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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

SM

『虜』 概要

虜虜
虜虜
©1996 D.O. / Contents Traffic,Inc.
 (D.O.)

・1996年10月11日 Windows95用 CD-ROM版
・1999年09月10日 Mac OS 8用 CD-ROM版
・2000年01月28日 Windows98用 DVD-ROM 『虜2虜』に収録
・2001年06月15日 Windows2000用 CD-ROM 廉価版
・2006年05月05日 ダウンロード販売開始 【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu

90年代中頃の作品で、男性教師が女子生徒を監禁し、理想の男女関係を強いていくSM系の調教シミュレーションゲーム。

主人公は表向き、平凡な生活を送る新米の学園教師である。しかし、女生徒を乱暴に犯したいという欲望を常に抱いており、教え子の「田村 麻美」に目をつけ、雌豚として荒っぽく飼い慣らしていた。そんなある日、主人公は麻美からある計画を持ちかけられる。家族の復讐のため、清楚で大人しい美少女「佐伯 由美子」を、夏休みに人里離れた別荘に監禁し、徹底的に調教して欲しいというのだ。主人公はリスクを覚悟の上で、麻美に準備を整えさせ、由美子を従順な性奴隷に仕上げる危険なゲームに挑んでいく…。

ゲームシステムは、かなり本格的な育成SLGである。7月20日から8月31日までの間、一日2回ずつ、3人のヒロインの中から一人を選び、「快楽調教 バイブ」「被虐調教 鞭」「羞恥調教 排尿」といった2段階のコマンドでプレイを選び、パラメータを育成していく。

「意識」が0になると失神してペナルティが発生し、「体力」や「理性」が0になるとゲームオーバー、逆に体力や理性が満タンだと逃亡したり、自殺したりでゲームオーバーを迎える。他にも病気や生理、無気力などの状態異常でパラメータが削られるため、健康状態に気をつかいつつ、生かさぬよう殺さぬよう、しつけ的なプレイで「従順」を上げ、セックスの中で「快楽」「恥虐」「被虐」を育てて、心と体を慎重にコントロールしていく必要がある。

ゲームクリアするためには、三人共それなりに高水準に仕上げなければならないが、パラメータは減りやすく上がりにくく、状態異常は頻繁なため、常に忙しく目を配らなくてはならない。また、コマンドの種類は30種類と豊富で、ヒロイン毎にパラメータ変化も異なるため、全て把握して使いこなすには、かなりの経験を要する。難易度が高く奥行きのある育成SLGといえるだろう。

ヒロインは、純情可憐なお嬢様、ドMで共犯者の薄幸な少女、親友のピンチを救おうとして巻き込まれた、強気なスポーツ少女の三人である。最初は拒絶一色だったヒロインも、調教が進むにつれ、体の変化に戸惑い、容赦のない悪罵に心を折られ、やがて愛されようと積極的に媚び始める。最終日のパラメータの状態により、一人当たり3、4種類の個別エンドを迎える仕様となっていた。

アダルトCGのボリューム感は高く、バラエティ豊かである。通常の愛撫、セックスに始まり、アナル開発、放尿や浣腸プレイといった変態プレイ、縛り、拘束、剃毛、鞭、蝋燭といった通常のSMプレイ、刃物、三角木馬、首絞め、フィストファック、薬物といったハードで過激な描写を含んでいた。

当時としては珍しく、Windows版が先行した作品で、ヒロイン達はオリジナル版からフルボイスである。その代わり、ヒロインの台詞はメッセージウィンドウに一切表示されないという、後世からみると妙な仕様になっている。

シリーズの2作目として『虜2』(1997年)が続いている。また、ゲーム内容はそのまま、CGを実写化した『虜 実写版』(1999年)があり、D.O.自ら制作を手がけている。

ディレクター、ゲームデザイン、原画、シナリオにいたるまで、広崎悠意氏が幅広く兼務した作家性の強い作品である。個人的な印象としては、かなりゲーム性に凝っており、上級者好みのやり込みゲームいえるだろう。また、主人公が自身のサディズムについてプライドを持ち、独特の美学を語り、ヒロインを落とした後も、露ほども甘い顔をしないのが異様で、“本物”の凄味を感じさせる作品である。


