title01

古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

RPG

『アリスたちの午後 vol.1』 概要

アリスたちの午後 vol.1 アリスたちの午後 vol.1
アリスたちの午後 vol.1 アリスたちの午後 vol.1
©1989 SYSTEM HOUSE OH!
アリスたちの午後 vol.1 (システムハウスOH!)

・1989年11月**日 PC-8801用 FD版
・1989年11月**日 PC-9801用 5インチFD版

80年代末期の作品で、一流企業の集まるエキスポ会場を舞台に、各ブースの女の子達を口説き落としていくRPG。

199X年、日本国内の一部上場企業ばかりを集めたリクルートEXPOが開催された。求人週刊誌「OH!」の取材記者である主人公は、編集長の指示で会場内の各パビリオンを巡り、コンパニオンを口説いてヌード写真を撮影していくことに。果たして彼はすべての女の子と出会う事ができるだろうか・・・?

システムは1人パーティ、装備品なしの素朴なRPGで、表示パラメータはレベル、お金、気力(HPにあたる)の三つである。2D俯瞰型のマップ上を歩き回り、通行人と会話したり、道端で物を拾ったり、各建物で女の子をナンパ(戦闘)し、戦果をプレスセンターでお金に代え、レストランやアイテムで回復しながら、行動範囲を広げる重要アイテムを入手していく。

女の子(敵)の配置は固定で、ほとんどの場合は建物の入口で戦闘となる。気力が0になる前に口説き(攻撃)で倒せれば、女の子のCGが脱衣バージョンに切り替わるようになっていた。原画は漫画家の内山亜紀氏が担当している。参加企業の名前は、例えば「大味の素」「AIUU保険」といった具合に実在の大手企業の名前をもじったものになっていた。

また、攻略には関係ないが、オマケ要素として実写アダルト動画が音声付きで作中に登場する。磁気メディアの時代なので画質はひどく粗っぽく、時間もほんの僅かだが、アダルトPCゲームの中で実写の動画が登場したのはおそらく初だろう。(アーケードゲームでは『THE野球拳』シリーズのようにLDを利用した実写ゲームが既に珍しくない。)

同時期に『アリスたちの午後 vol.2』が発売されている。

個人的な印象としては、ボリュームは多いがビジュアルのクオリティはパッとしない。敵が固定配置で、倒せるのも一回限りなため育成要素がなく、RPGとしてのゲーム性も低い。『東京女子高制服を脱いだ図鑑』のようなCG集にゲーム性を付与した印象で、着想はユニークだったものの、全体的に洗練さに欠ける印象である。

調査担当

『Angel Hearts』 概要

Angel Hearts サンプル Angel Hearts サンプル
anglehearts28.png Angel Hearts サンプル
©1989 elf
Angel Hearts (エルフ)

・1989年06月20日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

80年代末頃の作品で、女子校を舞台にしたアダルトRPG。エルフの3作目である。

スパイ風の主人公「みい」はある日、ボスから新しい任務を託される。優秀な学生が集まる女子校「聖ストカイック学園」では、謎の組織が学生を食い物にしているというのだ。用務員に成り済まして学園に潜り込んだみいは、先に潜入していた仲間の女の子や依頼主を救い出し、学園を牛耳る組織「生徒会」の刺客を返り討ちにしていく。

2Dマップ見下ろし型のRPGで、マップは校庭と校舎内に限られており、拠点となる用務員室を中心に、体育館やプール、各教室などを歩き回り、レベルを上げながら攻略に必要な情報やアイテムを集めていく流れである。

主人公は1人パーティで、装備品や金銭はなく、成長要素はレベルアップのみのシンプルなシステムとなっていた。敵キャラは雑魚も中ボスも全員が女の子で、それぞれのキャラに合わせた個性的でいやらしい攻撃をかけてくるのに対して、主人公も「キスする」「胸をもむ」「エッチな言葉をささやく」といった性技で攻撃していく。囚われている女の子を全員救出し、「南都性拳」の奥義書をすべて手に入れ、生徒会の幹部達を全員退治すればクリアとなった。

アダルト要素は敵キャラを倒した時に見られる裸CGのみで、一部にフェラチオや事後と見られる表現もあるが、ウィンドウは小さく、テキストでの描写もないため、エロさは控えめである。

