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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

RPG

『ハーレムブレイド』 概要

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©1996 GIGA
ハーレムブレイド (戯画)

・1996年04月26日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1999年06月11日 Windows95/98用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、中世ファンタジー世界を舞台にしたアダルトRPG。『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』や『STEAM HEART'S』など、ゲーム性重視の作品を手がけていた『戯画』の5作目にあたる。

舞台は中世風の王国メイプリーズ。主人公「カイン」は高名な勇者の息子だが、スケベで不真面目な性格で、ぐうたらな生活を送っていた。一方、弟の「アベル」は世界中で華々しい活躍を果たし、名だたる勇者として故郷に帰ってきた。二人は幼馴染の美少女「ショコラ」をめぐって衝突するが、そんな中、ショコラが謎の光に包まれて消えてしまう。これを魔王ガルガンチュアの仕業とみたアベルは、自ら一ヶ月の期限を定め、魔王の討伐に旅立つ。一方のカインも、夢に現れた女神のお告げや、ショコラの残した言葉に引っ掛かりを覚えつつ、弟の跡を追うように冒険の旅へ出るのだった…。

ゲーム操作は2D見下ろし型で、町の中やダンジョンでは、上下左右にスクロールさせながら探索していく一般的なRPGである。一方、町から町へ、町からダンジョンへ、といったマップ間の移動にはフィールドマップが登場するものの、行き先は固定でフィールド散策は省略されている。戦闘は普通のコマンドバトルで、最大3人パーティ、メンバーの入れ替えは自由である。

本作品の大きな特徴は二つある。一つは主人公たちのLVや金銭、持ち物が、ゲームクリア時の状態のまま、再スタート時に引き継げる周回要素である。当時のアダルトRPGとしてはかなり画期的といえるだろう。

もう一つの特徴は、エルフの『同級生』のように、移動毎に時間を消費していく点、そして野放図に自由度が高く、ヒロイン達の攻略が任意な点である。ヒロインは15人も登場し、それぞれ独立のストーリーをもち、イベントは各地で並行して起こる。複数の同時攻略もある程度は可能だが、日付や時間のバッティングが多く、細かいフラグの検証が必要となる。そのため、各ヒロインの攻略はセーブ・ロードを繰り返しとなり、自力攻略の難易度はかなり高い。

シナリオの基本的な流れは、主人公が実力をつけて国王から認められ、魔王の住むダンジョンへの立ち入り許可をもらい、一ヶ月以内に魔王を討伐するまでのストーリーである。その途中、目の見えない少女の願いを叶えたり、貧しい子供に毎日恵んだり、濡れ衣を着せられた女性の身代わりに逮捕されたりで、女の子達から熱烈に求められるイベントが発生する。ゲームクリア後、Hに至った相手の中から一人を選ぶことにより、個別のエンドを迎える。

ヒロインの名前がお菓子からとられていたり、露骨なパロディが登場するなど世界観は緩く、メインヒロインのシナリオを除き、作風は全体的にコミカルな印象である。

ヒロインは国王の一人娘、王妃、シスター、中華なまりの召使い、盗賊団の元首領、騎士娘、賞金稼ぎ、売れっ子の娼婦、医療魔法の使い手、酒場のマダム、サキュバスなどで、Hシーンは基本的に一人一箇所である。主人公の悪人度にあたる「カルマ」というパラメータがあり、悪人でなければ見られないSMチックなプレイ、陵辱イベントも存在する。

続編に『ハーレムブレイド2』(2000年)がある。関連商品にCG&原画集がある。

個人的には、操作性や画面表示で粗っぽい点が目立ち、RPGとして洗練されているとは言い難く、序盤の印象は悪い。ところがゲーム性は意外に良く、やり込み性やストーリーの奥行きもある。ビジュアルシーンは癖が強いものの、見慣れると味があって面白く、ボリューム感は高い。嗜好が合えばかなり遊べる内容だったといえるだろう。ちなみに、OP映像にはボイス付きの主題歌が流れる仕様で、FM-TOWNSやコンシューマでは見かけるが、PC-98用のゲームとしてはかなり珍しいのではないだろうか。