公式HP
http://www.do-game.co.jp/r18/products/%E8%99%9C/


調査担当

『しゃぶり姫 ~陰の章~』 概要

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©1997 Mink
しゃぶり姫 ~陰の章~ (ミンク)

・1997年04月05日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版 
・1997年09月05日 Windows95用 CD-ROM版
・2005年02月25日 Windows用 CD-ROM 『陰の章 ~しゃぶり姫~』としてリメイク
・2008年04月11日 DL販売開始  【Gyutto】【DL.Getchu】【DMM】【DLsite
・2014年11月21日 DL販売 『ミンクブランドパック』に収録 【DL.Getchu】【Gyutto
・2014年12月12日 DL販売 『Minkオールスターボリュームパック』に収録 【DL.Getchu】【Gyutto
・2015年07月10日 DL販売 『ミンク大大大感謝セット-Dark-』に収録 【DMM
・2015年07月10日 DL販売 『ミンク大大大感謝セット-FULL POWER-』に収録 【DMM

90年代後半の作品で、美少女一人を相手に嗜虐的な”躾”を施していく調教シミュレーション。前年の『ぺろぺろCandy ~陽の章~』(1996年)と対をなす、陰惨な雰囲気の作品である。

主人公「拓也(名前変更可)」は若い写真家。冬山の撮影に来ていた拓也は、怪我を負って山奥の洋館にたどり着き、そこに住む二人の人物、老紳士「黒岩」と美少女「姫乃(名前変更可)」の厚遇を受けた。拓也を気に入ったという黒岩老人は、彼に奇妙な依頼をする。それは、姫乃に女の色艶や悦びを身につけさせ、女として完成させて欲しいというものだった…。

ゲームシステムは『ぺろぺろCandy ~陽の章~』と似ており、ヒロイン一人に対して「場所は?」「衣装は?」「道具は?」といった7つの項目を選択し、プレイを組み立てていくセックスシミュレーターである。大きな違いは姫乃に「従順度」「奉仕テクニック」「性感度」「色気」といったパラメータがある点で、全体の印象としては簡素な調教SLGになっている。

プレイの組み立て、会話や突発イベントでの選択肢によりパラメータは増減し、その総量によって「完成度」が高まっていく。 完成度の上昇に伴ってメインシナリオが進行していき、諸条件によりグッドエンド、バッドエンドなど様々なマルチエンディングを迎える仕組みとなっていた。

シナリオは単一ヒロインもので、従順で清楚な美少女に対し、「躾」と称して過酷な調教を施していくサディスティックな展開である。主人公は一見、温和な常識人だが、躾が絡むと途端にスイッチが入り、姫乃に理不尽な怒りをぶつけたり、姫乃の痴態を他人に見せびらかしたりと、高圧的で狂人的な面を見せるのが特徴的である。

アダルト要素の比重は高く、パターンも豊富である。はじめは数種類しかプレイが選べないが、回数をこなす内に行き先や衣装が増え、最終的に400以上の組み合わせになる。ノーマルなプレイでも言葉による煽り、罵りが基本で、ムチやロープ、ローソクを使ったSM要素、水責めなどの拷問要素、鶏や犬、ウナギを使った獣姦要素、浮浪者を使った寝取らせ要素など、暴力的で過激な表現を含んでいる。

後に『陰の章 ~しゃぶり姫~』(2005年)としてリメイクされた。関連商品に小説版、実写AV版、DVD-PG版などがある。

個人的な印象としては、主人公達の目的のあやふやさ、性格のブレが気になり、どうにも作品世界に馴染めなかった。やり込み要素はあるものの、単調でSLGとしての深みは感じない。冒険度の高いプレイと合わせ、人を選ぶ作風といえるだろう。


公式HP
http://www.mink.co.jp/product/other/shaburi/index.html
 
調査担当

『拘束 ~悦びの淫液~』 概要

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©1995 PERSIAN SOFT
拘束 ~悦びの淫液~ (ペルシャソフト)

・1995年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年12月08日 PC-9801/9821用 CD-ROM 『拘束 ~悦びの淫声~』(ボイス追加版)
・1996年07月25日 Windows95用 CD-ROM 『拘束 ~悦びの淫声~』(ボイス追加版)

