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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

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『カスタムメイト2』 概要

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©1994 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
カスタムメイト2 (カクテル・ソフト)

・1994年10月21日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1995年08月25日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『カスタムメイト2&いつかどこかで。

90年代中頃の作品で、自分好みに設定した女性とのショートシナリオを楽しめるアダルトアドベンチャー。『カスタムメイト』シリーズの第二弾。

舞台は近未来。プレイヤーはHなバーチャル体験ができる大型の装置、『カスタムメイト2』が設置された店舗を訪れた男性客となり、好みの女性の特徴を入力して、与えられたシチュエーションでの恋の駆け引きやセックスを楽しんでいく。

構造は前作と同じく、好みの女の子を作成するキャラクターメイキングと、作成した女の子をコマンドで口説き落とす、ADV風の会話パートの組み合わせである。ただし、今回から女の子の制服や主人公の立場(職業)の設定項目があり、その設定によってバーテンや医師など、様々なドラマの主人公を演じることになるので、ナンパシミュレーション風だった前作に比べると、オムニバスのショートシナリオ集に近くなった。

設定項目は名前の他、制服、年齢、あなたの立場、性格、髪型、バスト、体型、血液型の8項目である。バリエーションは合計2376パターンにのぼるが、性格は顔CGと言葉遣いが違うのみで、ストーリーは共通しており、バスト、髪型、体型もCGの部分的な差に止まる。

シナリオは、大まかにいうと女子校生、看護婦、バニーガールの三種類があり、それぞれの年齢と主人公の立場によって展開が分かれるので、ストーリーの実質は11本分となる。女子生徒に誘惑される教育実習生、恋人の看護婦に浮気を疑われる男性医師、お気に入りのバニーガールを口説き落とす常連客などになりきり、場面に合ったセリフや行動をコマンドで選んでいく。

ゲームオーバーはあるものの、数回やればクリアできる程度で、前作と比べると難易度ははるかに易しい。

続編として『カスタムメイト3』(1995年)が続いている。

個人的には、シナリオの豊富さに驚かされたが、その分カスタム要素ではあまり自由がきかない。原画の一人に強烈な個性があるのも難点か。理想の女の子を作って遊ぶ作品というより、CGや言葉遣いが多少いじれる短編集、といった感じである。


『こうかん日記』 概要

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©1994 Fairy Dust
こうかん日記 (フェアリーダスト)

・1994年09月09日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年12月17日 Windows95用 CD-ROM 『こうかん日記DX』に収録

90年代中頃の作品で、少女達との甘い恋愛模様を描いたアダルトアドベンチャー。アニメ制作会社だったフェアリーダストの手がけたPCゲームの3作目。

季節は初夏、三人の女の子が偶然にも同じ男性に恋をした。学校はバラバラ、面識もない三人だったが、名前も分からない男性の正体を追う内に共通の友人を通して知り合い、意気投合して友情を育んでいく。彼女たちの交換日記は想いを綴る寄せ書き帳として、青春の思い出を刻み始めた…。

一方、当の男性である主人公(名前は任意)は平凡な大学生。突然3人の美少女から告白されて面食らうものの、それぞれと友達以上恋人未満として付き合うこととなり、彼女たちの切実な想いに応えていく。だが、彼を待ち受ける恋のきっかけは3つに止まらなかった。身近な女性と次々に関係をもった末に、果たして彼は誰を選ぶのか…。

システムは選択肢型のアドベンチャーである。展開はおおむね一本道で、一度のプレイですべてのヒロインの攻略も可能である。ヒロインとの対話やセックスの中で選択肢が出現し、間違うと最終日にそのヒロインの個別エンドが選択できない仕組みになっていた。移動先を選ぶマップ画面も登場するものの、どれを選んでも展開は変わらないので、おそらくフェイクである。

主人公は困っている人を見過ごせないタイプで、荒事にもわが身を省みない男気にあふれた面がある一方、泥酔状態につけこんで見知らぬ女性を犯すなど、スケベ方面にはだらしない。ヒロインたちは主人公の優しさに触れて恋焦がれ、一夜限りの約束でセックスにいたり、友人たちとの関係を守るため秘密にして別れる、というのがシナリオの基本パターンとなっていた。