『ロマンスは剣の輝き -THE LAST CRUSADER-』 概要

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©1995 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
ロマンスは剣の輝き -THE LAST CRUSADER- (フェアリーテール)

・1995年06月23日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代中頃の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたアダルトRPG。

主人公「ルーン」は孤児出身で、スケベで情熱的な冒険者である。ふとした偶然から王女「セシル」の窮地を救い、一目惚れしてしまったルーンは、再び彼女に近づくチャンスを得るため、国王の主催する冒険者の祭典「アドベンチャーレース」への参加を決める。ルーンの身を案じて付いてきた幼馴染の魔術師ミルフィと神官のミネル、旅の途中で知り合った神官戦士リーナ、竜のアルビオンをパーティに加え、一行は課題となったアイテムを求めて西に東に冒険を繰り広げる。

ゲームシステムは半フィールド型のRPGである。街中や街道、山道などの探索フィールド(ダンジョンにあたる)は通常の自由に動ける2D見下ろし型だが、街から街へ、街から探索フィールドへ、といった移動部分は自由がなく、縮小マップを使って過程が省略されている。

他にも変わった仕様が多い作風で、例えば戦闘画面は「タクティカルコンバット」と呼ばれる、SLGのような移動に自由があるコマンドバトルである。また、戦闘で得た経験値は全員で共用で、任意のメンバーの好きなステータスに振り分けられるため、育成の自由が非常に高い。さらに、装備品は基本的に初期装備だけで、ショップで金銭を払い、錬金術を使って強化していく仕組みとなっていた。

シナリオの序盤は、一本気な若者の主人公が、国王に認められて王女と添い遂げるため、指定されたアイテムの回収を目指す流れである。たどり着いた街では、モンスターの跋扈により住人が困り果てていて、その討伐がてら偶然に目当ての品が手に入るケースが多い。行き先が2択になっている場合があり、その選択により仲間に加わるメンバーが変わり、後のシナリオにも影響するなど、一部にマルチシナリオ要素を備えていた。

シナリオの終盤は、封印された魔王の復活をめぐる陰謀が絡んだシリアスな展開である。こちらもマルチシナリオ、共通パートが入り混じっており、結末はヒロイン二人のマルチエンドになっていた。一部に悲劇的なロマンス、ほろ苦い展開を含んでいるのが非常に特徴的である。

アダルト要素の比重は、全体のボリュームからすると平均的である。パーティメンバーが主人公の気持ちを知りつつ、頼み込んで一夜限りの思い出に抱いてもらうケースの他、たまたま無防備な姿を見てしまうケース、村娘がモンスターに襲われるのを目撃するケース、有料でエッチなサービスを受けるケースなど様々である。

続編として『ロマンスは剣の輝きII』(1999年)が続いている。関連商品に小説版がある。

個人的な印象として、操作の忙しさが足を引っ張っていて、戦闘の度に各ユニットを移動させながらのコマンド操作をこなさねばならず、『Rance4』(1993年)のようなオートモードもないため、ザコ戦が煩わしい。マウス頼みなのも長時間はつらいものがある。しかしビジュアルは当時のトップレベルで、自由度の高い育成要素は面白く、シナリオは硬軟併せ持ったバランスに仕上がっている。総合力においては高クオリティでユニークな作品といえるだろう。


『イブニクル』 概要

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©2015 ALICESOFT
イブニクル (アリスソフト)

・2015年04年24日 Windows用 DVD-ROM版 【Amazon】【Getchu】【駿河屋】【DMM
・2015年04年24日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DLsite】【DL.Getchu】【Gyutto

10年代中頃の作品で、スケベな主人公と嫁たちの冒険を描くアダルトRPG。萌えゲーアワード2015において「やりこみ系作品賞」を受賞している。

中世ファンタジー風の世界。主人公「アスタ」は優しく正義感に溢れた性格ながら、極端にスケベでストライクゾーンが広く、可愛い女の子には欲情せずにいられない少年である。離島で不思議な双子の姉妹に育てられたアスタは、彼女たちとセックスをする為に島を飛び出した。この世界は創造主の聖母イブが与えた戒律により、一生にたった一人の相手としかセックスができず、これを破った者は「アウトロー」として、略奪することでしか生活できなくなってしまうのだ。もらえる嫁の数を増やすには、「騎士」として人々の為に活躍し、より多くの名声を獲得するしかない。アスタは旅先で知り合った女の子と恋に落ちつつ、邪悪な企みで人々を苦しめるアウトローの組織「蛇紋」を追って世界中を駆け巡る。

