の住人やパーティメンバーにHなイタズラをするケース、助けた女の子にお礼してもらうケースなど様々である。他にオマケ要素として、戦闘中に女の子モンスターを弱らせて「襲う」ことで見られる陵辱CG、完成するとHなCGが回収できる鏡の破片などがあり、やり込み要素となっていた。

発売後ほどなく、設定資料やボツ原画、ミニゲーム、BGM集などを収録した『ランス4オプションディスク』が通販されている。続編はミニRPGの『ランス4.1/ランス4.2』(1995年)、番外編のSLG『鬼畜王ランス』(1996年)、再びミニRPGの『ランス5D』(2002年)が続き、大作RPGに戻ったのは10年以上経った後の『ランスⅥ』(2004年)からだった。

個人的な印象としては、まずビジュアルのクオリティが大きく向上したのに好感が持てる。システムで風変わりな所が多く、快適にプレイするには実験的すぎる気がするが、入り口が違う別のダンジョンが内部で繋がり、巨大な複合ダンジョンになっていく点は面白い。シナリオ性、オマケ要素も充実し、アダルトRPGの定番といった風格の大作RPGに成長している。


ランスワールドノート
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-25.html

調査担当

『ランス03 リーザス陥落』 概要

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©2015 ALICESOFT
ランス03 リーザス陥落 (アリスソフト)

・2015年08月28日 Windows用 DVD-ROM版
・2015年08月28日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

10年代中頃の作品で、鬼畜な英雄の冒険を描くファンタジー系のRPG。1991年の『RanceⅢ -リーザス陥落-』のフルリメイク作品であり、『ランス01 光をもとめて』(2013)、『ランス02 反逆の少女たち』(2009)の続編。

前作からしばらく経った頃、ランス01の舞台となったリーザス王国では大事件が起こっていた。城内に突如現れた隣国へルマンの大軍により、王都が占拠されてしまったのだ。リア王女直属の忍者かなみは、王女から重大な任務を託され、陥落寸前の城から命からがら脱出、リア王女の信頼の厚い冒険者ランスの元へ向かう。ところが当のランスは王家に伝わる聖剣、聖鎧を生活費のために売り払ってしまっていて…?

システムは『ランス01』の流れを汲む独特な形式のRPGである。移動先を選択するマップ画面は1991年のオリジナル版と同じだが、ダンジョン内はカードをめくっていくコース選択型、戦闘画面は移動のないコマンドバトルとなった。パーティメンバーの編成も自由になったが、メンバーそのものではなく、メンバーのスキルを選んでコマンドメニューを編成する点が特徴的で、ダンジョンや敵の特性に合わせて様々なスキルを組み合わせていく所が戦略要素である。

シナリオの流れはオリジナル版の通りで、わがままで女好きな冒険者の主人公が、仕事にかこつけて女の子に襲い掛かったり、強引に「お礼」をしてもらったりしている内に、国家間の戦争や魔人の陰謀が絡むシリアスな展開に巻き込まれていく。一方で簡素だったエピソードや人物が深く掘り下げられたり、前後の作品の登場人物がゲスト的に登場していたりと、細部では異なっている場面が多い。中世ファンタジー風の世界観が土台ながら、とぼけた設定が多く、作風はシュールでコミカルなのがシリーズを通しての特徴となっている。

20年以上の伝統を破り、シリーズで初めて登場人物に声があてられ、主人公以外はフルボイスとなった。

アダルトシーンは多めで、主人公が強引に迫る場合が多く、その巨根と底なしの精力で女の子達をヘロヘロにしていく。また、敵によって味方の女の子が陵辱されるシーンにも比重があり、オリジナル版よりもハードで凄惨な描写になっている印象である。他に女の子モンスターを捕獲した際に見られるCG、特殊なHシーンが見られるラレラレ石などがあり、非アダルトの「鏡の破片」や特殊スキルの収集と合わせてやり込み要素となっていた。

関連商品に『アリスサウンドアルバム vol.28 ランス01 & ランス03』があり、ダウンロード販売にも対応している。


『ランス03 リーザス陥落』 公式サイト
http://www.alicesoft.com/rance03/ 



調査担当

『ランス01 光をもとめて』 概要

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©2013 ALICESOFT
ランス01 光をもとめて (アリスソフト)

・2013年09月27日 Windows用 DVD-ROM版
・2013年09月27日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu

人気RPGシリーズ『ランス』の原点となった『Rance -光をもとめて-』(1989)のリメイク作品。アダルトゲームとしては例のない24年を経てのリバイバルが話題となった。