90年代中頃の作品で、美女ぞろいの館での不思議な体験を描いたアダルトADV。『拘束』シリーズの一作目。

雑誌のライターである主人公「けいすけ」は、休暇を取って気ままな旅の途中、トイレのために下車した駅に取り残されてしまう。そこは次の電車もなく、付近に宿泊施設もない寂しい駅だった。途方に暮れる主人公に声をかけてきたのは、夢の中に現れた美女とそっくりの女の子「美幸」。偶然を奇妙に思いながら、誘われるまま美幸の暮らす洋館に泊まることになった主人公は、そこで美しい夫人と娘たち、そしてメイドと知り合い、不思議な夢の中で淫らな体験を重ねていく。

ゲームシステムはコマンド選択型で、移動先に自由があるタイプのADVである。屋敷内のゲストルーム(自室)を起点にして、住人たちの部屋や食堂、風呂などを繰り返し巡り、「話す」「見る」といったコマンドを総当りに近い形で選んでいく。何箇所か選択肢もあるが、どれを選んでも展開は変わらないので、おそらく分岐のない一本道である。

シナリオは一般的な館モノで、ややホラーがかったシリアスな雰囲気である。真面目で常識人な主人公が、美女ばかりの暮らす屋敷に滞在する中で、異様で蠱惑的なシチュエーションに遭遇し、理性を失ってセックスに没頭するものの、気がつくと全てが夢の中の出来事。何事もなかったかのように過ごす住人たちと交流していく内に、次第に屋敷に隠された秘密に迫っていく、といった流れである。

アダルト要素の比重は高めである。ノーマルな和姦が中心だが、緊縛や宙吊り、ろうそくやピアス等を使ったSM要素も多く、浣腸からのスカトロ、放尿、飲尿などの変態的なプレイも含んでいる。

続編として『拘束 ~淫乱授業~ 解かれたリボン』(1996年)、『拘束 ~淫爛授業~ メイド達の仕事』(1996年)が続いている。関連商品に『拘束 ~濃縮版~』『拘束 ~画廊~』『拘束 ~淫曲壁紙集~』などがある。

洋館、メイド、美人姉妹、SMチックな描写など、当時の流行を押さえたアダルト重視の館モノである。ゲーム性はなく、ストーリーも短めだが、総当りに近い探索が要求されるのでプレイ時間はそれなりだろう。飲尿やアニメーションで流れ落ちるスカトロなど、濃い目の描写が印象的だった。

 
調査担当

『SEEK ~地下室の牝奴隷達~』 概要

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©1995 PIL
©1995 STONE HEADS Inc.
SEEK ~地下室の牝奴隷達~ (PIL)

・1995年03月31日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年08月30日 Windows95用 CD-ROM版
・2009年12月08日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代中頃の作品で、調教師となって3人の女を従順なマゾヒストに育てあげていくSM系の育成シミュレーションゲーム。ストーンヘッズ傘下のブランド、PILのデビュー作である。

主人公「貴之」(名前変更可)は、著名な画家だった父親の葬儀で、妖艶な美女「沙貴」と出会い、意外なことを知らされる。父親の本当の仕事は、依頼を受けて金持ちの愛人達を預かり、一流のマゾ奴隷に仕上げる調教師だったというのだ。その遺産10億円を相続する条件として、調教師の仕事を引き継ぐことを受け入れた貴之は、適正をみる試験として、沙貴と共に3人の女を一ヶ月間にわたって教育していく。

ゲームシステムは育成シミュレーションで、ターン制のコマンド選択式である。6月1日から30日まで、週末を除いてほぼ毎日、女の子の繋がれている鉄格子の部屋を一つ一つ巡り、「褒める」「奉仕」「責め苦」「恥辱」といった22種類のコマンドを選んでパラメータを育成していく。

序盤は生意気だったり、痛がったりでパラメータの伸びが悪いが、ソフトなプレイから始めて徐々に気位をくじき、快楽を与え、従わせていけば、次第に忠誠や肉欲が上がっていき、技術も身について、コメントが従順で献身的なものに変化していく。体力や理性が尽きてしまうと壊れてしまうので、最低限を維持しつつ、女の子それぞれの特性を把握してコマンドを使いこなしていく点にゲーム性がある。