システムは近年のアダルトゲームには珍しい、フィールド型のRPGである。スクロールする広大なマップ上を自由に動き回り、新たに発見した街で情報を集め、装備を整え、周辺を探索しつつレベルを上げ、近くのダンジョンを制覇することで街の抱える悩みを解決し、移動できるマップを増やしていくのが基本的な流れとなっている。

パーティは最大5人編成である。スキルの編成に自由度があるのが特徴的で、全体攻撃といった攻撃スキルや、状態回復といった支援スキル、罠回避といった探索時の補助スキルがあり、限られたスキルポイントをやりくりして編成を手直しする点が戦略要素となっていた。

戦闘画面や操作性は同社の『ランスクエスト』(2011年)の流れを感じるが、世界観は『どらぺこ! ~おねだりドラゴンとおっぱい勇者~』(2013年)に近く、どらぺこのヒロイン達が随所でゲスト的に登場している。

シナリオは、当初はスケベ心を満たす為に冒険していた少年が、アウトローとの戦いの中で惨い犯罪現場や、世界にはびこる理不尽に遭遇し、共に戦う伴侶を得て、次第に使命感に目覚めていく展開である。日常風景は主人公と嫁たちのとぼけたやり取り、シュールな世界観で笑いをさそう明るい作風となっている。基本的に一本道の展開だが、重要な場面でバッドエンドみえみえの選択肢が登場し、ギャグタッチのオチを迎えるのも特徴的である。

アダルト要素は多くのヒロインに複数用意されている他、悪人による一般人への陵辱シーン、突発イベントも多く、非常に充実している。Hシーンに限らず、RPGにしては嫁たちとの甘くイチャイチャした雰囲気の恋人描写に力が入っているのが印象的である。

同年にサービスソフトとして、人気投票の結果やおまけシナリオを収録した『イブニクル外典』が続いている。関連商品は『アリスサウンドアルバム vol.27 イブニクル』など。

個人的な印象としては、昔なつかしい王道的なRPGの形を踏襲しながら、洗練された操作性と軽快なストーリー展開でテンポよく遊ぶことができ、アダルト要素も含めてボリューム感は充実している。難易度は易しく、やり込みゲームという程にはゲーム性は凝っていないので、絵が好みに合う人、攻略情報なしで気楽にRPGを楽しみたい人にお勧めしたい。


公式サイト
http://www.alicesoft.com/evenicle/ 





『闘神都市II』 概要

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©1994 ALICESOFT
闘神都市II (アリスソフト)

・1994年12月10日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年04月28日 PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年06月20日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代中頃の作品で、年に一度の武術トーナメントを舞台にしたアダルトRPG。『闘神都市』シリーズの第二弾で、大ヒット作となり、メインヒロインの「葉月」の人気も相まって、非常に知名度が高い。

中世ファンタジー風の世界。主人公「シード」は、瑞原流という剣術道場の門下生で、実力も性格も頼りない若者である。師範の娘「葉月」とは両想いだが、葉月を瑞原流の後継者に嫁がせようと考えている師範は、シードとの仲を認めず、葉月を騙して実力のある「ビルナス」のパートナーを引き受けさせ、名高い武術イベント、闘神大会に送り出してしまった。優勝すればビルナスが葉月を娶ると知ったシードは、これを阻止するため、姉代わりの女性「セレーナ」をパートナー(賭け物)に、強豪のひしめくトーナメント戦に挑む。

システムは前作と同じく、単一の階層式ダンジョンを探索していく一人パーティのRPGである。地上にある街を拠点に、数日おきにやってくる試合当日に備えてダンジョンに通い、レベルや装備、スキルなどを整えていく。試合で相手を倒す事ができればフラグが立ち、さらに下層に進める流れである。