当時のアダルトRPGはウィザードリィ風の3D視点と、塔などの階層式のダンジョンに縛られる傾向にあったため、手描きのマッピングのいらない本作品は非常に取っ付きやすく、気楽に遊べるユニークな印象である。ただし、マップの狭さやストーリーの短さ、アダルト要素の低さで当時のプレイヤーも物足りなさを感じたかもしれない。

調査担当

『DRAGOON ARMOR FOR ADULT』 概要

ドラグーンアーマー for adult ドラグーンアーマー for adult
ドラグーンアーマー for adult ドラグーンアーマー for adult
©1989 Fairytale
DRAGOON ARMOR FOR ADULT (フェアリーテール)

・1989年06月08日 PC-8801用 FD版
・1989年06月08日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

80年代末の作品で、王道的なファンタジー世界を舞台にした3DダンジョンRPG。

緑豊かで恵まれた国フォルファラール。ある日、美しいお姫様「リーナ姫」が黒い鳥に襲われ、湖に浮かぶ怪しい塔に連れ去られてしまう事件が起こった。リーナ姫に恋心を抱いていた騎士「ランディス」は、彼女を取り戻すため、相棒の妖精「フィン」と共に魔物の巣食う塔に挑む。

システムは一般的な3Dダンジョン探索RPGで、手描きでマッピングしながら各階層でレベルを上げ、次の階へ進むための重要アイテムを入手していく流れである。各階層にそれぞれ一箇所ずつある「温泉」が体力回復の泉の役割を果たしており、冒険の拠点であるアイテムショップから出入りできる点が特徴的である。パーティは1人パーティだが、相棒の妖精が回復や補助攻撃で戦闘をサポートしてくれる。

シナリオはモンスターに襲われている女の子を助けたり、出会った女戦士と協力していく中で、重要な情報やアイテムを入手していく王道的な展開で、一階から五階まで踏破し、伝説の剣を手に入れてドラゴンを倒せばクリアとなった。

アダルト要素の数は多いものの、セックスシーンは一切無く、救出した女の子の半裸が拝めたり、温泉につかるサービスシーンがあったり、アイテムショップで買える高額アイテム「えっちな本」で全裸のCGが見れたりが限度で、エロさは控えめである。

タイトルに「FOR ADULT」がついているが、『すてぃるそーど for adult』とは違い、こちらは元となる全年齢向けRPGが存在しない。世界観は『すてぃるそーど』から繋がっており、王国名や武器、敵キャラなどが共通している。

個人的な印象としては、操作性は悪くないものの、攻撃力・防御力の表示や敵の耐久力などで不可解な点が多く、RPGとしての洗練度は低い。シナリオ性を強く意識させる作りで、感動を呼ぶラストシーンを目指した様子が感じられるが、各キャラに思い入れを持つ程のボリュームがないため、当時のプレイヤーも十分なカタルシスを得たとは思えない。5800円という定価の安さが救いか。

調査担当

『少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説』 概要

少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説 少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説
少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説 少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説
©1989 AGUMIX
少女探偵RINNちゃんの事件簿 電脳少女伝説 (AGUMIX)

・1989年05月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版

80年代末期の作品で、ダンジョンを舞台にレズの美少女が活躍するギャグタッチのRPG。森林りんご(Woody-Rinn)の成人漫画、『RINNちゃんの事件簿』のゲーム化オリジナルストーリーである。

中世ファンタジー風の世界。主人公「RINNちゃん」の妹の「ノリコ」は、偶然に魔妖星の七宝石という呪いのアイテムを手に入れてしまい、邪悪な魔女と化してしまった。妹を助けるために、謎の中国人から性の秘術を学び、中欧の錬金術師から男根の剣を授かったRINNちゃんは、ノリコの支配する魔巣窟に挑む。

ゲームシステムは、3Dダンジョンを探索していくRPGだが、1人パーティで装備品の入れ替えはない。敵はすべて固定配置で、主人公のレベルも階層ごとに決まっており、レベル上げの必要もない。各部屋をどの順で巡ればクリアできるかを探っていく点が攻略要素で、育成要素がないので、ゲーム性は探索アドベンチャーに近い。