3人共にパラメータをパーフェクトな状態に仕上げ、沙貴に認められて一流調教師になるのが一般的なゲーム目標だが、途中の選択肢や育成具合によってマルチエンディングになっており、特定の女と結ばれるハッピーエンドやハーレムエンド、お約束の館炎上エンドなどを備えていた。難易度は全体的に高めで、条件付きの特殊イベントも多く、やり込み要素となっている。

主人公は元々ガラの悪い性格をしていて、SMや変態的なプレイにも抵抗感がなく、素の高圧的な態度で調教に臨んでいく。女性は反抗的で擦れた性格の遙、素直で大人しく、ウブな性格の真梨乃、明るく楽天的、やや頭の足りない桃美の3人となっている。他にナビゲート役の沙貴も、調教はできないがイベントが用意されており、攻略対象となっている。

ほぼ全てのイベントがHシーンで占められており、アダルト要素の比重は非常に高い。フェラ、オナニー、バイブレーターによる調教、縛り、鞭、蝋燭、洗濯バサミ、水責め等のSMプレイ、尻舐めや放尿、浣腸からのスカトロ、アナルセックスなどの変態的なプレイの他、特殊イベントとして普通の和姦プレイも用意されていた。

続編に『SEEK2 -SADISTIC BABYLON-』(1999年)がある他、本作品を実写化した『SEEK 実写版』がコアマガジンから発売された。また、オムニバスの『PILcaSEX』(1996年)の中の一本に本作品のアフターストーリーが収録されている。関連商品にビジュアルブック、小説版、OVAなどがある。

SM系の調教SLGとしては『禁忌 ~TABOO~』(1995年)がやや先行したが、イベントの作りこみの充実、ゲームバランスや操作の洗練度など、こちらの方がはるかに出来が良く、より影響力があったことだろう。SMと育成SLGはよほど相性が良かったのか、90年代後半にかけてちょっとしたブームが起きている。


調査担当

『インモラルスタディ シナリオ3 朝倉まなみ』 概要

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©1995 Scoop
インモラルスタディ シナリオ3 朝倉まなみ (Scoop)

・1995年10月20日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、スケベな家庭教師を主人公にしたアダルトアドベンチャー。『インモラルスタディ』シリーズの三作目。

主人公「教師一筋」は凄腕ながら、授業にかこつけてイイトコのお嬢様にイタズラをするのが大好きなスケベ家庭教師。今回の依頼は、超有名ファッションデザイナーの一人娘「まなみ」を教育してほしいというもの。内気で人見知りなまなみの身体を開かせるため、いつも通り怪しげな学習法でHに持ち込むが…?

ゲームシステムは前2作と似ているが、1作目の頃よりコマンド型に近くなっている印象である。「見る」「話す」「愛撫する」といった2~3択のコマンドが現れ、それらを総当りしている内に進展していく。分岐やゲームオーバーのない一本道で、ゲーム性はほぼない。

シナリオは、人見知りで幼い印象のお嬢様に嗜虐心をくすぐられた主人公が、授業にかこつけてHなことを教え込もうとしたところ、既に何者かによって調教されている形跡があり、予想外の展開に巻き込まれていく、といったアダルト重視でコミカルな展開である。

アニメーションシーンがシリーズを通しての目玉になっていて、普段は静止画で進行するが、フェラチオ、ピストン運動などの一部のシーンで、複雑な動きをする動きの大きなアニメーションを含んでいた。また、鞭、緊縛、三角木馬、ロウソクによるSMプレイの描写が多いのも特徴的である。

同シリーズとして『インモラルスタディ シナリオ1 白川玲子』『インモラルスタディ シナリオ2 飯嶋由佳』が、同年に二ヵ月おきにリリースされている。

 
調査担当

『TRIGGER2』 概要

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©1995 Zyx
TRIGGER2 (ZyX)

・1995年08月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1996年11月22日 PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、オムニバス形式のアニメーションアダルトゲーム。『TRIGGER』(1994年)に続くシリーズ2作目。

ストーリーは、地獄の番犬ケルベロスと女の子のコンビが婦女連続暴行事件に挑む『FILE #4 闇の番犬』、現代の普通の女の子が異世界に召還され、Hな儀式で伝説のロボット兵器のエネルギーを充填していく『FILE #5 淫力機神リュード』、西部開拓時代を舞台に、女ガンマンが賞金首に挑む『FILE #6 She's Wild!』の3本となっている。