シナリオは、当初は頼りない性格だった主人公が、様々な出会いや戦いを通してたくましく成長していくサクセスストーリーである。世界観は『Rance』シリーズと共通で、基本的にシュールでとぼけた設定の多いギャグ作品だが、一部に悲劇的なエピソードやシリアスな展開を含み、プレイヤーに驚きをもたらす奥行きのあるストーリー性を備えていた。

物語の所々に選択肢が用意されていて、主人公に「悪行」をさせることが出来るのも特徴的である。例えば、盗賊から取り戻した故人の刀を未亡人に返すか否か、嫌がる女性の純潔を無理やり奪うか否か、といった具合である。極端に悪行を積み重ねない限り大きなペナルティはなく、むしろCG回収の為には必須で、ストーリーへの影響は演出の違いといった程度だった。

アダルト要素は大会の規定による、破った相手のパートナーとのセックスがメインである。女性のタイプは様々で、主人公は挑発されたり、状況に流されたりと成り行きで相手をしていく。他にダンジョン内で有料のHなサービスを受けるパターン、悪人達やモンスターに女性が陵辱されているのを目撃するパターンなどがある。女の子モンスターを捕らえた際や、Hな写真を拾った際などに表示されるCGなどもあり、やり込み要素となっていた。

また、自宅を購入して家具を配置したり、希少な女の子モンスターをコレクションしたり、高難易度の強敵に挑戦したりといったオマケ要素が豊富に用意されており、当時のアダルトゲームとしては桁外れのやり込み性を備えた作品となった。

後日談として読み物タイプの『闘神都市II そして、それから…』(1995)が続き、10年以上あけて『闘神都市III』(2008)が発売され、本作のストーリーをベースに『闘神都市』として3DS用にコンシューマ化された。さらにソーシャルゲーム化も予定されている(2016/03時点)。関連商品はOVA版、瑞原葉月フィギュアなど。

個人的には操作感が良く、手間を省く機能も充実していて、ゲームとして洗練されているのが印象的だった。ビジュアルのレベルも高く、謎解きの仕掛けやストーリーも凝っていて、欠点らしい欠点が見当たらない。けなげで頑張り屋のヒロインの個性も光っている。発売から数年にわたって人気を保ち続けた、90年代を代表するアダルトゲームの一つである。


『RanceⅣ -教団の遺産-』 概要

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©1993 ALICESOFT
RanceIV -教団の遺産- (ALICESOFT)

・1993年12月11日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年04月04日 Windows3.1用 CD-ROM版
・1997年04月04日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

鬼畜な英雄の活躍を描いたダンジョン探索RPGの4作目。アダルトゲーム初となるインストール環境必須の「ハードディスク専用ゲーム」としても名高い。

前作『RanceⅢ -リーザス陥落-』(1991)で光の神の怒りを買った戦士ランスと奴隷シィルは、天空に浮かぶ大陸イラーピュに飛ばされてしまう。大陸にある唯一の街を拠点に、地上へ降りる方法を求めて古代遺跡の探索を進める二人。同じ頃、遺跡内では敵対的なヘルマン帝国の一団が、遺跡に秘められた闘神都市の力を求めて調査を始め、リーザス王国からはランス救出隊が派遣されようとしていた…。

システムは様々な仕掛けを凝らしたダンジョンの謎を解き、キーアイテムを入手することで物語が進展していくストーリー重視のRPGである。ダンジョン内は前作のスクロールありの2D表示から、再びⅡのような縮小マップでカーソルを移動させていく形式となり、小部屋に入った時だけ拡大2D表示という変わった仕様である。操作感は悪いものの、全体は把握しやすい。

戦闘は前作と同じ、2D俯瞰型でキャラ毎に移動を指示していく、シミュレーションRPG風の集団戦である。雑魚とエンカウントする度にこれをこなさなければならないが、主人公ランスを含めて全自動への切り替えが可能で、自動時のコマンドを編集できるのも特徴的である。味方は最大5人の自由編成となった。