ヒロインはメインの3人の学生、その友人たち、隣の女子大生、漫画家志望の女の子など11人で、Hシーンはほぼ1つずつである。Hシーンはマウスカーソルにより弱点を順序良く攻めることで進行するタイプで、全画面に近い大きな画像で描かれ、一部に首振りや縦揺れなどのアニメーションが施されていた。女の子の積極性、派手な乱れ方が特徴的である。

続編として『こうかん日記 第2章 ~聖夜をあなたと~』(1995)が続いている。

個人的な印象としては、女の子を口説き落とすというより、女の子から次々に口説き落とされるゲームで、セックス後の絡みもほとんどなく、甘くこそばゆい展開だけに浸れる作品である。形ばかりのコマンド操作が煩わしく、ゲーム性やドラマ性は散らかっているが、絵のタッチは流行を押さえており、アダルト要素の比重も高いので実用性は高かったことだろう。

『AmbivalenZ ~二律背反~』 概要

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©1994 ALICESOFT
AmbivalenZ ~二律背反~ (アリスソフト)

・1994年04月28日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1994年04月28日 X68000用 FD版
・1994年06月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1用? CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1/95用? CD-ROM版
・****年**月**日 Windows95/98用? CD-ROM版

90年代中頃の作品で、現代日本を舞台にしたダークファンタジー系のアダルトアドベンチャー。

数百年前、王国に仕える騎士だった主人公は、最愛の姫「シィア」を守りきれず、目の前で邪神の生贄として惨殺された上、自身はドラゴンの呪いを受けて不老の体になってしまう。それ以来、彼は邪神「ディアドラ」に復讐を果たすため、ドゥエンディと呼ばれる闇の怪物たちを狩り続けていた。そして現代の日本。今は「修羅」と名乗っている主人公は、相棒の剣の精霊「草薙」、占い師の老婆「笙姫」、怪しい神父の「有馬」らと協力し、街で起こる怪奇事件に関わっていく。その最中、シィアの生き写しの少女「花梨」に出会ったことから、凍てついてた修羅の内面は少しずつ変化をみせはじめた…。

システムはコマンド型のADVである。情報やアイテムを求めて街中を巡回する通常のADV、建物内(ダンジョン)のマップ上をカーソル移動で探索していくモード、敵とのコマンドバトルなど、複数の形式が組み合わされている。シナリオの流れや雰囲気はRPG風だが、主人公にパラメータはなく、敵の出現場所は固定である。

戦闘は「呪術」「斬る」「防御」などのコマンドの組み合わせで、順番を数回間違えるとゲームオーバーを迎えるため、慎重さが必要である。

ストーリーは妖艶な邪神ディアドラが、主人公を弄ぶために次々と刺客を繰り出し、主人公が周囲の協力を得てこれを撃破していくのが基本の展開である。男性型の敵(ドゥエンディ)は異形な姿をしていて、剣で斬ることで殺すことができるのに対し、女性型は人に近い姿をしていて、男性型よりも強く、男の精液でなければ殺せない。このため、女性型が各章のボス的な存在にあたり、主人公が犯すことで新たな章へ進む流れとなっていた。

作風は当時のアリスソフトには珍しく、重くシリアスな雰囲気で、主人公はハードボイルドな性格である。また、グロテスクな敵キャラ達やスプラッターな残酷描写も印象的である。

アダルト要素は味方の協力者との術式や、撃破した女性型の敵を殺す手段として登場する。こちらもコマンド進行となっていて、前戯などの手順をある程度踏まないとフィニッシュできない仕組みになっていた。

個人的な印象として、緊迫感のある展開と悲劇的なロマンスに比重を置いた作品で、ボリューム感もあり、そこそこ読ませる展開である。モンスター達のデザインの奇抜さ、CGの詳細さも光っていて、本作のもう一つの見所といえるかもしれない。難点はマップ上での操作が扱いづらい点で、ゲーム性は物足りず、アダルト要素も今ひとつである。

『ここは楽園荘』 概要

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©1994 FOSTER
ここは楽園荘 (FOSTER)

・1994年04月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年03月01日 Windows95用 CD-ROM版
・1997年11月20日 Windows95/PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、女の子だらけのマンションの甘い誘惑を描いたアダルトアドベンチャー。Forest内のブランド『FOSTER』のデビュー作である。

主人公『圭吾』は25歳のフリーター。叔父の経営する高級マンションの管理人として雇われた圭吾は、叔父の海外出張の間、6人の美女たちの暮らす『楽園荘』に住み込みで働くことになった。ところが着任早々から何故かモテモテの圭吾は、次から次に住人から誘惑され、おいしい目にあっていく。それもその筈、楽園荘には隠された秘密があった…。