システムは移動先に自由がないタイプのコマンド選択型で、「見る」「話す」「考える」などのコマンドを総当りすることで進展していく。ゲームオーバーはないが、淫力機神リュード以外は一箇所で分岐があり、それぞれ別のセックスシーンとエンディングが用意されていた。

シナリオは1話完結の読み切り漫画のような雰囲気で、いずれも短く、アダルト重視な作風である。セックスは陵辱系のハードなプレイがほとんどで、魔物による異種姦、触手姦、悪漢たちによる輪姦、鞭やろうそく、三角木馬を使ったSMプレイなどの表現を含んでいた。

前作に続き、アニメ調の大きな動きのあるアニメーションと音声がついているのが売りとなっていて、特にセックスシーンでは、服が破かれる瞬間や愛撫による乳房の変形、ピストン、フェラチオなど、ほとんどのシーンに何らかの動きが施されている。音声があてられているのはごく一部で、主に女の子の悲鳴や嬌声だが、銃声や爆発音、服の破ける音、鞭の当たった音などの効果音も施されているのが印象的だった。


調査担当

『エイミーと呼ばないでっ☆』 概要

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©1995 C's ware
エイミーと呼ばないでっ☆ (シーズウェア)

・1995年05月19日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9821/FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年12月20日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、ドジで明るく女性から絡まれやすい女の子が、消えた従弟の行方を追って冒険を繰り広げるアダルトアドベンチャー。

主人公「エミ」は学園でも一二を争うアイドルながら、ちょっとおバカで妄想癖のある学生である。同居中の従弟「智美くん」に熱烈な恋心を抱いているが、気づいてもらえず空回りする日々が続いていた。そんな平和な日常も、智美くんの貞操を狙う美少女や、借金のカタに自宅を差し押さえようとする亡父の愛人、退学をちらつかせて淫らな行為をせまる女校長に脅かされていく。男子達に体を弄ばれ、智美くんとも離れ離れになったエミは…?

システムはコマンド選択型である。移動先の自由はあまりなく、大抵の場面で「見る」「話す」だけで進行する簡素な操作となっている。分岐のない一本道の構造のため、ゲーム性はほとんどない。

シナリオは主人公エミが女性に絡まれたり、肉奴隷の調教を受けたりと悲惨な目に合いながら、行方不明になった従弟の美少年を助けるため、体を張って情報を得ていく流れである。サディスティックで陰惨な展開が多いが、主人公のトボけた言動やメタ発言も多く、雰囲気はおおむねギャグ作品である。

学園モノとしてスタートする第1話、病院に看護婦として潜り込む第2話、豪邸にメイドとして潜入する第3話で構成されていて、一繋がりの物語なのだが、スターシステムを採っているため登場人物が別の役で再登場するという、非常に変わった演出が取られている。例えば1話で校長として登場する「鏡子」は、2話では肛門科の女医、3話では館の女主人として現れ、主人公とはそれぞれ初対面である。同様にして、男1女5の主要キャラクター達が各話ごとに配役を変え、繰り返し登場する点が特徴的である。

主人公達の毛髪の量と奇妙なヘアスタイルが気になるが、作中ではこれについて一切説明がない。初対面でも相手が気にする様子がほとんどなく、わずかに「変な髪形ね。天然?」「あなたの名前は、バターロールよ。」という台詞があるのみである。この世界ではそれほど異常ではないようだ。

アダルトシーンの比重は高い。主人公が女性からHなイタズラをされるプレイが基本で、それに男性との絡み、女性同士の和姦が続く他、一部に鞭打ち、拘束、緊縛、飲尿などの表現を含んでいた。後に喘ぎセリフの定番となった「らめぇ」の元祖である可能性を付記しておく。

派生作品にOVA版がある。

個人的な印象としては、一本のストーリーの中でスターシステムが何度も使われるため、何とも風変わりな作品である。同社の『XENON』の流れも感じるが、こちらは前衛的というよりTVのコント番組のような雰囲気と言えばいいか。舞台は変わってもメンツは同じなため、冗談のような髪型なのも手伝って、陵辱系だが安心感があってユーモラスな印象に仕上がっている。