敵はすべて女の子である。各階層ごとに雑魚キャラの「ソルジャー」、重要アイテムや情報を持っている「コマンダー」、中ボスの3種類がいて、いずれも戦闘後に陵辱シーンを楽しむことができた。

陵辱シーンは、主人公がレズでSっけがあるのが特徴的で、男根の形をした剣の柄やバイブ、鞭、ロウソク、羽根などで敵をいじめ、情報やアイテムを引き出していくのが基本パターンである。女の子は計16人で、一人当たりCGは3~4枚と、当時としてはかなり丁寧である。露骨な無修正路線で、女性器は大きく詳細に描かれており、修正を施した気配が全くない(当時は規制対象が曖昧で、PCソフトが検挙された例がなかった)。 流通は通販のみで、おそらく生産数が少なかったこともあり、2013年現在も高額ソフトに名を連ねている。

ダンジョンは狭く、シナリオは短い一方、アダルト要素の比重が非常に高く、サクサクと進める手軽さが魅力のギャグ作品である。ビジュアルには過渡期的な点描が用いられており、ザラザラした質感ながら、最大8色で深い色彩と自然なグラデーションを実現しているのが印象的である。

調査担当

『とらわれペンギン』 概要

とらわれペンギン とらわれペンギン
とらわれペンギン とらわれペンギン
©1989 辰巳出版
とらわれペンギン (辰巳出版)

・1988年12月**日 PC-8801用 FD版

80年代後半の作品で、同名の成人漫画をゲーム化したアダルトRPG。

舞台は断崖の丘にそびえる「研究所」。そこでは囚われた人間達がクローン技術と快楽により実験材料にされ、恐ろしいモンスターへと改造されていた。囚われた実験体の1人であるプレイヤーは、複数のクローンを作ってモルモットルームから送り出し、卑猥な姿をした怪物達を倒しながら脱出方法を探していく。

ゲームシステムはウィザードリィ風の、3D視点のダンジョン探索型RPGである。1人パーティだが、複数の主人公を作成する事ができ、アイテム倉庫の共有などで互いにサポートし合える仕組みである。男女で装備品が異なり、「女子高生」「忍者」「ヤクザ」などのクラスチェンジも男女によって制限があった。

シナリオは、プレイヤーが作成したクローンが実験室から抜け出す所から始まり、「スクール水着」「ブラジャー」「コンドーム」などの装備品を集め、各階層のボスを倒すことで次の階の暗証番号を入手していくのが基本パターンである。ステータスやアイテムはアダルト用語にちなむ場合が多く、HPにあたる精力(HORMON)が尽きると、捕まって快楽の虜にされてしまうバッドエンドが待ち受けていた。

原作となった森山塔(山本直樹)の『とらわれペンギン』は、成人漫画ながらシュールな世界観と文学性、難解さを含んだオムニバス形式の作品で、当時カルト的な人気を誇ったようだ。ゲームの方はテンポやゲームバランス等で今ひとつの仕上がりだが、シリアスでグロテスクな描写とギャグタッチの設定が入り混じった、不思議な作風が印象的である。

調査担当

『ランス01 光をもとめて』 概要

rance01_00
rance01_01rance01_03rance01_06
rance01_05rance01_02rance01_04

©2013 ALICESOFT
ランス01 光をもとめて (アリスソフト)

・2013年09月27日 Windows用 DVD-ROM版
・2013年09月27日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu

人気RPGシリーズ『ランス』の原点となった『Rance -光をもとめて-』(1989)のリメイク作品。アダルトゲームとしては例のない24年を経てのリバイバルが話題となった。

緑の服と大きな口がトレードマークの冒険者「ランス」は、新米ながら我がままで尊大、弱い者にも容赦なし、可愛い女の子をヤることで頭が一杯の鬼畜戦士である。所属ギルドから行方不明のお嬢様「ヒカリ」の捜索を依頼されたランスは、リーザス王国の城下町を舞台に情報を集めつつ、隙を見て女の子達を次々に犯していく。