システムはコマンド型で、一見すると移動先に自由があるタイプの探索ADVだが、実際はほとんど自由度のない一本道の展開である。分岐やゲームオーバーもないため、難易度もゲーム性も極めて低い。

シナリオはマンションの管理人となった主人公が、水商売のお姉さん、OL、学園生、従妹等と会話を交わしたり、Hな場面を目撃したり、マンション内の雑用をこなしていく中、誘われてセックスに応じていく。その一方で怪しい訪問客や不審火、脅迫状などのトラブルも相次ぎ、調べる内にマンションの謎が明かされていくミステリー風の展開となっていた。

アダルトシーンは住人一人あたり2~3つで、シナリオが短い割に比重は高めである。女性側から積極的に誘ってくるのが特徴で、主人公はコトが発覚して管理人をクビになることを恐れつつ、流されるままに相手をしていく。一部に緊縛、飲尿、浣腸などのアブノーマルな描写を含んでいた。

続編として『ここは楽園荘2』(1995)、『ここは楽園荘3』(1998)が続いた。

個人的な印象として、タイトル通りの居心地の良い作風で、面倒な操作も口説く手間もない代わり、シナリオのインパクトも薄い。ビジュアル面では肉体の筋肉質な陰影、存在感のある陰毛、局部の目の細かいモザイク、そして流行の濃いまつ毛が印象的である。

『VIPER-V10』 概要

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©1994 SOGNA
VIPER-V10 (ソニア)

・1994年03月11日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『VIPER V10 turboRS
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM版
・2002年09月27日 Windows95/98用 CD-ROM 『VIPER Classic
・2002年09月27日 Windows95/98用 CD-ROM 『VIPER COLLECTION BOX 』に収録
・2005年10月24日 ダウンロード販売開始 【Gyutto】【DLsite】【DMM】【DL.Getchu】【アキバイン

90年代中頃の作品で、アニメーションを積極的に取り入れたオムニバスのアダルトADV。『VIPER』シリーズの三作目。

シナリオは恥ずかしい写真をネタに脅迫された女子学生が、幼い子供たちにエッチなイタズラをされてしまう『チルドレンズ・プレイ』、腕のたつ女の子の道場破りにあった剣道部の主将が、再戦に備えて練習に励む『ノーザン・ライト』、敵の軍勢に捕まった女兵士達が、ロボット兵により陵辱される『リア・アンダー』の三本を収録している。

『ノーザン・ライト』のみゲーム性があり、数箇所ある選択肢で間違うと、即ゲームオーバーを迎える仕組みになっていた。日常風景は静止画とテキストを中心に話が進むが、アダルトシーンには滑らかでダイナミックなアニメーションが多数施されている。

最大の特徴はシリーズで初めてCGが全画面表示になったことで、640×400ドットの迫力のある映像が目玉となっている。

翌年に音声などを追加するデータ集『V10 RS』が発売された。また、『ノーザン・ライト』に登場する剣道少女「あすか」はV6の「カルラ」に並ぶ人気キャラクターとなり、後に『VIPER CTR ~あすか~ 』(1997)として続編が作られている。

個人的な印象としては、後世の人間としてもアニメーションのクオリティに驚かされる。低容量のフロッピーディスクの時代としては飛び抜けた表現力といえるだろう。難点は1話につき10分程度で鑑賞できてしまう短さ、それに伴うストーリーの薄っぺらさだが、実用性は高かったに違いない。

『禁断の血族』 概要

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©1993 C's WARE
禁断の血族 (C's WARE)

・1993年11月12日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1995年11月22日 PC-9801用 CD-ROM版
・1995年11月22日 Windows95用 CD-ROM版
・2005年10月24日 ダウンロード販売開始 【Gyutto】【DLsite】【DMM】【DL.Getchu

90年代序盤の作品で、美人揃いの邸宅に暮らすことになった主人公が、住人達の狂気と快楽に飲まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。シーズウェアのデビュー作であり、『禁断の血族』シリーズの一作目。

主人公「健也」は名門T大に通う大学生。両親を交通事故で亡くした後、大富豪の未亡人「麗子」の養子となった健也は、夫人と5人の娘たち、そしてメイドの「さより」が暮らす広大な屋敷に住むことになった。しかし、着いた日の翌朝から、メイドによる口での奉仕で起こされて面食らうことになる。異常はそれに止まらず、住人達は主従、姉妹でそれぞれ性的な関係をもっていた。誘惑に負けて全員と交わってしまい、自己嫌悪に陥っていた健也も、やがて淫靡でただれた生活に慣れていき…?

