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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

PSK

『SKAPON探検隊』 概要

SKAPON探検隊 サンプル SKAPON探検隊 サンプル
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©1988 PSK
SKAPON探検隊 (PSK)

・1988年10年**日 PC-8801用 FD版
・1988年10年**日 FM-7/77用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1988年10年**日 FM-77AV用 3.5インチFD版

80年代後半の作品で、絶海の孤島でおかしな一団が冒険を繰り広げるギャグタッチのアドベンチャー。

ヒロイン「おりょう」は、マッドサイエンティストの父により、遺伝子操作された鋼鉄の女で、このままでは初体験も覚束ない。彼女の“初めて”を条件に依頼を引き受けた探検家の主人公は、鋼鉄の処女膜を破く事ができる究極の精力剤を求め、案内役のクライネンを加え、三人で彼女の父が消えた謎の島「エロマンガ島」に旅立つのだった。

システムはコマンド選択式で、移動先に自由のあるフィールド探索ADVである。手描きで紙にマップを作成していかなれければならない点は、古くからのPSK作品と共通している。島内の行ける場所を巡回し、フラグとなるアイテムを収集していくのが基本の流れである。アイテムが最大8個しか持てないのが特徴的で、多くのアイテムの中から必要のないものを削りつつ、いかに狭いアイテム枠をやり繰りするかが戦略要素となっていた。どれが重要アイテムかはノーヒントのことが多く、難易度は高い。

卑猥な形の植物や女の子の姿をした生き物、SF風の設定が入り混じったシュールな世界観で、ストーリーは主人公達のおちゃらけに、ヒロインがツッコミを入れつつ進行するコミカルな雰囲気である。

途中分岐があり、エンディングはグッドエンド、バッドエンドに加え、続編『SKAPON2』に繋がることが予告された未完のエンディングがあった。データ引継ぎ用のパスワードも備えていたが、実際には続編が発売されることはなく、PSK最後の作品となっている。

アダルト要素は控えめで、本筋に関係ない部分で寄り道的に女の子を押し倒す事もできるが、グッドエンドの分岐条件に関わるため、誘惑に耐えることが推奨されている。

続編はなかったものの、PART1だけでも十分完結しており、ゲームとしてのボリューム感、完成度も同世代と比べて悪くない。独特のナンセンスなギャグが魅力のコメディ作品である。タイトルの由来はTVアニメ、タイムボカンシリーズの三悪人の女ボスの口癖「スカポンタン」だったようだ。

調査担当

『クリスチーヌ』 概要

クリスチーヌ サンプル クリスチーヌ サンプル
クリスチーヌ サンプル クリスチーヌ サンプル
©1986 PSK
クリスチーヌ (PSK)

・1986年**月**日 FM-7/77用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1986年**月**日 PC-8801用 FD版
・1986年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1986年**月**日 X1turbo用 FD版

80年代半ばの作品で、女の子だらけの不思議な世界を舞台にしたアドベンチャー。『イエローレモン』『コスモエンジェル』に続くAKIRA MIYATA氏の3作目である。

主人公「みずきちゃん」は、石にされてしまった恋人「ただしくん」を助けるため、魔法使い「CHRISTINE」の助けを借りて、悪い魔女「JANE」のいる世界へやってきた。そこには様々なタイプの女の子が暮らしている一方、残酷な方法で殺された死体もゴロゴロしている世界。果たしてみずきちゃんは、数々の罠を乗り越え、JANEを倒す事ができるだろうか・・・?

ALICE』(1984年)によく似たフィールド探索型のアドベンチャーで、コマンドがファンクションキーに割り当てられた選択式となったため、操作性はかなり向上している。4×4マス、計16個のフィールドを歩き回り、女の子の願いを叶えたり、魔女退治に繋がる情報を聞き込んでいく流れとなっていた。

作風はシュールな世界観と展開が特徴で、敵がなぜかセーラー服姿だったり、裸の少女のグロテスクな惨殺シーンが登場したり、唐突に主人公(女)が女の子を襲うコマンドが出たり、女の子の体をお金で買ったりと、少女+エロありきで脈絡のない不思議な雰囲気を作り出している。

ちなみに、無修正の過激な演出をすべて見る為には、スタート時のロード画面で秘密のコードを入力し、「裏版」と呼ばれるモードを起動させる必要があった。

ゲーム性は低いが、操作感の良さのおかげで、全体的にテンポ良く進められる作品である。ビジュアル面でも、前作と比べて大きく進歩している。中古市場では現在も高値がついている作品の一つである。

調査担当

『ファイナルロリータ』 概要

FINAL LOLITA サンプル FINAL LOLITA サンプル
FINAL LOLITA サンプル FINAL LOLITA サンプル
©1985 PSK
ファイナルロリータ (PSK)

・1985年11月**日 FM-7/FM-77/FM-11用 FD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版

