©1993 AGUMIX
クイーン・オブ・デュエリスト (AGUMIX)・1993年02月13日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
90年代序盤の作品で、美少女をテーマにした脱衣格闘アクション。当時珍しいPCオリジナルの格闘ゲームであり、多数の人気漫画家、イラストレーターがキャラクターデザイン・原画に参加していたことでも話題となった。
悪の組織EGBERD(エグバード)により、カリブ海の孤島で開かれる女性挌闘家だけの賭け挌闘大会「クイーン・オブ・デュエリスト」。プレイヤーは空手使いの「美由紀」、もしくはマーシャルアーツ使いの「エミリー」を操作し、世界の強豪達を倒していく。
システムは1対1の2ラウンド先取、多少の画面スクロールがある仕様で、操作も当時ブームとなっていたアーケードゲーム『ストリートファイターⅡ』(1991年)と似ているが、方向キーの下が「しゃがむ」の代わりに「防御」になっている点が独特である。
登場するキャラクターは全員女の子で、対戦前に着衣状態のCGが一枚、勝利すると服が破れて部分的に露出したCGが一枚、高難易度設定で勝つと、さらに露出の高いCGが一枚表示される脱衣要素を含んでいた。特定の難易度でゲームクリアすることにより、対戦モードやCG閲覧モードも開放されていく。ストーリーモードで使えるキャラクターは2人だが、対戦モードでは敵キャラ4人も使用可能となっている。
拡張キットとして『クイーン・オブ・デュエリスト パワーアップディスク』がある他、続編の『クイーン・オブ・デュエリスト外伝』が同年に発売され、『外伝α』『外伝α+』とアップグレードが続いた。
アクションに弱いといわれた当時のPCに果敢に挑んだ作品であり、『人形使い』(1992年)と共に脱衣格闘アクションという分野を切り開いた先駆者だったが、残念なことに必殺技が出づらい、当たり判定が不可解、といった粗さが目立つ。格ゲーの苦手な当調査員でも最高難易度をしゃがみ大キックだけでクリア出来てしまった。続編の外伝αでは進化を遂げ、格ゲーファンからもそれなりの評価を得るに至ったようだ。