システムはコマンドと選択肢の混合型で、移動先に自由があるタイプのADVである。屋敷内の玄関ロビーを基点にして、自室や夫人の部屋、姉妹達の部屋を繰り返し巡り、住人達と会話やセックスをこなすことで物語が進展していく。選択肢はおおむね二択で、間違った方を選んでもループするだけなので、難易度は非常に易しい。

シナリオは常識人の大学生である主人公が、屋敷内の倒錯した世界に巻き込まれて葛藤し、やがて姉妹間の争いや事件に巻き込まれていく、シリアスでアダルト重視のストーリーである。分岐やマルチエンドはなく、一本道となっていた。

アダルト要素はそれぞれの女の子に2~3回程あり、全体のボリュームが控えめな割にかなり頻度が高い。一部にレズや緊縛、飲尿などのアブノーマルな描写が含まれる他、顔射のシーンが多いのが特徴的である。

同シリーズとして『GLO・RI・A ~禁断の血族~』(1996年)、『散櫻 ~禁断の血族~』(1999年)が続いている。

けなげで古風な「メイド」がメインヒロインをつとめているのが特筆すべき点で、本作品の知名度が高い理由の一つとなっている。メイドは90年代後半から「萌え」の対象となり、日本のサブカルチャーに深く根を下ろしたが、この作品の当時はイメージが固まっていなかった。例えば『狂った果実』(1991)では性の対象になっているものの、格好は普段着に簡素なエプロンで、現代的な家政婦といった描かれ方だった。『Intruder ~桜屋敷の探索~』(1989)では屋敷の使用人がメイド風の格好をしているが、呼び方は女中である。

本作品や『河原崎家の一族』(1993年12月)は、メイドブームに大きな役割を果たした『殻の中の小鳥』(1996年)に先駆けること3年、メイド萌えの起源の一つとみなされることが多いようだ。

『分裂守護神トゥインクル☆スターAct.1』 概要

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©1993 STUDIO TWINKLE
分裂守護神トゥインクル☆スターAct.1 (STUDIO TWINKLE)

・1993年07月29日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

90年代序盤の作品で、SF好きの少年が4人の変身ヒロイン達と共に悪と戦う、ギャグタッチのアダルトアドベンチャー。末尾に「Act.1」と表記される場合が多く、作中でも次号に続くことがアナウンスされているが、同社の解散によって続編が出ることはなかった。

舞台は現代の日本。SFに熱い情熱を傾ける高校生「討魔 ごう(名前変更可)」は、明るく能天気なウェイトレス「るみな」に出会い、自身の中に六芒星世界の守護魔導師「トーマ」の魂が転生したことを知らされる。るみなはトーマの守護神「スタールビー」の、4つに分かれた感情因子の1人だという。破死裏獣と名乗る怪人たちの凶行に巻き込まれた討魔は、感情因子の女の子とHをすることでトーマの力の一部を取り戻し、彼女達と協力して破死裏獣を撃破していく。

システムは選択肢タイプのADVだが、選択肢によって分岐やゲームオーバーがある訳ではなく、主人公が真面目にリアクションするかボケるか、という程度の違いで、移動先の自由もない一本道の展開である。

特徴的なのは戦闘の前哨戦として、怪人の呼び出した雑魚を掃討するガンシューティングのようなアクション要素がある点である。魔方陣の形のカーソルを敵に合わせ、自身の体力が尽きる前に殲滅すればシナリオが進行する。本格的なゲーム要素という訳ではなく、ミニゲームに近い。

シナリオは4話構成になっていて、それぞれ4人のヒロインの登場回になっている。学校、デパートの屋上、ディスコなどを舞台に、主人公と「喜」「怒」「哀」「楽」の感情を象徴する4人のヒロインとの出会いや、なりゆきでのセックス、アニメーションする変身シーン、怪人との対決などが描かれる。調子のいい性格の主人公と、一癖あるヒロイン達、シュールでおバカな怪人の賑やかな掛け合いが特徴的である。