緑の服と大きな口がトレードマークの冒険者「ランス」は、新米ながら我がままで尊大、弱い者にも容赦なし、可愛い女の子をヤることで頭が一杯の鬼畜戦士である。所属ギルドから行方不明のお嬢様「ヒカリ」の捜索を依頼されたランスは、リーザス王国の城下町を舞台に情報を集めつつ、隙を見て女の子達を次々に犯していく。

システムの根幹であるコマンド選択式はオリジナル版と変わらず、日常は「口 → ヒカリの事を聞く」「攻 → 女の子を襲う」といった形で進行していく探索ADVである。一方戦闘パートは一新されていて、手持ちの武器や盾、アイテムをカジノ風のコインに見立て、相手の強さに合わせてBETしていく変わった形式である。パーティはランス1人だが、装備品ごとに冷却時間が必要なため、アイテム枠の編成やどの順に使用するかで戦略性が求められる。ダンジョンも変わっていて、マップの代わりに5枚のカードの中から1枚を引いていくコース選択式である。

シナリオの序盤は傍若無人な主人公が盗賊団を退治したり、女の子のお願いを叶えて強引に「お礼」をいただいたり、特殊なアイテムで隙をついたりといった展開が中心である。Hシーンは陵辱がメインだが、雰囲気は明るく、シュールな世界観を中心としたギャグタッチの作風である。新解釈で多くのエピソードが掘り下げられている他、主人公以外によるハードで陰惨な陵辱描写もパワーアップしており、クライマックスを盛り上げる演出となっている。

普通にプレイしていると大半のHシーンを見逃してしまうため、様々なコマンドを試す必要があり、やり込み要素となっていた。パッケージ版は定価5040円、ダウンロード版4800と低価格帯で、シナリオは短めである。また、シリーズの伝統でボイスは一切使われていない。

続編として、同じく過去作のリメイクとなる『ランス03 リーザス陥落』(2015)が続いている。また、OVA版も2014年からシリーズ化している。

個人的な印象としては、中ボス戦や女の子モンスターの捕獲に苦労するため、色々と工夫が必要になり、レベルアップの楽しみが大きく、小規模作品としては充実した内容に感じた。また、「かなみ」「リア王女」「美樹」「レベルアップ神」など、後のシリーズでレギュラーとなるメンバーの初登場シーンもファンには見逃せない。


ランス01 光をもとめて 公式サイト
http://www.alicesoft.com/rance01/

調査担当

『ザ・タワー・オブ・ドラゴン』 概要

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ザ・タワー・オブ・ドラゴン ザ・タワー・オブ・ドラゴン
©1988 DREAMSOFT
ザ・タワー・オブ・ドラゴン (ドリームソフト/ドット企画)

・1988年07月**日 PC-8801用 FD版

80年代後半の作品で、2D俯瞰型のダンジョン探索RPG。剣と魔法のファンタジーを扱ったものとしては、最古のアダルトRPGの一つである。

流れ者の剣士「ミース」は、旅の途中に立ち寄ったトロイ国で、さらわれた王女の噂を聞きつけ、王女の閉じ込められたドラゴンの塔に挑む。

システムは俯瞰型の2Dダンジョンで、主人公の動きに合わせて上下左右にスクロールするタイプのRPGである。パーティは主人公1人、ダンジョンは単一で階層式となっている。パラメータは経験値とレベル、HP、攻撃力、お金、という簡素な作りになっていて、武器や防具の概念はなく、回復手段はダンジョン内の薬屋で買える薬草一種類である。

マップは迷路のような入り組んだ構造となっており、手描きで紙にマッピングしていく点が攻略要素の一つである。階層は6階で、上階へいくほど敵が強くなっていく。それぞれの階層で「マジカルボード」と呼ばれる重要アイテムを見つけ、すべて集める事でドラゴンが倒せる流れとなっていた。

アダルト要素は少なく、登場する女の子はヒロインの王女を含め2人である。主人公が言葉を発するのはエンディングのみだが、一般的なヒーロー像からは遠く、自分本位で冷徹な性格、いわゆる“鬼畜”なのが目を引く。

最古のアダルトRPGといえば、それまでにも『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』(1984)や『ファイナルロリータ』(1985)など、主人公の強さにパラメータがあるアダルトゲームが存在しており、当時としてはRPGなのだが、後世の人間がイメージする主人公の育成がメインのゲームとは異なる。