システムの根幹であるコマンド選択式はオリジナル版と変わらず、日常は「口 → ヒカリの事を聞く」「攻 → 女の子を襲う」といった形で進行していく探索ADVである。一方戦闘パートは一新されていて、手持ちの武器や盾、アイテムをカジノ風のコインに見立て、相手の強さに合わせてBETしていく変わった形式である。パーティはランス1人だが、装備品ごとに冷却時間が必要なため、アイテム枠の編成やどの順に使用するかで戦略性が求められる。ダンジョンも変わっていて、マップの代わりに5枚のカードの中から1枚を引いていくコース選択式である。

シナリオの序盤は傍若無人な主人公が盗賊団を退治したり、女の子のお願いを叶えて強引に「お礼」をいただいたり、特殊なアイテムで隙をついたりといった展開が中心である。Hシーンは陵辱がメインだが、雰囲気は明るく、シュールな世界観を中心としたギャグタッチの作風である。新解釈で多くのエピソードが掘り下げられている他、主人公以外によるハードで陰惨な陵辱描写もパワーアップしており、クライマックスを盛り上げる演出となっている。

普通にプレイしていると大半のHシーンを見逃してしまうため、様々なコマンドを試す必要があり、やり込み要素となっていた。パッケージ版は定価5040円、ダウンロード版4800と低価格帯で、シナリオは短めである。また、シリーズの伝統でボイスは一切使われていない。

続編として、同じく過去作のリメイクとなる『ランス03 リーザス陥落』(2015)が続いている。また、OVA版も2014年からシリーズ化している。

個人的な印象としては、中ボス戦や女の子モンスターの捕獲に苦労するため、色々と工夫が必要になり、レベルアップの楽しみが大きく、小規模作品としては充実した内容に感じた。また、「かなみ」「リア王女」「美樹」「レベルアップ神」など、後のシリーズでレギュラーとなるメンバーの初登場シーンもファンには見逃せない。


ランス01 光をもとめて 公式サイト
http://www.alicesoft.com/rance01/

調査担当

『ザ・タワー・オブ・ドラゴン』 概要

ザ・タワー・オブ・ドラゴン ザ・タワー・オブ・ドラゴン
ザ・タワー・オブ・ドラゴン ザ・タワー・オブ・ドラゴン
©1988 DREAMSOFT
ザ・タワー・オブ・ドラゴン (ドリームソフト/ドット企画)

・1988年07月**日 PC-8801用 FD版

80年代後半の作品で、2D俯瞰型のダンジョン探索RPG。剣と魔法のファンタジーを扱ったものとしては、最古のアダルトRPGの一つである。

流れ者の剣士「ミース」は、旅の途中に立ち寄ったトロイ国で、さらわれた王女の噂を聞きつけ、王女の閉じ込められたドラゴンの塔に挑む。

システムは俯瞰型の2Dダンジョンで、主人公の動きに合わせて上下左右にスクロールするタイプのRPGである。パーティは主人公1人、ダンジョンは単一で階層式となっている。パラメータは経験値とレベル、HP、攻撃力、お金、という簡素な作りになっていて、武器や防具の概念はなく、回復手段はダンジョン内の薬屋で買える薬草一種類である。

マップは迷路のような入り組んだ構造となっており、手描きで紙にマッピングしていく点が攻略要素の一つである。階層は6階で、上階へいくほど敵が強くなっていく。それぞれの階層で「マジカルボード」と呼ばれる重要アイテムを見つけ、すべて集める事でドラゴンが倒せる流れとなっていた。

アダルト要素は少なく、登場する女の子はヒロインの王女を含め2人である。主人公が言葉を発するのはエンディングのみだが、一般的なヒーロー像からは遠く、自分本位で冷徹な性格、いわゆる“鬼畜”なのが目を引く。

最古のアダルトRPGといえば、それまでにも『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』(1984)や『ファイナルロリータ』(1985)など、主人公の強さにパラメータがあるアダルトゲームが存在しており、当時としてはRPGなのだが、後世の人間がイメージする主人公の育成がメインのゲームとは異なる。

この年、ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストⅢ』が空前の大ブームとなり、パソコンゲームでも『すてぃるそーど for adult』『カオスエンジェルス』『TWILIGHT ZONEⅡ ~なぎさの館~』など、アダルト要素を売りにしたダンジョン探索型のゲームが続々と登場している。後世のイメージと一致するアダルトRPGはこの頃からだろう。本作品はその中で最も早い時期に登場した物の一つと思われる。