ロリータ(野球拳)』、『ロリータ2(下校チェイス)』に続くロリータシリーズの3作目で、女の子達が敵キャラとして登場するRPG風のゲーム。

ストーリー性のある導入部分はない。プレイヤーは最初に自身のステータスを割り振り、町や校内をうろつく男性となって、パワーアップアイテムを集め、道端や教室に固定配置された少女達を倒していく流れである。ステータスは減りやすく、ラスボスが非常に強力なので、どんな順序でステータスアップボーナスを獲得し、高水準を維持していくかに戦略性がある。

戦闘は全てオートで、女の子を倒すと、犯す(通常SEX)、痛めつける(SM系)、何もしない、の三択が出現し、ご褒美CGとステータス変化が異なる。女の子は8人で、設定年齢が11~14と低く、アニメ調の頭身の低い描写になっているのが特徴的である。(当時はソフ倫などの審査団体がなく、各社が独自の裁量で規制していた。)

アダルト描写は、通常CG一枚に簡単なセリフがつくのみである。一方、ラスボス戦はセックステクニック勝負になっていて、耳、首、胸、腹、陰部、太股に設定された弱点(数字羅列)を一個一個探り当てていくという、セックスをゲーム化する試みがなされている。また、クリア後に表示されるメッセージの中で、内部データの一部を改変することで、陰部に入ったボカシが除去できる事がほのめかされていた。

『ロリータ2(下校チェイス)』の流れを汲んでいるものの、見下ろし型のマップとパラメータがある点はRPGに近く、当時としてはRPGといえるかもしれない。ユニークなゲーム性、過激な内容、タイトルのインパクトで非常に高い知名度を誇る作品である。

調査担当

『イエローレモン』 概要

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©1985 PSK
イエローレモン (PSK)

・1985年05月**日? PC-8801用 FD版
・****年**月**日 FM-7 5インチFD版 3.5インチFD版

80年代中頃の作品で、少女との会話をテーマにしたアダルトアドベンチャー。

ストーリー性のある導入部分はない。プレイヤーは女の子のいる部屋を訪れた男性となり、一対一で対話していく。会話の中で好感度を上げ、100ポイントに到達すれば、男性と絡み合うCGが一人当たり5枚ほど表示される流れとなっていた。

会話は「バイクとクルマ、どっちが好き?」といった相手からの質問に、「クルマ」といったコマンドを一文字一文字入力して答え、相手の反応をみる。次に「ネンレイハ?」「シュミハ?」といった質問をプレイヤーがコマンド入力で投げかけ、相手の回答をみる。この流れを交互に繰り返していく。質問が登録されていない単語だと、「そんなこと知らないわ」と片っ端からあしらわれてしまうので、好感度ポイントの高いキーワードを探していく点がゲーム要素となっていた。

4人の女の子達は、かなり低年齢に設定されている。更に、ご褒美CGはボサボサ髪の男性が黒い影で表示され、剃毛からフェラチオ、クンニ等を含み、性器は露骨に描かれるという過激さになっていた。(当時はPCゲームが摘発された例がなく、各ソフトメーカーが独自の基準で自主規制していた)

コマンド入力で相手の好感度を上げていく形式は、『Emmy』(1984年 /工画堂)を思わせるが、こちらは正解となるキーワード群以外は取り合ってくれないので、判別はシンプルになり、おバカさはあまり感じない。

PSKといえばロリータシリーズが有名だが、こちらは『コスモエンジェル』(1986年)、『クリスチーヌ』(1986年)を手がけた宮田彰氏のデビュー作だったようだ。

なお、アダルトアニメの先駆け『くりいむレモン』(1984年)の影響からか、80年代中頃のアダルトゲームは「レモン」を使ったタイトルが流行している。

調査担当

『ALICE』 概要

ALICE サンプル ALICE サンプル
ALICE サンプル ALICE サンプル
©1984 PSK
ALICE (PSK)

・1984年05月**日? FM-7用 5インチFD版
・1984年07月**日? PC-8801用 5インチFD版
・1984年**月**日? FM-11用 ??

80年代中頃の作品で、童話を題材にしたファンタジックなコマンドアドベンチャー。

主人公の少女アリスは、時計を気にするバニーを追う内に、不思議な荒野に迷い込んでしまった。元の世界に帰る為、蛇の形をした岩、人の姿をした猫、変質者など、奇妙な住人達からのお願いを叶えていく。

操作は『ロリータ2(下校チェイス)』(1983年)の流れを汲んだコマンド入力式で、「OPEN DOOR」といった風に、日常会話レベルの英単語を一文字一文字打ち込んでいく。東西南北に移動可能なフィールド探索ADVだが、全体図は表示されないので、手描きでマッピングしていく点がゲーム要素の一つになっていた。

コマンドはマニュアルに一覧が記載されており、正解も比較的素直だが、途中でJAWON文字なるオリジナルな暗号が登場し、作中のヒントだけで五十音に対応するJAWOM文字一覧を作らなければならないという、ゲームブックのような凝ったゲーム性になっていた。