アダルトシーンは各ヒロインに2つほどある他、一部の怪人にも存在する。物語前半では3種類のアイコンを使い、女体を丹念に愛撫しなければ先に進めないようになっていた。

少女向けのTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』が大ブレイクした年で、変身ヒロインのバトル物という新テーマはアダルトゲームにも影響を与え、そこそこ定着した。本作の個人的な印象としては、『CAL』などの流れを汲む作品で、ギャグストーリーとして十分面白く、ビジュアルもセックス描写も丁寧、凝った変身シーンやゲーム要素も好感がもてるものの、物語の半ばを過ぎた辺りから新キャラの扱いが雑になり、展開も急ぎ足になるのが気になる。良作ながらどこか物足りない仕上がりである。

『カスタムメイト』 概要

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©1993 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
カスタムメイト (カクテル・ソフト)

・1993年09月17日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1994年12月16日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『カスタムメイト&電話のベルが…

90年代序盤の作品で、自分好みにカスタマイズした女の子を口説き落とせるアダルトアドベンチャー。『カスタムメイト』シリーズの第1作目にあたる。

ある日、主人公(プレイヤー)は占い師から奇妙な箱をもらった。それは世にも稀な「女人に縁のない相」をもつ主人公にとって、とても役に立つものだという。主人公が部屋に帰って箱を開けてみると、下級悪魔「キュア」が現れ、主人公の願望を叶える理想の女の子を呼び出してくれることに…?

システムは、冒頭で女の子1人の設定を決めるキャラクターメイキングと、コマンドADV風の会話パートの組み合わせである。一対一の会話の中で、相手の心を掴んで服を脱がせ、キスや愛撫で気分を盛り上げ、本番行為に持ち込めばクリアとなる。

設定可能な項目は「年齢」「性格」「おしりのサイズ」「バストサイズ」「髪型」の5つで、それぞれ3種類あるので、作成可能な女の子は243パターンあることになるが、年齢と性格によって展開が共通しており、バストや髪型はCGの部分的な差にとどまるので、シナリオは実質9人分である。

攻略方法は、9人それぞれ全く違っていて、基本は相手の緊張をほぐし、褒めたり愛をささやいて喜ばせ、愛撫でその気にさせていく流れだが、怒って高圧的に迫らなければ脱がない場合もあり、挑発しなければならない場合もあり、拝み倒して脱いでもらうケースもあったりと、数多くのコマンドの中から、それぞれの個性に合わせた突破口を探し出す点がゲーム要素となっていた。ちなみに相手からの質問の受け答えで間違ったり、嫌がる行為を続けるとゲームオーバーで、難易度はヒロインによっては非常に高い。

続編として『カスタムメイト2』(1994年)、『カスタムメイト3』(1995年)が続いている。

過去の例でいえば『Tokyoナンパストリート』(1985年)にも副次的に攻略対象のメイキングはあったが、アダルトゲームで本格的な女の子のカスタマイズが始まるのは本作品からだろう。同ジャンルは数は少ないものの命脈を保ち、2000年代に入ってからは『人工少女』(2004年)や『カスタムメイド3D』(2011年)といった、3DCGゲームの定番として人気を博している。

『きゃんきゃんバニーエクストラ』 概要

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©1993 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
きゃんきゃんバニーエクストラ (カクテルソフト)

・1993年06月25日 PC9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年09月27日 PC-FX用 『キャンキャンバニーエクストラDX』(18禁)
・1997年10月02日 セガサターン版(18歳以上推奨)
・1997年11月28日 PC-FX用 『Piaキャロットへようこそ&きゃんきゃんバニーエクストラDX』 初回版
・1998年01月21日 PC-FX用 『Piaキャロットへようこそ&きゃんきゃんバニーエクストラDX』 通常版

90年代序盤の作品で、モテない男子大生が天女の力を借り、女の子を次々に口説き落としていくナンパ系のアダルトアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』シリーズの5作目。

前作『プルミエール』で七福神から女縁を授かり、女の子達との恋の思い出を作った主人公(名前は任意)だったが、結局すべて実らず、不憫に思った七福神によって記憶を消去され、相変わらず寂しい大学生活に悶々としていた。再会した七福神からそれを知った主人公が嘆くと、お詫びとして再び女縁を取り持ってくれるという。今度の術は星のかけらが7人の女の子を導き、主人公と惹かれ合うというもの。喜んだ主人公は、早速街に繰り出してそれらしい女の子に声をかけていく。