調査担当

『禁忌 ~TABOO~』 概要

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©1995 SUCCUBUS/APPLE PIE
禁忌 ~TABOO~ (サッキュバス/アップルパイ)

・1995年03月17日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 Windows用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、レズビアンの女教師が女生徒達に淫らな調教を施していく育成シミュレーションゲーム。SMをメインに扱った調教SLGとしてはおそらく最古の作品である。

これといった導入部分やプロットはなく、突発イベントもほぼ無い。プレイヤーはサディスティックな女教師となって、ひたすら三人の女の子たちのパラメータを育成し、その反応の変化を楽しんでいくシンプルな展開である。

システムは当時流行していたスケジュール管理型ではなく、対話形式のコマンド選択型である。任意の相手を呼び出し、そのステータスの伸ばしたい項目、補いたい欠点を狙って、会話や愛撫、各種SMプレイのコマンドで女の子をいたぶっていく。女の子が絶頂したり、疲労がたまったり、怒って帰ってしまうと1回の調教終了である。

序盤は女の子の感度や被虐度が低く、態度も反抗的で信頼度や愛情度が下がっていく一方だが、慎重に育てれば徐々に態度が変化し、ある時点から上昇に転じる。うまくいけば主人公を「お姉さま」と慕い、どんなプレイにも悦び、簡単に絶頂するようになる。3人合わせて30回の調教をこなした所でゲーム終了となり、その育成結果が「称号」という形で評価される仕組みになっていた。

また、ヒロイン自身の加虐性、ヒロイン同士の信頼や愛情を示すパラメータがあり、ヒロインに命じて他のヒロインを調教させることができる。気弱そうなヒロインをドSに育て、勝気そうなヒロインを調教させる、といったプレイも可能である。さらに主人公の女教師にも被虐性を示すパラメータがあり、これが高まると生徒にいたぶられて絶頂、といった逆転現象も起こる奥行きを備えていた。

調教SLGという他にも風変わりな点がある作品で、例えばメッセージウィンドウが一切なく、会話のやり取りは音声のみという大胆な仕様である。フルボイスに相当するため、FDの時代としては非常にデータ容量が大きく、インストールにかかる時間などが話題になったようだ。

アダルトシーンはSM要素がメインで、ロープなどによる緊縛シーン、平手打ち、鞭によるスパンキング、ろうそく責めといった描写がある他、選んだ調教場所によっては試験管、マイク、野菜などが使われることがあり、挿入シーンは小ウィンドウ内のアニメーションで描かれている。

続編に『禁忌2 ~Hospital Taboo~』(2000)がある他、関連商品にデスクトップテーマ集がある。

個人的な印象として、ジャンル的に目新しく、ゲームシステムはユニークであり、フルボイスという大きなハードルに果敢に挑んだ作品だったが、所々の欠点が足を引っ張っているイメージである。例えば、肝心のボイスが音割れで聞き取り辛い、攻略はかなりの繰り返し作業になるが、セリフを飛ばせないためストレスが溜まる、コマンド毎のパラメータ上昇効果が把握しづらく、自力攻略には地味で厄介なデータ収集が必要、といったところか。欲張らずに基本部分を洗練していれば…と惜しまずにはいられない。


調査担当

『TRIGGER』 概要

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©1994 ZyX
TRIGGER (ZyX)

・1994年06月17日 PC-9801 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、オムニバス形式のアダルトアドベンチャー。動きの大きなアニメーションや音声付きのシーンがセールスポイントとなっていた。ZyX(ジックス)の二作目。

シナリオは家電製品好きの女性が不思議なビデオデッキに出会い、ビデオの世界に入り込んでしまう『トラブルビデオ』、女探偵が誘拐事件に挑み、犯人に捕まって陵辱される『D・ガール』、男勝りな女海賊が敵対する宇宙海賊に捕まり、隙を突いて脱出するまでの冒険を描いた『Let's! パイレーツ』の三本である。

システムはコマンド選択型で、一部にバッドエンドとなる分岐も存在するが、大抵の場面で一通り選択するだけで進行するため、ゲーム性は低い。

ソニアの『VIPER』シリーズと同じく、全画面での動きの大きなアニメーションが見所となっていて、全シーンとまではいかないが、特にセックスシーンではピストン運動など多数のアニメーションが施されている。また、ヒロインの台詞の一部が音声で再生される仕様で、時代的に早めである(HDへのインストール必須)。更に、車のエンジン音や愛撫による水音といった効果音も所々に挿入されており、臨場感を高めている。

