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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『VIPER -GTS-』 概要

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©1994 SOGNA
VIPER -GTS- (ソニア)

・1994年11月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1996年10月25日 Windows95用 CD-ROM版
・2002年09月27日 Windows用 CD-ROM 『VIPER COLLECTION BOX』に収録
・2002年10月28日 Windows用 CD-ROM 『LIMITED EDITION』(リマスター版)
・2006年05月23日 ダウンロード販売開始 【Gyutto】【DLsite】【DMM】【DL.Getchu
・2006年05月24日 ダウンロード販売開始(LIMITED EDITION) 【Gyutto】【DLsite】【DL.Getchu

90年代中頃の作品で、セックス好きの女悪魔に魅了された男を主人公にしたアダルトアドベンチャー。アニメーションを多数取り入れた『VIPER』シリーズの4作目、非オムニバスのTシリーズの1作目にあたる。

VIPER-V6』の『悪魔が来たりて…』で妖艶な悪魔カレラとのセックスを楽しんだ人間の男、小川君。彼はその時の快感が忘れられず、魂を捧げる覚悟で再び悪魔を召還する儀式に臨んだ。ところが、現れたのはカレラと別の悪魔で…?

システムは選択肢型のADVである。オムニバスだったそれまでのシリーズと異なり、収録されているストーリーは単話となった。2択の選択肢が所々に設置されていて、どちらを選ぶかによってセックスの内容が異なったり、バッドエンドを迎えたりする仕様である。一応マルチエンドだが、構造はシンプルでゲーム性は低い。

シナリオは『悪魔が来たりて…』の続編で、セックス好きの悪魔カレラと、それをライバル視する悪魔メルセデス、人間の主人公によるアダルト重視のショートストーリーである。底なしにタフなカレラに対して、主人公が老人のように衰弱しながらもセックスに応じていく、コミカルで明るいタッチの作風となっていた。

VIPER-V10』のような全画面表示はなくなったが、アニメーションは非常に多く、特にセックスシーンでは大半のカットに大きな動きが施されており、本作の目玉となっていた。

PC-9801版に音声を追加する拡張キット『VIPER GTS RS』やドラマCDが翌年にかけて続いている。本編もパッケージ新装版やリマスター版などで何度も再販されたようだ。また、V6の内容と合体する形で『VIPER -GTS-』(2002)としてOVA化されている。

普通のアダルトADVと比べるとシナリオは極端に短く、ゲーム性もストーリー性も低いが、これはアニメーションアダルトゲームというジャンルに共通する欠点だった。アニメーションの質と量でいえば当時の最高峰といえるだろう。気になるのは発売日延期の常態化で、後にこのジャンル全体の病となるが、当時から目立ち始めていたようだ。スタッフのコメントからは、外注のアニメーターの都合を確保するのに苦心している様子が覗える。


調査担当

『愛姉妹 ~二人の果実~』 概要

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©1994 Silky's
愛姉妹 ~二人の果実~ (シルキーズ)

・1994年09月30日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版
・****年**月**日 DOS/V用 3.5インチFD版
・1995年11月17日 Window3.1用 CD-ROM版 (CGリニューアル)
・2000年05月26日 Window用 CD-ROM版
・2007年06月01日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃の作品で、卑劣な主人公が美人姉妹を陥れていくアダルトアドベンチャー。

主人公「丈人」は悪名高い不動産会社「野川産業」の社長の一人息子。ある日、事務所に小遣いをたかりにきていた丈人は、父親の車と接触事故を起こした女性ドライバーとの示談を任された。彼女を篭絡できれば仕事を手伝わせてやる、という条件に勇んだ丈人は、当の人妻「幸絵」を騙して借用書を作り、脅迫して体を開かせることに成功する。丈人の謀略はそれで終わらず、幸絵の二人の娘、同じ学園に通う美人姉妹に狙いを定めて…?