調査担当

『戦女神』 概要

戦女神 サンプル戦女神 サンプル戦女神 サンプル
戦女神 サンプル戦女神 サンプル戦女神 サンプル
©1999 Eushully
戦女神 (エウシュリー)

・1999年01月29日 Windows用 CD-ROM 初回限定版 【Amazon】【駿河屋
・1999年01月29日 Winsows用 CD-ROM 通常版 【Amazon】【駿河屋

90年代末の作品で、剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたシリアスな長編RPG。エウシュリーのデビュー作であり、後に大ヒットした戦女神シリーズの1作目となった。

“神殺し”の異名を持つ剣士セリカは、人間の男でありながら古い女神の肉体を持つため、敵の多い存在。現在は中立的な女神のはからいでレウィニア王国の客将に収まっていた。18年前に失踪したラティナ王女の探索を命じられたセリカは、同僚のレヴィア将軍の軍勢と協力し、剣術と性魔術を駆使して廃坑に隠された謎を追っていく。

システムは基本的に1人パーティで、斜め上から見下ろす形の2Dダンジョンを探索していく形式である。戦闘はアクティブタイムバトルで、行動毎に待機時間なども細かく設定されている。ステータスの割り振りに自由度があり、魔法や剣技の使い方、ペース配分などが戦略要素となっていた。

シナリオは“囚われた女の子達を助けていく”という王道的なパターンだが、盗賊達の蛮行の他にも王国内の権力争い、古い神々と新しい神々の衝突、廃坑に秘められた力を巡る陰謀などが絡まり合った複雑なストーリーが展開し、次第に奥深くなっていくのが魅力である。本筋は一本道だが攻略順が必ずしも固定ではなく、寄り道的なサイドエピソードもあり、どの順番に攻略するかはプレイヤーの判断に委ねられていた。

アダルトシーンは非常に多く、ならず者達による陵辱と主人公による性魔術、和姦など多彩なパターンが用意されている。

ゲーム性は地味だったが、本作品の特徴はそのボリュームで、一般ゲームにもひけを取らない膨大なマップとイベントの多さ、凝った世界観、最後まで丁寧に作りこまれたゲームバランスが印象的である。続編として『戦女神Ⅱ』が続いている他、後に『幻燐の姫将軍』シリーズとも設定が合流し、ひとつながりの大河RPGシリーズとして多数のファンを獲得している。

調査担当

『TWILIGHT ZONE Vol.4 特別編』 概要

トワイライトゾーン Vol.4 特別編 サンプル トワイライトゾーン Vol.4 特別編 サンプル
トワイライトゾーン Vol.4 特別編 サンプル トワイライトゾーン Vol.4 特別編 サンプル
©1990 GREAT
TWILIGHT ZONE Vol.4 特別編 (GREAT)

・1990年04月01日 PC-9801用 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版

90年代初頭の作品で、女の子の姿をした異星人達を精子で倒していくギャグタッチのRPG。『TWILIGHT ZONE』シリーズの4作目である。

西暦19XX年冬、地球は少女の姿をした異星人達の侵略を受け、各国政府はまたたく間に支配されてしまった。人類の抵抗は民間人によるパルチザンへと移っていったが、そんな中、異星人は男の精液をかけると消滅することが判明し、戦いは銃器から下半身を使ったものへと変化する。そして異星人の飛来から一年、一人の若者が異星人との戦いに立ち上がろうとしていた・・・。

これまでのシリーズと全く違うシステムで、ドラクエ風の俯瞰式2Dフィールドを歩き回り、鍵となるアイテムを集めたり、足止めする敵キャラを倒して探索可能なフィールドを広げていく流れである。フィールドにはダンジョンや宿泊施設、アイテムショップなどが散在しており、一度行った場所はタクシーでワープすることが可能である。

戦闘は最大4人パーティのコマンド選択式で、敵キャラは半裸の女の子の姿をした異星人である。通常攻撃は自ら飛ばす精液によるものとなっている。また、各キャラが「正常位」や「縛り」「スチュワーデスの服(相手に着せる)」など、固有の特殊コマンドを備えているのも特徴である。