この年、ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストⅢ』が空前の大ブームとなり、パソコンゲームでも『すてぃるそーど for adult』『カオスエンジェルス』『TWILIGHT ZONEⅡ ~なぎさの館~』など、アダルト要素を売りにしたダンジョン探索型のゲームが続々と登場している。後世のイメージと一致するアダルトRPGはこの頃からだろう。本作品はその中で最も早い時期に登場した物の一つと思われる。

調査担当

『Rance -光をもとめて-』 概要

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©1989 ALICESOFT
Rance -光をもとめて- (アリスソフト)

・1989年08月15日 PC-9801用 5インチFD版
・1989年**月**日 X68000/PC-88VA両用 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 3.5インチFD版
・1997年12月18日 Windows95用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

長寿を誇るファンタジー系RPG『ランス』シリーズの第一作。チャンピオンソフトが設立したブランド『アリスソフト』の最初期の作品の一つである。

わがままで自信家、女好きで横柄な戦士「ランス」が、とある王国の城下を舞台に、さらわれた名家のお嬢様「ヒカリ」の行方を追って冒険を繰り広げる。

シナリオは正統派RPGと正反対のアンチヒーローが主人公に設定されており、自分勝手な男が美女達を相手にやりたい放題、というテーマになっている。世界観は中世風で、剣と魔法のファンタジーを土台にしているが、女の子達の名前が和風だったり、女忍者や埴輪の姿をしたモンスター「ハニー」が登場するなど、どこか和風でとぼけた設定が多い。アダルト要素は陵辱プレイが中心だが、全体的にコミカルで暗さは感じさせない。

システムは体力、攻撃力などのパラメータや武器・防具の装備などを備え、簡単なRPG風の作りになっている。しかし攻略の大部分を占めるのは、様々な移動先を巡り、「見る」「聞く」「襲う」などのコマンドで謎を解いていくADV要素である。開発環境の制約から生まれた手動のレベルアップシステム『レベル屋』の設定などが独特である。

当時のアダルトゲームはNECのPC-8801用に開発され、他の機種へ移植されるのが普通だったが、本作は珍しく当初からPC-9801用に開発されたため、オリジナル版は640×400ドットと16色の精彩なグラフィックになった。

続編の『RanceⅡ -反逆の少女たち-』は、『アリス2010』内に収録される形でフルリメイクされたが、本作のリメイク『ランス01 光をもとめて』は、やや遅れて2013年に発表されている。さらに2014年からOVA化され、シリーズ化している。また、公式にて無料のダイジェスト版が公開されている。

個人的な印象としては、操作感が悪く、ゲーム性も粗さが目立ち、コマンドも移動先も多いため自力攻略は煩雑である。同時期の他社作品と比べても、大ヒットシリーズとなる片鱗は全く感じられない。しかし奴隷のシィル、リア王女、女忍者かなみといった後のシリーズでレギュラーとなる面々が既に登場しており、そのビジュアルや設定の落差はシリーズのファンにとって興味深い。


ランスワールドノート
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-28.html

調査担当

『RanceⅢ -リーザス陥落-』 概要

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©1991 ALICESOFT
RanceⅢ -リーザス陥落- (アリスソフト)

・1991年11月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年12月18日 Windows95用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代序盤の作品で、鬼畜な戦士と健気な奴隷のコンビが冒険を繰り広げるRPG。『Rance -光をもとめて-』(1989年)、『RanceⅡ -反逆の少女たち-』(1990年)に続くシリーズの三作目。

前作『RanceⅡ』からしばらく経ったある日、リア王女が治めるリーザス王国は、突如現れた隣国へルマンの大軍に占領されてしまう。その背後には魔人たちの協力が見え隠れしていた。彼らの狙いが城に封印された魔剣カオスであることに気付いたリア王女は、城が陥落する直前、直属の忍者かなみを使者として派遣する。王女が最後の望みを託したのは、女を犯ることで頭が一杯のいい加減な英雄、ランスだった…。

ゲームシステムは前作とも前々作とも異なる独特の形態である。マップ移動画面は選択型、ダンジョン画面は上下左右にスクロールする2D俯瞰型で、戦闘画面はまるでシミュレーションRPGのように各ユニットが移動しながら進行する。操作できるユニットはランスのみで、ランスも全自動にできるため、操作上の手間は軽減されているが、雑魚と遭遇する度にこの戦闘シーンをこなさなければならないため、通常のRPGより時間が掛かる仕様である。