操作はコマンドと選択肢の混合型である。基本的に移動先に自由があるタイプで、教室や体育準備室、美術準備室、屋上などを巡り、姉妹のどちらかを見つけ、「話す」「見る」といったコマンドでシナリオを進展させていく。しかし行き先の数は少なく、コマンドも簡素で探索には比重がない。

システムはむしろ同社の『河原崎家の一族』のような選択肢分岐型に近く、その日は姉妹のどちらをターゲットにするか、優しく接するか否か、といった選択肢により複雑に分岐し、その経路により11種類のエンディングを迎える仕組みとなっていた。

シナリオは悪党風の主人公が、父親が帰るまでの5日間を期限に、父親の秘書の由美と協力し、脅迫とセックステクニックで姉妹を手なずけ、従順になるまで調教していく流れである。エンディングは主人公が失敗して鉄格子の中に入るパターン、完全に堕ちたヒロイン達に客を取らせるパターン、ヒロイン達に気に入られて家族として受け入れられるパターンなど様々である。

アダルトシーンは全部で27つもあり、シナリオが短い割にかなり比重が高い。2、3度のプレイで全部見るのは不可能で、セーブ、ロードを繰り返してのやりこみ要素となっていた。セックス描写は主人公による煽り、罵り、鬼畜ゼリフが特徴的だが、ヒロイン達の物理的な抵抗はなく、順応も早い。一部に薬物の使用、緊縛、(男1人女複数での)3P、4Pの表現を含んでいた。

Windowsに移植された際はCGが一新され、ブランドも母体のエルフに変更された。派生作品にOVA版実写AV版、DVD-PG版などがある。続編として『愛姉妹・蕾 …汚してください』(2004)、『愛姉妹 〜どっちにするの!!〜』(2006)、『愛姉妹IV 悔しくて気持ち良かったなんて言えない』(2014)が続き、初代から20年を数える長寿シリーズとなった。

個人的な印象として、主人公が知的で陰険な性格なのが特に目を引く部分である。女性を手篭めにする主人公像はアダルトゲームの黎明期から存在したが、80年代は陵辱系でも知性に乏しく、陽気で行き当たりばったりな性格が普通で、作風もコミカルなのものが多かった。罪のない女性達を巧妙な罠にはめ、弄んでいくタイプのシリアスな作風はこの頃から現れ始め、00年代序盤にかけて流行していく。


調査担当

『野々村病院の人々』 概要

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©1994 Silky's
野々村病院の人々 (シルキーズ)

・1994年06月30日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1用 CD-ROM版
・1996年04月26日 セガサターン版 (X指定18歳以上)
・1996年09月01日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2008年05月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃の作品で、破天荒な探偵が病院内で起こった殺人事件の謎に迫る、ミステリー物のアダルトアドベンチャー。

主人公「海原 琢麻呂」は自称天才の私立探偵。たびたび珍事件を引き起こし、週刊誌を賑わせる有名人である。バイク事故で足を骨折した海原は、たまたま入院した野々村病院で、妖艶な院長夫人から事件の捜査を依頼される。一週間前に起こった院長「野々村 作治」の死亡が、自殺ではなく他殺だったことを証明して欲しいというのだ。興味を引かれた海原は、知人の雑誌記者の力を借りつつ、院内の人々の隠す秘密に迫っていく…。

ゲームシステムは『河原崎家の一族』 (1993)の流れを汲んだ選択肢型である。複雑に分岐と合流を繰り返すのが特徴で、例えば「屋上を調べる」「看護婦から事情を聞く」といった移動先の選択、「院長が注射したのはシアン化合物だ」「濃硫酸だ」といったクイズ形式の推理、「(ヒロインの)身体をいただいてしまう」「そんな事をしている場合ではない」といった行動の分岐など、数多くの選択肢が出現し、辿った経路により10種類以上のエンディングを迎える。

エンディングのほとんどはバッドエンドで、中にはヒロインが陵辱されるシーンや、主人公が妖婦に犯されながら死んでいくパターンなど、特殊なアダルト描写を含む場合があった。バッドエンド後には登場人物の一人が登場し、舞台裏のヒントコーナーとして、バッドエンドを迎えた理由をほのめかしてくれる仕組みになっていた。このため、分岐は膨大で複雑だが、難易度は控えめである。

シナリオは主人公が看護婦や入院患者、院長夫人に探りを入れ、病院内施設の探索の中で手がかりを見つけていく流れである。プロローグやタイトルイメージは『河原崎家の一族』と同じくおどろおどろしいが、とぼけた言動を繰り返す主人公のおかげで日常風景はコミカルである。ヒロインは看護婦達とライバルの探偵の計3人で、ラスト付近でそれぞれとのグッドエンドに分岐する仕様となっていた。