シナリオはマネキン愛好家やパソコン少年など、マニアックな趣味を持つ仲間達を集め、敵の本拠地を目指していく流れで、比較的シリアスだった前作と比べるとコミカルなタッチである。アダルト要素は半裸の敵キャラがやたら出てくるのみで、控えめである。

当時のアダルトRPGが古典的な階層式のダンジョンから抜け出せずにいた中、いち早くフィールド式を取り入れたユニークな存在で、ストーリーもおバカでインパクトのあるものだった。しかしエンカウント率やレベルアップで極端にテンポが悪く、ゲーム性が足かせになっている印象である。

調査担当

『TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~』 概要

TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル
TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ サンプル
©1989 GREAT
TWILIGHT ZONE Ⅲ ~長くて甘い夜~ (GREAT)

・1989年06月20日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9800用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版

80年代末頃の作品で、夢の中の不思議な世界を舞台にセックスで敵を倒していくRPG。『TWILIGIHT ZONE』シリーズの3作目である。

前作『TWILIGHT ZONE Ⅱ ~なぎさの館~』(1988)で無事に恋人の「陽子」を探し出し、飼い猫「ナギサ」の作った世界から脱出した主人公だったが、今度は陽子の友人「玲子」との浮気を陽子に目撃されてしまう。その夜、夢の中で再び洋館に誘い込まれた主人公は、陽子の心を取り戻すため、過去、未来、現在の陽子にとっての理想の男となるべく、冒険を繰り広げていく。

システムは前作と同じで、3Dダンジョンを探索していくRPGである。扉に関する奇妙な仕様はそのままだが、オートマッピング機能を備えた事で操作性は大幅に改善されている。通常攻撃はカーソル操作による愛撫、魔法攻撃にあたるのが「正常位」など様々な体位で、女の子の姿をした敵をセックスでイかせてレベルを上げ、お金にあたる下着を集めて装備を整えていく。

ストーリーは階層ごとに「4~5才の陽子」「小学生の陽子」「中学生の陽子」等のテーマが分かれており、それぞれの陽子から信頼を得るべくフラグを回収していく流れである。雑魚キャラも幼児体型から高齢までグループがあり、陽子の年齢(階層)に合わせて年齢層が異なる。中にはほとんどの階層に出現して成長過程が楽しめる雑魚キャラも存在した。

中ボス戦にあたる各階層のヤマ場は、「保母さん」「婦警さん」といった成人女性とのセックス勝負である。全体的にアダルト描写は多く、ボリューム感も高い。ソフ倫設立前の規制があやふやな時期だが、股間は通行止めの標識で隠されるという表現になっている。

続編に『トワイライトゾーン Vol.4 特別編』がある。

手段はさておき、主人公がメインヒロインに純愛を貫くという珍しい筋書きで、陽子の無垢な姿や悲惨な未来を描いたことでプレイヤーに感情移入を促す工夫がなされている。エロありきでストーリー性の比重が低かった時代からすると、微妙な変化が感じられる作品である。ゲームバランスが荒っぽいが、時期を考慮すればアダルトRPGして一流といえるだろう。

調査担当
記事検索
タグ絞り込み検索
調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

Key公式ページ

FANDC.CO.JP Official Web Site

アージュ公式ページ

アリスソフト公式ページ

Leaf公式ページ

AQUAPLUS公式ページ

エウシュリー公式ページ

オーガスト公式ページ

ねこねこソフト公式ページ

すたじお緑茶公式ページ

Navel公式ページ

CandySoft -オフィシャルホームページ-

みなとそふと公式ホームページ

ま~まれぇど公式ホームページ

リコッタオフィシャルウェブサイト

ぱれっとオフィシャルWEBページ

リリアンオフィシャルページ

TYPE-MOON Official Web Site

Lump of Sugar オフィシャルHP

ensemble OFFICIAL WEBSITE

Purple software 公式WEBサイト

SAGA PLANETS OFFICIAL WEBSITE

PULLTOP オフィシャルサイト

スミレ オフィシャルWEBサイト



広告
decolate_sub_bottom03