セックスシーンは一部に和姦のレズシーンがあるものの、触手による異種姦、悪漢達による強姦、緊縛、SMプレイなどサディスティックな描写がメインとなっている。

続編として『TRIGGER2』(1995年)が続いている。また、本作のショートストーリーの内の一つ『Let's! パイレーツ』が後にWindows95/98用ソフトとしてリメイクされている。

個人的な印象としては、ビジュアル面でもアニメーションの質でも先行した『VIPER』シリーズに見劣りするものの、音声や効果音が入っている点が大きなアドバンテージといえる。音声入りのアダルトゲームはそれまでもあったが、音質は割れて聞き取りづらく、演技力も素人くさいものだった。本作も低容量とサウンドカードの制約で多少のノイズが残るが、ボイス入りの作品が一般化するのはCD-ROMの時代になってからで、数年ほど時代を先取りした形となった。

調査担当

『河原崎家の一族』 概要

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©1993 SILKY'S
河原崎家の一族 (シルキーズ)

・1993年12月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年12月25日 DOS/V用 FD版
・1995年12月18日 Windows3.1/MacOS用 CD-ROM版
・1997年10月01日 Windows95用 CD-ROM 256色版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2007年04月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、平凡な主人公が豪邸に暮らす人々の狂気に巻き込まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。

大学生の「六郎」は、高額な報酬につられ、夏休みの一ヶ月間を大富豪「河原崎家」の使用人として過ごすことになった。屋敷に住むのは人使いの荒い夫人、高慢な長女、明るく奔放な次女、極端に無口な長男、狡猾そうな運転手、二人の美しいメイド、そして姿を見せない屋敷の主人…。彼らの奇妙な行動に振り回され、垣間見える狂態に好奇心をくすぐられる内、六郎は河原崎家に隠された秘密に共犯として巻き込まれていく。

システムは選択肢のみのADVである。複雑に分岐・合流を繰り返すマルチシナリオが特徴的で、例えば「免許を持っている」「持っていない」という選択肢により長女を迎えに行くか、長男の部屋を掃除するか、といった展開に分岐し、それぞれ別のアダルトCGを鑑賞した後、夜には合流する。

辿った経路により、4日目に20種類近い結末を迎えるマルチエンドとなっていた。そのほとんどはバッドエンドで、ハッピーエンドを迎える僅かな経路や、未回収のシーンを見つけ出す点がゲーム要素である。一周あたりのボリューム感は少ないが、分岐が非常に複雑なため奥行きがあり、難易度は高い。

シナリオは終始シリアスな雰囲気で、主人公は常識人ながら暗め、選択肢によっては陰湿でサディスティックな性格にもなるのが特徴的である。前半は屋敷の使用人としてこき使われる中、奇妙な仕事をさせられたり、屋敷内で繰り広げられる痴態を目撃したり、ルートによっては住人から誘われてセックスをこなしていく。後半は住人達の罠にはまった主人公が、ピンチをくぐり抜けて意中のヒロインと逃亡するまでのサイコホラー風の展開である。

アダルト要素は多めで、同じシチュエーションでも複数のパターンとCGがある凝った作りになっている。強姦、剃毛、緊縛、放尿、三角木馬などアブノーマルな描写が多いが、ハッピーエンドのルートでは幸せなセックスシーンも用意されていた。

続編として『河原崎家の一族2』(2003年)が続いた他、派生商品にアダルトOVA実写アダルトビデオ、DVD-PG版、小説版、サントラ、原画+攻略本などがある。

操作がコマンド無し、選択肢のみでマルチシナリオを備えたアダルトゲームは『シンデレラペルデュー』(1986年)の頃からあり、特に全流通のゲームでは伝統的だったが、80年代は一般的にならなかった。この作品や『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(1993年)の辺りから広く流行し始め、次第に主流になっていったようだ。一般ゲームだが、『弟切草』(1992年)のようなサウンドノベルのヒットも大きかったかもしれない。

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80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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