アダルト要素は1ヒロインに1箇所ずつ和姦シーンがある他は、上記の陵辱シーン、過去の回想などが少し描かれるのみで、比重は控えめである。

派生商品にアダルトOVA版実写AV版、DVD-PG版、小説版などがある。家庭用ゲーム機では性描写が薄められたものの、X指定(成人向)として発売された。また、『エルフオールスターズ脱衣雀 2』(2001)に本作のヒロイン達が登場している。

個人的な印象として、ストーリー自体は非常に短いが、数多くの分岐のおかげで毎回違った展開を楽しめる仕組みで、難易度も推理要素も適度にあって楽しい。Ctrlキーの長押しで選択肢までスキップできる操作性も親切である。また、バッドエンド後のヒントコーナーは画期的で、後世でも難易度の高いADVでは見かける仕様である。自信は無いがひょっとしたら元祖かもしれない。

調査担当

『ドラゴンナイト4』 概要

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©1994 ELF
ドラゴンナイト4 (エルフ)

・1994年02月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年12月27日 スーパーファミコン版 (全年齢)
・1997年02月07日 PlayStation版 (全年齢)
・1997年03月28日 PC-FX版
・2007年06月29日 Windows用 DVD-ROM版
・2017年06月16日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたシミュレーションRPG。『ドラゴンナイト』シリーズの4作目。

主人公「カケル」は前作で世界を救った英雄「ヤマト・タケル」の息子で、スケベで腕白な少年である。ある日、父の代理として冒険の旅に出されたカケルは、黒い霧が人々を襲い、石に変えてしまう異変を相棒のセイルと共に目撃する。西からは黒い霧、東からはドラゴンナイトを名乗る男「ルシフォン」の悪の軍勢が迫る中、カケルは謎の剣士「エト」の采配で寄せ集め部隊の一隊長となり、ルシフォン軍に占拠された街を解放していく。

システムはシリーズの過去作品と全く異なり、戦術級のシミュレーションRPGと、見下ろし型の2Dマップで街中を散策するRPG風のADVパートの組み合わせである。

SLGパートはターン制で、マップは小さめである。レベルアップやステータスアップアイテムはあるが、クラスチェンジや装備品はなく、育成はシンプルである。狭くなっている地形や、魔法・弓兵ユニットの長射程、騎馬ユニットの機動性などを駆使して、制限ターン以内に敵の全滅を目指していく。死んだユニットは生き返らず、主要キャラが死ぬと即ゲームオーバー、制限ターンは短いので難易度は高めである。

ADV要素の街中パートは物語の進展、新たな仲間の獲得、アダルトシーン、セーブポイント、パワーアップアイテムの獲得など、様々な役割を受け持っている。獲得した仲間によってその後の演出が異なり、特に女の子が隊長のユニットを選んだ場合はアダルトシーンが増える点が特徴的である。

シナリオは好奇心旺盛、陽気でヤンチャな主人公カケルが、旅の中でHな体験をしたり、幼馴染と喧嘩したり、失恋して次第に成長していくストーリーである。冒険は複数の大陸にまたがり、個性的な人々との出会いや、孤島への漂着、ドラゴンとの邂逅などを経て壮大なスケールで展開していく。顔を隠したモテモテの剣士、エトの存在が物語のキーになっていて、ヒロインの半分はエトが口説き落としてしまい、主人公は影からそれを目撃するという珍しい演出になっている。

アダルト要素は敵が捕虜を陵辱しているパターン、主人公を付けまわす悪ガキ「ライナス」が味方にイタズラしているパターン、主人公が女の子から誘われるパターン、味方同士のセックスを目撃するパターンなど様々である。カケルの場合は『同級生』と同じくアイコンクリック方式で、カーソル操作で女体の弱点を順序良く責めていくことで進展する。

続編はないが、全年齢化して家庭用ゲーム機に移植された他、アダルトOVA版、コミック版、小説版など派生作品が幅広く展開している。

個人的な印象として、SLGとしてテンポや操作性が良く、やり込み性もそれなりに充実しており、何より同時期の他社作品と比べてボリューム感が桁違いである。かなりの長編だが、CGはハイクオリティーで豊富、ストーリーも凝っていて飽きさせない。黄金期を迎えたエルフが王者の貫禄をみせつけた作品だった。