新奇な点として、ダンジョン内は時間経過があり、毎日午後8時になると宿へ強制帰還させられ、翌日は同ポイントから進行できる休憩システムが取られている。宿では体力が回復できる他、「魔法ビジョン」にて本編と無関係な告知やドラマを見るオマケ要素、女の子を選んで部屋に連れ込むアダルト要素を備えていた。

シナリオ面では、従来通りの傍若無人な主人公が、美女とのセックスを目当てに冒険を繰り広げるシュールなギャグストーリーだが、一方で聖魔教団や闘神都市の設定が登場し、世界を揺るがす重大な局面がシリアスに描かれ、教団の生き残り、ヘルマン、リーザス、ランス一行の思惑が交錯する壮大な叙事詩に発展していく。レギュラーメンバーでは人工生命体「あてな2号」や騎士娘「サーナキア」が初登場している。

アダルト要素はランスが街の住人やパーティメンバーにHなイタズラをするケース、助けた女の子にお礼してもらうケースなど様々である。他にオマケ要素として、戦闘中に女の子モンスターを弱らせて「襲う」ことで見られる陵辱CG、完成するとHなCGが回収できる鏡の破片などがあり、やり込み要素となっていた。

発売後ほどなく、設定資料やボツ原画、ミニゲーム、BGM集などを収録した『ランス4オプションディスク』が通販されている。続編はミニRPGの『ランス4.1/ランス4.2』(1995)、番外編のSLG『鬼畜王ランス』(1996)、再びミニRPGの『ランス5D』(2002)が続き、大作RPGに戻ったのは10年以上経った後の『ランスⅥ』(2004)からだった。

個人的な印象としては、まずビジュアルのクオリティが大きく向上したのに好感が持てる。システムで風変わりな所が多く、快適にプレイするには実験的すぎる気がするが、入り口が違う別のダンジョンが内部で繋がり、巨大な複合ダンジョンになっていく点は面白い。シナリオ性、オマケ要素も充実し、アダルトRPGの定番といった風格の大作RPGに成長している。

『ランス03 リーザス陥落』 概要

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©2015 ALICESOFT
ランス03 リーザス陥落 (アリスソフト)

・2015年08月28日 Windows用 DVD-ROM版
・2015年08月28日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

10年代中頃の作品で、鬼畜な英雄の冒険を描くファンタジー系のRPG。1991年の『RanceⅢ -リーザス陥落-』のフルリメイク作品であり、『ランス01 光をもとめて』(2013)、『ランス02 反逆の少女たち』(2009)の続編。

前作からしばらく経った頃、ランス01の舞台となったリーザス王国では大事件が起こっていた。城内に突如現れた隣国へルマンの大軍により、王都が占拠されてしまったのだ。リア王女直属の忍者かなみは、王女から重大な任務を託され、陥落寸前の城から命からがら脱出、リア王女の信頼の厚い冒険者ランスの元へ向かう。ところが当のランスは王家に伝わる聖剣、聖鎧を生活費のために売り払ってしまっていて…?

システムは『ランス01』の流れを汲む独特な形式のRPGである。移動先を選択するマップ画面は1991年のオリジナル版と同じだが、ダンジョン内はカードをめくっていくコース選択型、戦闘画面は移動のないコマンドバトルとなった。パーティメンバーの編成も自由になったが、メンバーそのものではなく、メンバーのスキルを選んでコマンドメニューを編成する点が特徴的で、ダンジョンや敵の特性に合わせて様々なスキルを組み合わせていく所が戦略要素である。

シナリオの流れはオリジナル版の通りで、わがままで女好きな冒険者の主人公が、仕事にかこつけて女の子に襲い掛かったり、強引に「お礼」をしてもらったりしている内に、国家間の戦争や魔人の陰謀が絡むシリアスな展開に巻き込まれていく。一方で簡素だったエピソードや人物が深く掘り下げられたり、前後の作品の登場人物がゲスト的に登場していたりと、細部では異なっている場面が多い。中世ファンタジー風の世界観が土台ながら、とぼけた設定が多く、作風はシュールでコミカルなのがシリーズを通しての特徴となっている。