作風は童話を土台にしながら、宇宙船やロボット、ドラゴン、現代的な変質者などが入り混じったシュールな世界観になっていて、女の子は丸みをもった未成熟な描かれ方になっているのが特徴的である。

通常プレイでのアダルト表現は少ないが、ゲームオーバーになるのと引き換えに、「RAPE (相手の名前)」と入力する事で、アリスが女の子を襲うCGが見られるというオマケ要素を備えていた。

剣と魔法のファンタジー要素は副次的だが、アダルト作品の中で登場するのは初ではないだろうか。後にファンタジー特有の表現となる「ビキニアーマー」姿も、OVA『幻夢戦記レダ』(1985年)やアクションゲーム『夢幻戦士ヴァリス』(1986年)に先駆けて披露しており、日本における西洋風ファンタジーの原形の一端を窺う事ができる。

調査担当

『ロリータ2 (下校チェイス)』 概要

ロリータ2 下校チェイス サンプル ロリータ2 下校チェイス サンプル
ロリータ2 下校チェイス サンプル ロリータ2 下校チェイス サンプル
©1983 PSK
ロリータ2 (下校チェイス)  (PSK)

・1983年**月**日? FM-8用 FD版
・1983年04月**日? FM-7用 FD版
・1983年04月**日? PC-8801用 FD版?

パソコンゲーム黎明期の作品で、PSK(パソコンショップ高知)による『ロリータ』シリーズの2作目。アドベンチャー形式のアダルトゲームとしては、おそらく国内最古である。

原始的なテキストアドベンチャーなので、操作画面はプログラミング画面のように、真っ黒な背景に文字だけが表示されている。この画面で「TAKE ROPE」「W(西へ行く)」等、簡単な英単語を組み合わせて入力し、主人公を操作していく。少女をRAPEすることに成功した時だけ、グラフィックが全画面で一枚表示される仕様である。

ゲームシステムは、東西南北に移動可能なフィールド探索型のADVである。マップやキャラ配置は固定だが、画面には表示されないので、手書きで方眼紙にマッピングしていく事がゲーム要素の一つとなっていた。

シナリオは、プレイヤーが街中を徘徊し、未成熟な女の子を捕まえ、警察官を避けながら袋小路に連れ込み、拾っておいたロープで縛るかハンマーで殴って気絶させ、大人しくなった所をレイプしていく流れである。ただし、レイプシーンは具体的にテキストで描写があるわけではなく、グラフィックが一枚表示されるのみで、CG集にゲーム性を付加したような構造である。

警察に捕まらずに8人全員を犯し、ボーナスキャラ2人にたどり着ければクリアとなった。

同年は一般ゲームの中で、本格的なグラフィックアドベンチャーの時代を印象付けた推理ゲーム、『ポートピア連続殺人事件』(1983年8月)がヒットした年で、アダルトゲームの分野でも、『女子寮パニック』(エニックス)、『団地妻の誘惑』(光栄)などが発売されている。アダルトADVの長い歴史の始まりであり、中でもこの作品は、後に繁栄を極める美少女アドベンチャーの祖先と言えるだろう。

調査担当

『ロリータ(野球拳)』 概要

ロリータ(野球拳)ロリータ(野球拳)
ロリータ(野球拳)ロリータ(野球拳)
©1982 PSK
ロリータ(野球拳) (PSK:パソコンショップ高知)

・1982年12月**日? FM-7用 カセットテープ版 FD版
・1983年**月**日? PC-8801用 カセットテープ版?

パソコンゲーム黎明期の野球拳ゲーム。

存在が確認されているものの内、国内で二番目に古いPCのアダルトソフトである。ゲームとは言い難い『ナイトライフ』(1982年)を除けば国内最古のアダルトゲームということになるが、『野球拳』というジャンルはハドソン社が先行していた可能性があり、『FRYSKY TOM』のような脱衣アーケードゲームもあるため、アニメ調の作品の元祖と呼んだ方が相応しいかもしれない。

ジャンケン勝負で勝てば、相手が一枚ずつ脱いでいくというシンプルなゲームで、女の子は一人、グラフィックは差分ありの一枚限りである。絵のタッチは当時の人気漫画家「吾妻ひでお」を彷彿とさせる。

脱いでいく内に女の子の頬が染まる演出がある。また、脱がせるペースが早いと警察に通報されてGAME OVERになるなど、すぐに終わらせない工夫がある。元々は制作者が友人と遊ぶために一人で作った同人作品だったこと、ゲーム画面を読み込むのに60分もかかったという当時のハードの性能を考えれば、それなりに凝った内容だったことだろう。

この時代、「吾妻ひでお」「内山亜紀」といった作家陣によるロリコン漫画がブームを迎えており、誕生したばかりのアダルトゲームにも影響が及んでいる。当時は「ロリータ」という言葉に、まだ新鮮で文学的な響きがあり、現在ほどネガティブな印象ではなかったらしい。ロリータシリーズの続編として『ロリータ2 (下校チェイス)』(1983年)、『ファイナルロリータ』(1985年)などが続いている。

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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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