調査担当

『河原崎家の一族』 概要

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©1993 SILKY'S
河原崎家の一族 (シルキーズ)

・1993年12月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年12月25日 DOS/V用 FD版
・1995年12月18日 Windows3.1/MacOS用 CD-ROM版
・1997年10月01日 Windows95用 CD-ROM 256色版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2007年04月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、平凡な主人公が豪邸に暮らす人々の狂気に巻き込まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。

大学生の「六郎」は、高額な報酬につられ、夏休みの一ヶ月間を大富豪「河原崎家」の使用人として過ごすことになった。屋敷に住むのは人使いの荒い夫人、高慢な長女、明るく奔放な次女、極端に無口な長男、狡猾そうな運転手、二人の美しいメイド、そして姿を見せない屋敷の主人…。彼らの奇妙な行動に振り回され、垣間見える狂態に好奇心をくすぐられる内、六郎は河原崎家に隠された秘密に共犯として巻き込まれていく。

システムは選択肢のみのADVである。複雑に分岐・合流を繰り返すマルチシナリオが特徴的で、例えば「免許を持っている」「持っていない」という選択肢により長女を迎えに行くか、長男の部屋を掃除するか、といった展開に分岐し、それぞれ別のアダルトCGを鑑賞した後、夜には合流する。

辿った経路により、4日目に20種類近い結末を迎えるマルチエンドとなっていた。そのほとんどはバッドエンドで、ハッピーエンドを迎える僅かな経路や、未回収のシーンを見つけ出す点がゲーム要素である。一周あたりのボリューム感は少ないが、分岐が非常に複雑なため奥行きがあり、難易度は高い。

シナリオは終始シリアスな雰囲気で、主人公は常識人ながら暗め、選択肢によっては陰湿でサディスティックな性格にもなるのが特徴的である。前半は屋敷の使用人としてこき使われる中、奇妙な仕事をさせられたり、屋敷内で繰り広げられる痴態を目撃したり、ルートによっては住人から誘われてセックスをこなしていく。後半は住人達の罠にはまった主人公が、ピンチをくぐり抜けて意中のヒロインと逃亡するまでのサイコホラー風の展開である。

アダルト要素は多めで、同じシチュエーションでも複数のパターンとCGがある凝った作りになっている。強姦、剃毛、緊縛、放尿、三角木馬などアブノーマルな描写が多いが、ハッピーエンドのルートでは幸せなセックスシーンも用意されていた。

続編として『河原崎家の一族2』(2003年)が続いた他、派生商品にアダルトOVA実写アダルトビデオ、DVD-PG版、小説版、サントラ、原画+攻略本などがある。

操作がコマンド無し、選択肢のみでマルチシナリオを備えたアダルトゲームは『シンデレラペルデュー』(1986年)の頃からあり、特に全流通のゲームでは伝統的だったが、80年代は一般的にならなかった。この作品や『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(1993年)の辺りから広く流行し始め、次第に主流になっていったようだ。一般ゲームだが、『弟切草』(1992年)のようなサウンドノベルのヒットも大きかったかもしれない。

調査担当

『きゃんきゃんバニーエクストラ』 概要

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©1993 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
きゃんきゃんバニーエクストラ (カクテルソフト)

・1993年06月25日 PC9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年09月27日 PC-FX用 『キャンキャンバニーエクストラDX』(18禁)
・1997年10月02日 セガサターン版(18歳以上推奨)
・1997年11月28日 PC-FX用 『Piaキャロット &きゃんきゃんバニーエクストラ』 初回版
・1998年01月21日 PC-FX用 『Piaキャロット &きゃんきゃんバニーエクストラ』 通常版

90年代序盤の作品で、モテない男子大生が天女の力を借り、女の子を次々に口説き落としていくナンパ系のアダルトアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』シリーズの5作目。

前作『プルミエール』で七福神から女縁を授かり、女の子達との恋の思い出を作った主人公(名前は任意)だったが、結局すべて実らず、不憫に思った七福神によって記憶を消去され、相変わらず寂しい大学生活に悶々としていた。再会した七福神からそれを知らされ、主人公が嘆くと、お詫びとして再び女縁を取り持ってくれるという。今度の術は、星のかけらが7人の女の子を導き、主人公と惹かれ合うというもの。喜んだ主人公は、早速街に繰り出して、それらしい女の子に声をかけていく。