20年以上の伝統を破り、シリーズで初めて登場人物に声があてられ、主人公以外はフルボイスとなった。

アダルトシーンは多めで、主人公が強引に迫る場合が多く、その巨根と底なしの精力で女の子達をヘロヘロにしていく。また、敵によって味方の女の子が陵辱されるシーンにも比重があり、オリジナル版よりもハードで凄惨な描写になっている印象である。他に女の子モンスターを捕獲した際に見られるCG、特殊なHシーンが見られるラレラレ石などがあり、非アダルトの「鏡の破片」や特殊スキルの収集と合わせてやり込み要素となっていた。

関連商品に『アリスサウンドアルバム vol.28 ランス01 & ランス03』があり、ダウンロード販売にも対応している。


『ランス03 リーザス陥落』 公式サイト
http://www.alicesoft.com/rance03/ 



『WORDS WORTH』 概要

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©1993 ELF
WORDS WORTH (エルフ)

・1993年07月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、ダンジョンを舞台に2つの種族の争いを描くアダルトRPG。

中世ファンタジー風の世界。地上に暮らす「光の一族」と地下城に暮らす「影の一族」は、「ワーズワースの石版」と呼ばれる境界を隔てて暮らしていたが、何者かに石版を破壊されてからは戦争状態となり、お互いに相手の仕業と信じて150年間も争い続けていた。主人公「アストラル(名前変更可)」は、影の一族の王の息子として甘やかされて育ち、周囲からひ弱で軟弱な子供として軽視されていたが、好奇心から戦場をうろつくようになり、やがて強敵を次々と破って、影の一族の劣勢を覆す存在にまで成長していく。

システムは3D視点、階層式ダンジョン、一人パーティの古典的なRPGで、オートマッピング機能を備えている。各フロアで雑魚を倒してレベルを上げ、装備を整え、キーアイテムや謎解きで障害を突破し、中ボス的な敵を倒せば次のフロアへ進める仕組みである。魔法や技のコマンドはなく、戦闘シーンは通常攻撃、逃げる、回復アイテムの三択という簡素な仕様となっている。

シナリオはスケベで飄々とした性格の主人公が、光の一族との戦いの中で女の味を知り、失恋や友の戦死を乗り越えてたくましく成長していくストーリーで、ギャグとシリアスの入り混じったエルフ特有の雰囲気である。当時のアダルトRPGとしてはかなりボリュームのある作品で、後半にはサプライズ展開が用意されていた。

アダルト要素は敵の女戦士が味方に陵辱される様子を目撃したり、味方の女の子を助けておいしい目にあったり、自ら敵の女の子を尋問する際に起こる。CG数は非常に多いものの、胸の露出だけだったり、本番行為は未遂で終わることも多く、エロさは控えめである。

パッケージに付属した申し込み券により、通販にて本作のパロディなどを収録した『スペシャルディスク』が購入できたようだ。続編はないが、後にキャラクターのデザインを一新する形で『WORDS WORTH』(1999)としてリメイクされ、OVAがそれに続いている。

Rance4 -教団の遺産-』と共にこの年を代表するアダルトRPGである。個人的な印象としては、ゲームバランスが荒っぽい点や戦略性の無さ、絵のタッチに強烈な癖がある点が気になるものの、それらを補って余りあるほどシナリオが面白い。イベントの密度は濃く、ダンジョンの仕掛けの謎解きも楽しく、BGMも階層ごとに異なるなど凝っていて、かなりの長編だがストレスなくクリアできたお気に入りの作品である。

『ドラゴンナイトⅢ』 概要

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©1991 ELF
ドラゴンナイトⅢ (エルフ)

・1991年12月14日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD 3.5インチFD版 『全年齢向け通常版』
・1994年07月22日 PCエンジン用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたアダルトRPG。『ドラゴンナイト』(1989)、『ドラゴンナイトⅡ』(1990)に続くシリーズ3作目。