システムはコマンド選択と選択肢、セックスシーンでのアイコンによる女体の探索など、多種類のコマンドを組み合わせたADVである。移動先に自由があるタイプで、街中にある予備校、商店街、デパート、住宅地、図書館、病院などを巡り、見かけた女の子をお茶に誘いだせれば一本道の個別ルートが始まる。

会話の中で相手の心を掴む選択肢を見抜き、クイズやコマンドバトルなどのミニゲーム要素を突破できれば、主人公が押し倒す形でHシーンとなるが、ここにもゲーム要素があるのが特徴で、女の子によっては嫌がる部位をしつこく攻めるとゲームオーバーになったり、ガードが固くて足止めを食ったりするので、相手の心を解きほぐすパーツを慎重に探っていく必要があった。ただし、ゲームオーバーになっても即座に時間が巻き戻るので、全体的に難易度は低い。

シナリオは軽薄でスケベな主人公が、TVの新人レポーター、家庭環境に悩む女子学生、漫画家志望の女の子、看護婦、キャリアウーマン等に出会い、それぞれの夢を応援したり、悩みを解決したり、ピンチを救うことで好意をもたれ、隙を見てセックスに持ち込む流れである。攻略順は多少前後できるが、展開はおおむね一本道となっている。セックス済みの女の子は恋人になる訳ではなく、友人化して出番がほぼなくなるが、物語のラストで選択する事で個別のエンディングを迎えられるようになっていた。前作からのナビゲート役「スワティ」もヒロインの中に含まれ、大人気キャラとなった。

続編として『きゃんきゃんバニーリミテッド 5 1/2 』 『きゃんきゃんバニープルミエール2』が続いた。また、家庭用ゲーム機にも18禁のまま進出し、OVA版やドラマCD、フィギュアも作られるなど、『同級生』と共にアダルトゲームのマルチメディア展開の先駆け的な存在だった。

ビジュアルのレベルは高く、ボリューム感もある当時の一流作品である。個人的な所感となるが、シリーズの過去作と比べても凝ったストーリーになっていて、ナンパ物というジャンルではかなり話に奥行きがある作品だろう。難点は必要なコマンド数が多いため、やや操作が煩わしい辺りか。主人公のおどけた口調も好みが分かれそうだ。

『VIPER-V8』 概要

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©1993 SOGNA
VIPER-V8 (ソニア)

・1993年09月10日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD 『VIPER V8 turbo
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『VIPER V8 turbo RS
・1996年07月12日 Windows95用 CD-ROM版
・2002年09月27日 Windows95/98用 CD-ROM 『VIPER Classic
・2002年09月27日 Windows95/98用 CD-ROM 『VIPER COLLECTION BOX 』に収録
・2006年06月16日 ダウンロード販売開始 【DL.Getchu】【DMM】【Gyutto】【DLsite】【アキバイン

90年代序盤の作品で、アダルトシーンにアニメーションを数多く取り入れたアドベンチャー『VIPER』シリーズの第二弾。

ストーリーはオムニバス形式で、勇者風の主人公が魔物に拉致された女冒険者を救いに行く『DAMONS NIGHT』、キャンプに訪れていた4人の女の子が、アイスホッケーのマスクをした男達に次々襲われる『18日の禁曜日』、宇宙戦争の最中、異星人の捕虜になった女パイロットが愛の営みをレクチャーする『ALIEN WAR』の三本を収録している。

システムは一応、選択肢やコマンドを備えたADVの形式を取っており、バッドエンドを迎えることもあるが、数回やればクリア出来る程度で、ゲーム性はほとんどない。目玉となるのは派手に動くセックスシーンの多さで、各話に5~10カット用意されており、当時としては他に例のない質と量を誇った。

仕様の違いによってタイトルが微妙に異なり、X68000版は追加シーンありの『V8 turbo』、FM-TOWNS版は音声付の『V8 turbo RS』で、PC-9801版に音声などを追加する拡張キットは『V8 RS』、フルリメイク作品は『-V8- R』となっている。また、続編やOVA版など派生作品も数多く存在する。

ゲーム性を大胆に省いた分、アダルトアニメに近いものになってしまった一方で、ビデオにないメリットして、会話を進めない限りアニメーションがリピート再生されるという実用面、序盤の導入部分は静止画とテキストで済ませられるという制作側の利点が考えられる。難点としては、当時のユーザーに要求されたPCのスペックが高めだったようだ。

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