ゲームシステムは、コマンド選択と選択肢、セックスシーンでのアイコンによる女体の探索など、多種類のコマンドを組み合わせたADVである。移動先に自由があるタイプで、街中にある予備校、商店街、デパート、住宅地、図書館、病院などを巡り、見かけた女の子をお茶に誘いだせれば、一本道の個別ルートが始まる。

会話の中で相手の心を掴む選択肢を見抜き、クイズやコマンドバトルなどのミニゲーム要素を突破できれば、主人公が押し倒す形でHシーンとなる。しかし、そこからもゲーム要素があるのが特徴で、嫌がる部位をしつこく攻めてゲームオーバーになったり、ガードが固くて足止めを食ったりするので、相手の心を解きほぐすパーツを慎重に探っていく必要があった。もっとも、ゲームオーバーになっても即座に時間が巻き戻るので、全体的に難易度は低い。

シナリオは、軽薄でスケベな主人公が、TVの新人レポーター、家庭環境に悩む女子学生、漫画家志望の女の子、看護婦、キャリアウーマン等に出会い、それぞれの夢を応援したり、悩みを解決したり、ピンチを救うことで好意をもたれ、隙を見てセックスに持ち込む流れである。攻略順は多少前後できるが、展開はおおむね一本道となっている。セックス済みの女の子は恋人になる訳ではなく、友人化して出番がなくなるものの、物語のラストで選択する事で、個別のエンディングを迎えられるようになっていた。前作からのナビゲート役「スワティ」もヒロインの中に含まれ、大人気キャラとなった。

シリーズは『リミテッド 5 1/2 』 『プルミエール2』等が続いた。また、家庭用ゲーム機にも成人向けのまま進出し、OVA版やドラマCD、フィギュアも作られ、イベントにも積極的に参加するなど、『同級生』と共にアダルトゲームのマルチメディア展開の先駆け的な存在だった。

ビジュアルのレベルは高く、ボリューム感もある当時の一流作品である。個人的な印象となるが、シリーズの過去作と比べても凝ったストーリーになっていて、ナンパ物というジャンルではかなり話に奥行きがある作品だろう。難点は必要なコマンド数が多いため、やや操作が煩わしい辺りか。主人公のおどけた口調も好みが分かれそうだ。

調査担当

『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』 概要

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©1993 GIGA
V.G. -ヴァリアブル・ジオ- (戯画)

・1993年07月09日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

90年代序盤の作品で、外食チェーン店のウェイトレスによる格闘大会をテーマにした脱衣格闘アクション。TGL傘下のブランド『戯画』のデビュー作である。

不況に苦しんでいた日本の外食産業に突如、多国籍企業「謝華グループ」から挑戦状が届いた。各外食チェーンから代表を出して闘わせ、最強のウェイトレスを決定しようというのだ。優勝したチェーン店に与えられるのは、必ず莫大な収益を生むという伝説の一等地。さらに個人には10億円の優勝賞金が支払われるという。これに参加しないチェーン店は1つもなかったが、大会は謝華グループの総帥「レイミ・謝華」が3年連続で制したまま4年目を迎える。人はいつしかこの大会を「VG(ヴァリアブル・ジオ)」と呼ぶようになっていた…。

操作やルールは当時の一般的な格闘アクションとほぼ同じだが、攻撃ボタンはパンチとキックの2つだけという簡素な仕様になっている。プレイヤーは6人の女の子の中から操作するキャラを選び、2ラウンド先取で他の5人に勝ち抜けば、個別のエンディングを鑑賞できる。ウェイトレスという設定は衣装や背景に反映されているが、戦闘スタイルは空手、忍術、レスリング、テコンドーなど普通の格闘技である。

対戦相手から1ラウンドを取ると胸などの軽い露出CGが全画面で表示され、2ラウンド先取で倒すと喘ぎや愛液の描写を含んだ脱衣CGが1枚表示されるという、先行した『人形使い』や『クイーン・オブ・デュエリスト』に比べると過激なエロスが特徴的である。また、透過するメッセージウィンドウは時代を先取りしていた。