前作の後も放浪の旅を続けていた主人公「タケル(名前変更可)」は、とある街で盗賊団に絡まれ、スケベが祟って伝説のドラゴンナイトの剣と鎧を奪われてしまう。取り戻そうと必死に行方を追うが、すべてはタケルを誘い込む為に魔族が仕組んだ罠だった。これまでの冒険で培った力をすべて失ったタケルは、謎の女性の声に導かれ、再びレベル1から冒険に励んでいく。

システムは、単一の階層式ダンジョンの探索だったそれまでのシリーズと全く異なり、当時の一般向けRPGで標準となっていた、2D見下ろし型のフィールド、複数の街、複数のダンジョンを歩きまわる形式となった。このためマッピングが不要となり、戦闘がほぼオートになったこともあって、操作性とテンポが向上している。パーティは最大3名である。

新しい街に着いたら情報を集め、装備を整え、ダンジョンを攻略して街の抱える悩みを解決し、次の街へ行くための重要アイテムや仲間を入手する、王道的なRPGの展開となっている。ギャグ傾向が強く、雰囲気は明るい。前作や前々作の舞台となった街も登場し、シリーズ完結編といった印象のスケールの大きなストーリーに発展していく。

アダルト要素は、敵に陵辱される女の子を目撃したパターン、Hなお礼をしてもらうパターン、妖しい店でサービスを受けるパターン、過去作の女の子達から迫られるパターン、立場を利用して襲うパターンなど様々で、非常に数は多いが、未遂に終わる事も多く、エロさは控えめである。

前月の『沙織事件』の影響で、各社が緊急の自主規制を迫られる中、当時のエルフに特徴的な無毛、無陰唇、縦筋一本で無修正を貫いたが、描写は細く目立たない物になっている。また、翌年にセックス描写をカットした全年齢向けバージョンをリリースしている。

続編に『ドラゴンナイト4』(1994)があるが、こちらはシミュレーションRPGに路線変更している。

個人的な印象として、レベルは気持ちいいほどサクサク上がり、お金も楽に貯まり、戦闘も手放しOKという軽快さが魅力である。かといって作りがさほど粗末な訳ではなく、飽きさせないシナリオと作りこみがある上、並のアダルトメーカーには真似できないボリュームを誇った。やり込み要素や戦略性の不足はあるが、あくまで全年齢向けのゲームと比べたらの話である。難点を挙げるとすれば、アダルト描写が控えめな所か。

『闘神都市』 概要

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©1990 ALICESOFT
闘神都市 (アリスソフト)

・1990年12月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版
・1997年12月18日 Windows用 CD-ROM 『アリスの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

90年代初頭の作品で、年に一度の武術トーナメント戦をテーマにしたアダルトRPG。

闘神大会。それは美女を賭け物にした戦士の祭典である。美人のパートナーを伴った者、もしくは本人が美人の場合だけ出場資格が与えられ、勝ち抜いた者は負けた者のパートナーを一晩自由にできる。また、優勝者は特権階級として生涯遊んで暮らせるという豪華な特典があるため、多くの戦士が集まる街の一大イベントとなっていた。田舎でくすぶっていた腕自慢の戦士「カスタム」は、父親の消息を追う美少女「クミコ」に出会い、腕を請われて闘神大会に出場することになるが、闘神都市に着いて早々、ゴロツキのような戦士「ドギ」に軽くあしらわれてしまい・・・?

システムは古典的な単一の階層式ダンジョンのRPGだが、探索画面はオートマッピングありの2Dフィールドとなっており、「闘神大会」の試合の日程によって探索回数や進行度が制限を受ける等、当時としては風変わりな仕様である。4日おきにやってくる試合当日に向けてダンジョンに通い、レベルや装備を充実させ、重要アイテム等を揃えていく。試合に勝てばフラグが進行し、新たな階層への道が開ける流れである。

シナリオはクミコの切実な願いを叶えるため、ヤサ男風の主人公が次の対戦相手の情報を仕入れ、ダンジョン内で対策方法となる技やアイテムを見つけ出し、うまく弱点を突いて勝ち上がっていく一本道のストーリーである。ややギャグ傾向が強いが、後半はシリアスなサプライズ展開となっていた。同社の「ランス」シリーズと世界観は共通だが、主人公が鬼畜な性格ではなく、かといってⅢのようなウブな少年でもなく、セックスには積極的に応じる普通さが特徴的である。