装備品やレベルアップ要素はあるものの、レベル上げや戦略が必要な本格RPGといった感じではなく、パーティも最大7人編成だが編成の自由はない。ダンジョンに様々な仕掛けが施されており、キーとなるアイテムや人物を類推したり、プレイヤー自身が謎を解いて突破していく点に比重があり、シナリオ性も高いため、ADV寄りの作風といえるかもしれない。

シナリオの序盤はシリーズの流れを受け継ぎ、鬼畜な戦士ランスが女の子(とのセックス)を目当てにダンジョンに挑んでいくコミカルな展開である。一方、中盤からは国家間の戦争や謀略も絡み、ランスを中心に歴史が動くスケールの大きなストーリーに発展していく。それに伴って複数の王国や魔人、魔剣などの設定が登場しており、後々まで引き継がれる世界観の骨組みとなっている。

本作から弱らせた女の子モンスターを捕獲してHなCGを鑑賞するオマケ要素が登場しており、AV風のタイトルのCGが鑑賞できるラレラレ石、ショップ店員などに悪戯できる特殊アイテムの収集と合わせてやり込み要素となっていた。また、CGアーカイブが実装され、鑑賞済みのHCGが閲覧できるようになった。

翌年から本作のヒント集や音楽CDを収録した『オプションSET』が通信販売されていた。続編に『Rance Ⅳ -教団の遺産-』(1993年)があり、シリーズは長く続いた末に、本作も24年を経て『ランス03 リーザス陥落』としてフルリメイクされている。

個人的な印象としては、難易度が控えめでテンポの良い進行感が快い。なかなかの長編だが仕掛けはユニークでシナリオも面白く、同年の『ドラゴンナイトⅢ』(エルフ)といい勝負になっている。難点は戦闘システムの煩わしさ、戦略性の無さ、そしてビジュアルの野暮ったさか。


ランスワールドノート
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/03.html

調査担当

『RanceⅡ -反逆の少女たち-』 概要

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©1990 ALICESOFT
RanceⅡ -反逆の少女たち- (アリスソフト)

・1990年05月15日 PC-8801SR用 FD版
・****年**月**日 PC-8801VA用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版
・1997年12月18日 Windows用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言
・2009年12月18日 Windows用 DVD-ROM 『アリス2010』にてリメイク

90年代初頭の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台に鬼畜な戦士が活躍するダンジョン探索RPG。『Rance -光をもとめて-』(1989年)の続編。

前作から半年、自由都市地帯の都市カスタムが地中に陥没してしまう事件が起こった。都市長の話によると、高名な魔導師ラギシスの弟子である4人の女の子達が、ラギシスを裏切り、街を陥没させ、さらに封印で住人達が外に出れないようにしてしまったのだという。依頼を受けた戦士ランスは、奴隷の魔法使いシィルを従え、4人の女魔法使いを討伐するべく、仕掛けだらけのダンジョンに挑む。

後に人気シリーズとなった、自己中心的で女好きな主人公と、健気な女奴隷の冒険物語の二作目である。ADV傾向の強かった前作よりはRPGらしくなった。最大3人パーティで、シィルも準主役級としてストーリーの一端を担っている。

システムは風変わりで、単一のダンジョンに潜っていく古典的なRPGだが、2D型の見下ろしマップと3D視点、イベント画面が分割で同時に表示されるという妙な仕様となっていた。マップ上の通路や部屋がスゴロクのマスのように区切ってあり、赤い明滅で主人公達の現在位置を確認し、操作していく。

戦闘はランス以外オートで、各コマンドに気力の消費値が設定されており、それをやり繰りする点が戦略要素となっていた。気力は戦闘終了後に全快するため、回復は容易である。

シナリオはダンジョンの中で様々な足止めに合うものの、特殊なアイテムや悪知恵で突破し、4人の女の子魔法使いを1人1人倒していく流れである。アダルト要素は陵辱系で、数は非常に多い。

続編は『RanceⅢ -リーザス陥落-』(1991年)。後にストーリーの主要部分を抜粋した45分程度のダイジェスト版が無料公開された。さらに、『アリス2010』(2009年)にテキストやゲーム性は当時のまま、CGや音楽を全て作り直したリメイク版が収録されている。

後にレギュラー化した「魔想志津香」「マリア・カスタード」「悪魔フェリス」「レベルアップ神」などが初登場している。また、ハニーや女の子モンスター達など、ランスシリーズに限らず、多くのアリスソフト作品に共通するシュールな世界観や、設定の基礎が出来上がりつつあったことが確認できる。


ランスワールドノート
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-27.html


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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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