18禁格闘アクションの流れを受け継いだ続編として『V.G.II -姫神舞闘譚-』(1994年)、『V.G.CUSTOM』(1999年)、『V.G.MAX』(1999年)などがある一方、シリーズで最も好評を得たのは家庭用ゲーム機向けに独自の進化を遂げた『ADVANCED V.G.2』(1998年)だった。00年代に入るとアダルトADVに路線変更し、『V.G.Adventure』(2000年)、『V.G.Re-birth』(2001年)、『V.G.NEO』(2003年)などが続いている。関連商品はOVAなど。

個人的な印象として、本職のアニメーターが参加しただけあって、勇壮なOPやビジュアルパートのレベルが高く、特に印象深い。格闘ゲームとしてみても必殺技は出しやすく、動きの硬さも我慢できる程度、ストーリーモードでは6人から選べるので、上述の先行した2作品に比べるとかなり遊べる印象である。90年代前半らしさを代表する作品の一つといえるだろう。

調査担当

『同級生』 概要

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©1992 ELF
同級生 (エルフ)

・1992年12月17日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1995年11月23日 PC-エンジン用 CD-ROM版
・1996年08月09日 セガサターン版 『同級生if
・1999年08月27日 Windows95/98用 CD-ROM版 (Window用リメイク)
・2007年03月01日 ダウンロード販売開始 『オリジナル版
・2008年10月30日 ダウンロード販売開始 『Windows版

90年代序盤の作品で、破天荒な主人公が同級生やナンパした女性を次々に口説き落としていく、フィールド探索型のアドベンチャー。空前の大ヒット作となり、その恋愛要素はアダルト、非アダルトを問わず、以後の美少女ゲームに大きな影響を与えた。

主人公「たくろう(名前変更可)」は、女好きで有名な先負学園の3年生。女の子とデートする資金を稼ぐため、夏休み前半をバイトに費やした彼は、学生生活最後の甘酸っぱい思い出を作るべく、街中や学校内をうろついて同級生、教師、OL、近所の人妻、看護婦、風俗嬢などに声をかけていく。

システムはRPG風の2Dフィールドを歩き回り、21日間を使って女の子との接触を繰り返していく時間消費型のADVである。駅前、喫茶店、公園などを巡回して女の子を探し、何度も会って会話を進展させていく。

デートの約束を取り付け、デート中に口説き、さらに後日ヒロインから告白されてセックス、お互いのために距離を置く、というのが基本パターンで、それが14人のヒロイン毎に並行して起こる。最終日には、セックスに至った相手の中から一人を選んで告白することにより、個別のエンディングを迎える。

訪問できる場所やヒロイン数が多いため、非常に自由度が高い反面、フラグの発生条件を見つけるのが難しく、自力攻略の難易度はすさまじい。当時のPCソフト情報誌に連載されていた断片的な攻略情報などを頼りに、セーブ・ロードを繰り返しながら、自分なりのスケジュール表を作っていく独特なやり込みゲームだったようだ。

主人公が当初は恋愛に興味がなく、セックスやHなイタズラを目的に行動している点はそれまでのナンパ物と同じで、強引にキスやセックスを迫ることが多い。一方、主人公が暴漢に襲われるヒロインを助ける、怪我をしたヒロインを運ぶ、彼氏との関係の相談にのる、といった流れの中で惚れられる展開もあり、ツンケンしたヒロインが急にデレたり、純情なヒロインがけなげに慕ってくれる場面があったりと、ドラマチックでこそばゆい恋愛描写を一部に含んでいた。

ELLE』(1991年)から受け継いだアイコンクリックによる愛撫で進行するセックスシーン、シュールでHなオマケ要素など、アダルト方面も充実している。ヒロイン毎にテーマBGMがあったり、テキストの文字色が固定だったりと、ヒロインの個性を際立たせる演出も特徴的である。

明るくコミカルな主人公の言動、当時の業界水準を圧倒した竹井正樹の画力も人気に火をつけ、PC向けアダルトゲームとして初の10万本を超えるセールスを記録している。

続編は、さらなる大ヒットとなった『同級生2』(1995年)の他、後継に『下級生』(1996年)のシリーズがある。また、派生作品としてPS用ソフト『同級生麻雀』、セガサターン用『麻雀同級生Special』、Windows用『エルフオールスターズ脱衣雀2』に本作のヒロイン達が登場している。OVA版、小説版などゲーム以外への展開も盛んだった。