アダルト要素は試合後の相手のパートナーとのセックスがメインだが、それ以外にもダンジョン内で女の子が襲われている様子を目撃したり、シュールな理由でセックスを請われたりで、バラエティに富んでいる。また、鏡の破片をあつめて裸の女の子のCGを完成させたり、女の子モンスターを捕獲して売却したりと、ちょっぴりHなやり込み要素も充実している。女性の陰部には修正が入っているが、網状で隙間から半分見えてしまっている。

続編に『闘神都市II』(1994)、『闘神都市II そしてそれから…』(1995)がある他、十年以上空けて『闘神都市III』(2008)が発売され話題となった。同名の3DS用ソフト『闘神都市』が2014年に発売されたが、これはⅡのストーリーを土台に独自のゲーム要素でアレンジされた非アダルト作で、本作品との繋がりは薄い。

個人的には非常にユニークな印象で、オートマッピングにより軽快に進められるテンポの良さ、アダルト要素の豊富さ、ビジュアルのクオリティ、ボリューム感、シナリオの重厚さなど、当時としては凝り過ぎに思えるほど充実している。後に西の横綱に例えられるほど人気メーカーとなるアリスソフトだが、この頃から頭角を現し始めている。

『X・na [キサナ]』 概要

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©1990 FAIRYTALE
X・na [キサナ] (フェアリーテール)

・1990用12月05日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****用**月**日 PC-8801用 FD版
・****用**月**日 X68000用 FD版

90年代初頭の作品で、旅の剣士と元気な女の子のコンビがモンスターだらけの塔に挑み、囚われた女の子達を解放していくダンジョンRPG。

アムネリア公国の小さな街にそびえる奇妙な塔。女王の希望で建設されたその塔は、完成直後に悪魔が降臨し、建設にあたった街の男達が一人も戻らなかった上、おぞましい姿のモンスターが現れて街の女達をさらっていくようになってしまった。刺激を求めて放浪する主人公(名前は任意)は、空腹で倒れていたところを地元の姉妹、「フローラ」と「メイ」に救われ、偶然フローラが魔物にさらわれる場面に居合わせる。一宿一飯の恩義に報いるため、主人公はメイと共にモンスターのはびこる塔に挑む。

システムは3D視点のダンジョン探索RPGで、装備品あり、マップ機能なしの当時としては標準的なスタイルである。手描きでマッピングしつつ、それぞれの階層でレベルを上げ、キーアイテムを入手し、ボスを倒して次の階層に進む古典的な展開となっていた。最大3人パーティで、参加中の女の子の顔が常に表示されるため、画面の印象が華やかなのが特徴である。

シナリオは主人公とメイの2人が固定メンバーで、モンスターに陵辱されそうになっている女戦士を救助、助けられた女戦士が3人目として仲間に加わり、他のいやらしい目にあっている女の子達も解放した後、階層のボスを倒して3人目は離脱、というのが基本パターンである。主人公とメイの緊迫感のない掛け合いが特徴的で、女の子達もあまり悲壮感がない。モンスター達もさらった女の子でソープやストリップ、キャバクラといった風俗店を経営しているケースが多く、主人公を客として扱うなど、緩くコミカルな世界観である。

アダルト要素は主にモンスター達による陵辱シーンのCGである。主人公自身が女の子と絡むことはなく、本番行為は寸止めになっている等、エロさは控えめだったが、一部で無修正画像を含んでいた。(当時はアダルトゲームが摘発された例がなく、各社が独自の裁量で規制していた)

個人的にはゲームバランスが粗っぽいのが印象的で、特に相棒のメイの死にやすさに泣かされた。また、セーブポイントは街にしかなく、回復アイテム類もないため慎重さを求められる一方、宿泊時には所持金の半分を没収される厄介な仕様となっていた。難度の上げ方としては乱暴だろう。

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80年代から生きながらえている学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。2016年秋に好き嫌いしないことを誓ったが、グロと鬱はやっぱり苦手。
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