個人的な印象として、当時としてはユニークな点の多い作品だが、後世からみて最も画期的な点を挙げるなら、「青春恋愛ドラマ」と「ヒロイン選択」になるだろう。それまでのアダルトADVでも、女の子が主人公にベタ惚れになる、苦労の果てにメインヒロインと結ばれる、といった描写はあるものの、展開に自由はなく、恋愛模様を段階的に丁寧に描いた作品はほとんどなかった。

この作品でも、女の子は何とか言いくるめて犯す対象、もしくは据え膳状態で、結末は本命を除いて「やり捨て」という主人公のスタンスは従来通りである。しかし、展開の自由度の高さ、ヒロイン達の扱いの平等さ、甘く切ない青春要素から、当時のプレイヤーには新鮮な「恋愛シミュレーション」と受け止められたようだ。

プレイヤー自身の好みと感情移入が大切にされ、それが展開を変える仕組みを備えた「擬似学生恋愛」の登場は、以後のアダルトADVのみならず、『ときめきメモリアル』(1994年)などの全年齢の恋愛シミュレーションの登場にも影響を与えたと考えられる。

調査担当

『母娘乱館』 概要

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©2012 ALICESOFT
母娘乱館 (アリスソフト)

・2012年09月14日 ダウンロード販売開始 【DMM
・2012年09月28日 Windows用 DVD-ROM版

10年代序盤の作品で、母や姉妹達の貞操を守る育成系のアダルトシミュレーションゲーム。ダウンロード販売がDVD-ROM版に先行するという、同社でも珍しい販売順序となった。

舞台は現代の日本。古くから続く「神代家」の女は代々美しく、その体の具合は極上で、「宴」と呼ばれる儀式を通して賢く優れた子を孕むといわれていた。その特異性から、神代家は豪邸で裕福に暮らしていたが、娘達の体は財産家や村人から熱望されており、因習によって子を産む道具とされ、定期的に人々に提供されて現代に到っていた。幼い頃に神代家に拾われ、息子同然に育てられた主人公「護」は、屋敷の使用人となって恩返しを始めるが、彼を溺愛する姉が背負った過酷な運命を知ってしまい・・・?

システムは『妻みぐい』シリーズの流れを汲んでいて、簡素な育成シミュレーション風の作りである。主人公の体力やヒロイン達の貞操観念(防御力)、貞操ガード(ライフ)といったパラメータを維持しながら外敵の進入に備え、各ヒロインの愛情を高めてセックスを繰り返し、先に主人公の精子を着床させる事がゲーム目標である。

シナリオは純朴で誠実な主人公が、母や姉妹たちの貞操を守ろうと活躍する一方、母や姉妹達は彼を慕うあまり性的な行為に及んでしまい、次第にエスカレートしていく流れである。敵側は資産家やかかり付けの医者、村長、庭師、内気な少年、ヤンキーなど個性的なキャラクターが登場し、放っておくとそれぞれの寝取りイベントが段階的に進行していく。

基本的に純愛路線であり、敵に完全に寝取られてしまえばゲームオーバーだが、寝取られイベントのボリューム感もかなりのものである。寝取られの形態は寝ている隙にイタズラされるケース、和姦に応じてしまうケース、強引に押し倒されるケースなど様々である。主人公とのセックスも、もったいぶった進展具合で丁寧に描かれており、アダルト方面のボリューム感は全体的に高い。ソフ倫の審査を受けている作品の中では珍しい膣内断面図の演出を多用しており、内部全体をモザイク処理することでクリアしている。

ゲーム性は「OO日目までに××のイベントを進めておく」といったスケジュール管理が主で、自由度は高めである。外敵の完全シャットアウトを目指すもよし、ハーレムルートを目指すもよし、意思に反して男達の手管に淫らに反応してしまうヒロイン達のイベントをコンプリートするのもありで、幅広い需要に応える軽めのやりこみゲームといったところか。

派生作品として、実写AV版、アダルトOVA版がある。関連商品は莉々子&雪乃 抱き枕カバー、フィギュアなど。


『母娘乱館』公式サイト
http://www.alicesoft.com/oyakorankan/




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80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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